ミニチュアピンシャーによく似たマンチェスター・テリアは、かつてネズミ狩りゲームで活躍していた活発な犬種です。
そんなマンチェスター・テリアにはかかりやすい病気がいくつかあります。かかりやすい病気をチェックして、適切なペット保険を選びましょう。

長い脚に小さな顔!モデル体型のマンチェスター・テリア

マンチェスター・テリアの魅力

マンチェスター・テリアは名前にもある通り、イングランドのマンチェスター地方原産の犬種です。労働階級者の娯楽として人気があった「ネズミ狩りゲーム」に使用するために作り出された犬種で、オールド・ブロークンヘアード・ブラック・アンド・タン・テリアとウィペットの祖先を掛け合わせているといわれています。

一時期は非常に高い人気を博したマンチェスター・テリアですが、動物愛護の観点からネズミ狩りゲームが禁止され、徐々に人気が落ちていきます。世界的に見ても飼育頭数は少なくなってしまいましたが、熱狂的な愛好家がいるようです。

マンチェスター・テリアの魅力は、そのスタイリッシュな見た目でしょう。小さな顔を持ち、スラリとした長い脚は細いものの、バランスの取れた美しい形をしています。

自慢の小さな顔には、V字の折れ耳がついています。もともとマンチェスター・テリアは断耳をして立ち耳にしていましたが、動物愛護の観点から断耳が禁止になり、それをきっかけにブリーダーたちが長い時間をかけて改良し、現在の折れ耳を完成させました。

マンチェスター・テリアは、陽気で活発な性格をしています。遊ぶことや体を動かすことを好み、アウトドアを一緒に楽しむにはもってこいです。また、飼い主に対しては忠実で献身的な行動を見せてくれます。しつけさえ行えば、人生の良きパートナーになってくれるでしょう。

飼い方の注意点

マンチェスター・テリアには少々短気な一面があります。気に入らないことがあったり、自分の思い通りにならなかったりすると怒ってしまいます。とはいっても攻撃性の高い犬種ではありませんので、しつけさえしていれば心配はいらないでしょう。

飼い主や家族が大好きなマンチェスター・テリアは、長時間の留守番が苦手です。とにかくひとりぼっちになることを嫌い、常に誰かとのコミュ二ケーションを欲しています。そのため、留守番をさせる際はペットホテルか友人に預けたほうが良いでしょう。

ひとりぼっちにしたまま放置していると、ストレスや不安から問題行動を引き起こす可能性があります。問題行動と一言にいっても、吠える、家具を噛むなどさまざまな行動があります。ときには自らの体を痛めつけて、血を流していることも。できる限り、マンチェスター・テリアをひとりにはしないように気をつけてください。

マンチェスター・テリアは動くものに敏感で、ウサギやハムスターなどの小動物を見かけると執拗に追いかけてしまうようです。そのため、家庭に小動物がいる場合はお互いがストレスにならない環境を作る必要があります。
例えば、飼育場所を完全に隔離する、小動物の安心できる場所を作ってあげるなどの工夫が挙げられます。できるだけ両者が顔を合わせないようにしたほうが良いでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

マンチェスター・テリアのかかりやすい病気はいくつかあり、飼う上で注意する必要があります。
ここでは、マンチェスター・テリアがかかりやすいといわれる「水晶体脱臼」「骨折」「椎間板ヘルニア」についてご紹介します。

水晶体脱臼

水晶体脱臼とは、目の中でレンズの役割をしている“水晶体”が本来の位置から外れてしまった状態のことです。緑内障や腫瘍などの目の病気が原因で引き起こされることもありますが、マンチェスター・テリアを含むテリア種は遺伝的に水晶体脱臼にかかりやすいといわれています。

水晶体脱臼を発症すると、目を気にする、水晶体が小刻みに揺れる、水晶体の一部がかけているなどの症状が現れます。このような症状が見られたら、すぐさま動物病院へ連れて行きましょう。

