小型犬ながら筋肉質な体と勇敢な性格を持つミニチュアピンシャーは、愛玩目的だけではなく番犬にも最適です。そんなミニチュアピンシャーのかかりやすい病気を確認しながら、適切なペット保険を選びましょう。

勇敢で屈強な小型犬・ミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーの魅力

「ミニピン」の愛称で親しまれるドイツ原産のこの小型犬は、小動物の狩猟犬から交配して生まれたと言われます。ブラック・タン(黒がベースカラーとなり、目の上や足など所々にブラウンが入るカラー)のつややかな短毛と、引き締まった筋肉質な体躯といった容姿がドーベルマンに似ているため、「小型化したドーベルマン」と呼ばれることもあります。しかし実は、ミニチュアピンシャーのほうが古い歴史を持つ犬種であることが分かっています。容姿だけではなく、勇敢な性格と高い身体能力を持つミニチュアピンシャーは、ドーベルマンのように警察犬になる資質を持つともいわれています。
毛色はブラック・タンのほか、濃い茶色がベースになったチョコレート・タン、レッド(赤褐色)一色があります。

飼い方の注意点

毛が短く、体脂肪が少ないミニチュアピンシャーは寒さが苦手です。気温が低い時には部屋を十分に暖かくし、毛布を用意したり、服を着せてあげたりするなど工夫をしましょう。薄い耳は血行不良になると切れやすいため、寒い時期はフードや帽子などで保温に気を配る必要があります。
短毛でも毛は良く抜けるため、ブラッシングは必須です。つややかな毛並みを保てるように、手をかけてあげたいですね。
また、とても活動的な犬種なので、高いところからのジャンプや転倒などによるケガも心配です。フローリングの床があるなら、足を滑らせないよう敷物を敷いたり、できるだけ高いところに上がらないよう工夫をしたりしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

体力があり、好奇心旺盛でよく動き回るミニチュアピンシャーは、骨折や膝蓋骨脱臼が多い犬種です。ほかにも、遺伝的に気を付けたい病気もあります。ミニチュアピンシャーがかかりやすいといわれる「レッグペルテス病」「進行性網膜萎縮」「膝蓋骨脱臼」についてご紹介します。

レッグペルテス病

レッグペルテス病は日本語で言うと大腿骨骨頭壊死と言い、血行障害が原因で、太ももの骨である大腿骨への血流が滞り、壊死してしまう病気です。1歳未満の小型犬に多く見られ、ミニチュアピンシャーも例外ではありません。この年代の子犬が足を引きずるなど、歩き方に異常が見られたり、動きたがらない様子が見られたりしたら、この病気を疑いましょう。長く放置するほど治療が難しくなる可能性があります。

【治療費について】
壊死した大腿骨頭を切除するための外科手術を行います。術後は数か月におよぶリハビリが必要になります。

通院(通算3~10回)手術入院(1~5日)
治療費2,000~1万円/回5万~20万円1万~5万円

自然と治る病気ではないため、できるだけ早く手術を行うことが大切です。
手術では5万~30万円、通院で1万~10万円と高額になるため、入院・手術の補償がしっかり備わっているプランを選びましょう。

進行性網膜萎縮

眼球を覆う膜のうち、最も内側にある膜である網膜が縮み、変性することで起こる目の病気です。暗いところで目が見えづらくなることからはじまり、次第に日中や明るいところでも目が見えなくなり、やがて失明します。原因不明の遺伝性の病気で、治療法も予防法もないのが現状です。ミニチュアピンシャーはこの病気にかかる可能性が比較的高いといわれる犬種です。生後数か月でかかる場合もあれば、成犬になってからかかる場合もあります。

【治療費について】
根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000~1万円/回

長期の通院が必要になる可能性があります。通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨とは、後足の膝前面にある骨のことで、いわゆる「膝のお皿」です。これが正常な位置からずれる状態が膝蓋骨脱臼です。膝蓋骨脱臼の状態になると、脱臼した側のうしろ足を地面に付けずに、ぴょんぴょんと飛び跳ねるように歩いたりします。症状が軽いうちは、自然にもとに戻るため、飼い主もさほど気に留めずに放置してしまい、重症化して手術が必要になることがあります。
転倒などの外的要因で脱臼を起こすこともありますが、小型犬の場合、生まれつき膝周りが脱臼しやすいつくりになっている場合が多いため、より注意が必要です。

膝蓋骨脱臼は症状の重症度が4段階に分けられ、「グレード1」では普段の生活にはあまり影響は出ませんが、「グレード4」になるといつも脱臼