【治療費について】
水晶体脱臼には「前方脱臼」と「後方脱臼」も2種類がありますが、後方脱臼である場合は点眼薬を使って治療します。水晶体脱臼を引き起こした犬の多くは、後方脱臼だといわれています。なお、前方脱臼である場合は水晶体や眼球を摘出する手術を行います。

通院(通算2~5日)手術・入院(3~5日)
治療費2,000~5,000円/回25~35万円

点眼で治療する場合は通院が必須となり、その場合は1~3万円の治療費が必要となります。また手術を行う場合の治療費は、手術内容によって異なりますが、入院費を含めて25~35万円と高額になる可能性があります。
治療に専念するためにも、手術にしっかり備えることができ、補償割合が高いプランを選びましょう。

骨折

マンチェスター・テリアは全体的に細く華奢な体つきで、些細な刺激でも骨折することがあります。例えばフローリングの床で滑った、ソファから飛びおりたなどという日常的なことがきっかけでもなってしまいます。
マンチェスター・テリアにとってはとても身近な怪我なので、骨折をしないように日ごろから気を付けて生活をしなければなりません。骨折をしないように、フローリングにマットを敷くなどして、生活に工夫を取り入れる必要があります。

【治療費について】
治療法はギプスで固定する方法と、手術で内側から固定するようにプレートを入れる方法があります。普通、完治するまでの期間は、骨折した個所にもよりますが、3ヶ月ほどと言われています。

通院(通算3~6回)手術・入院(1~5日)
治療費2,000~1万円/回10~25万円

通院では1~6万円程度、手術では10~25万円と多くの費用がかかります。長期間治療がかかる可能性を考えると、通院や手術にしっかり備えられるペット保険に入っておくと安心です。

椎間板ヘルニア

マンチェスター・テリアは椎間板疾患になりやすい犬種で、中でも椎間板ヘルニアは非常に発症率が高いです。
この病気は加齢と共に発症率が上がり、発症してしまうと背骨の中にある椎間板が変形し、そのまま脊髄に刺さり、さまざまな神経障害を引き起こします。

脚に痛みや違和感があると、最初は散歩を嫌がるなどの行動を見せます。
脚の麻痺が徐々に広がっていくと歩行困難になり、車いすが必要になるといった状態にまでなります。

予防するためには徹底した食事管理と、適度な運動のほか、足腰に負担がかからないようにフローリングに絨毯を敷く、階段の昇り降りをさせない、抱っこをするときは抱え込むように抱き上げるなど、仔犬の頃から生活環境も見直してみると良いでしょう。

【治療費について】
症状が軽度の場合は、痛みを緩和するため抗炎症剤などを与えて運動制限を行い、肥満の場合は体の負担にならない程度にダイエットを行います。症状が重度の場合は、飛び出した椎間板を除去する外科手術を行います。

通院(通算3~10回)手術・入院(5~10日)
治療費2,000~5,000円/回10~40万円

通院の場合1~5万円程度ですが、再発の恐れがある病気なので、場合によってはさらに費用がかさんでしまう可能性があります。また手術をする場合、入院費も含めて10~40万円と高額になります。
そのため、手術の補償がしっかりされているプランを選ぶことをおすすめします。
また、椎間板ヘルニアが対象外項目に指定しているペット保険があるので注意しましょう。

マンチェスター・テリアにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとマンチェスター・テリアにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

マンチェスター・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が行われます。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するペット保険を選ぶのがおすすめです。

その中でも、マンチェスター・テリアは水晶体脱臼や骨折、椎間板ヘルニアといった手術が必要になる病気にかかりやすいので、もしものときの高額な治療費をカバーできるよう80~100%の高い補償割合のプランを選んだ方がいいでしょう。

ポイント2:特に手術の補償が充実していること

手術をする可能性が高いことから、高い補償割合だけでなくその中でも手術の補償内容が充実しているプランを選ぶ必要があります。

ペット保険の中には「1日に支払う保険金の限度額」と「1年に支払う保険金の限度回数」が決まっているものがあります。手術費は数十万円と高額な費用がかかってくるので、それらの制限が低いと十分に補償してもらえません。

手術の補償を充実させたい場合には、最低でも手術の日額制限が10万円以上、限度回数が2回以上の補償があるプランがおすすめです。

また、限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」まで補償を受けることができます。

基本的にこの「年間補償限度額」が高いほど補償が手厚いといえるので、80~100%補償のプランの場合は最低でも80万円以上の設定になっているペット保険を選ぶといいでしょう。

ポイント3:椎間板ヘルニアを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したマンチェスター・テリアがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「椎間板ヘルニア」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<椎間板ヘルニアを補償対象外にしている保険会社>

  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

マンチェスター・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでマンチェスター・テリアに合うペット保険を選んでみましょう。
まず、ポイント1の「通院・入院・手術を80%以上で補償するペット保険」は7つありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

そこから残りのポイントで絞っていきます。
ポイント2の「手術の限度額が10万円以上、限度回数が2回以上、年間補償限度額が80万円以上」ではアニマル俱楽部の各プランが候補から外せます。

ポイント3の「椎間板ヘルニアを補償する」では、椎間板ヘルニアを補償対象外項目に指定しているペット保険はありませんでした。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
PS保険100%補償プラン100732,240 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ90%プラン90819,040 円90万円制限なし制限なし制限なし
アニマル俱楽部オレンジプランⅡ100474,900 円63万円5,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
アニマル俱楽部プレミアムオレンジプランⅡ100520,950 円72万円5,000円/日
年間60日まで
10,000円/日
年間30日まで
60,000円/回
年間2回まで
アニマル俱楽部グリーンプランⅡ100600,300 円126万円6,000円/日
年間60日まで
12,000円/日
年間60日まで
90,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※アニマル俱楽部の各プランは11歳までの保険でその後別プランに移行されるため、0歳から11歳までの年間保険料の合計を表示しています。12歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペット保険選びの3つのポイントで考えると、PS保険と日本ペットプラスに絞ることができました!どちらのペット保険も手術を手厚く補償してくれるほか、通院や入院の補償も十分なのでおすすめです。
では最後に、PS保険と日本ペットプラスはどんな特徴があるのか確認してみましょう。

マンチェスター・テリアにおすすめ!「PS保険の100%補償プラン」「日本ペットプラスのプラチナ90%プラン」の特徴

PS保険と日本ペットプラスの特徴をまとめてみたところ、注意する点もあることが分かりました。メリット・デメリットを理解したうえで、ペット保険を選ぶようにしましょう。

PS保険の100%補償プラン

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定。
  • 年間補償上限金額が100万円と業界トップクラス。
  • 保険金の支払いが早い。
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外。
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病、皮膚炎など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

日本ペットプラスのプラチナ90%プラン

  • 日額や回数の制限がない。
  • ペット賠償責任特約を用意している。
  • 割引制度が多彩。
  • 待機期間が少し長い。
  • 終身で保険に加入できない。
  • 免責事項が厳しい。

※日本ペットプラス(ガーデン)では膝蓋骨脱臼や股関節形成不全などが補償対象外項目として指定されています。
今回かかりやすい病気で紹介した傷病は補償対象外項目に該当していませんが、マンチェスター・テリアも膝蓋骨脱臼なども気を付けなければならない病気の一つです。膝蓋骨脱臼などを発症する可能性を考えて加入を検討することをおすすめします。

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選びましょう。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、マンチェスター・テリアに合った商品を探してみてください!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

特に手術の補償が充実していること

椎間板ヘルニアを補償すること

マンチェスター・テリアにおすすめのペット保険は「PS保険の100%補償プラン」「日本ペットプラスのプラチナ90%プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。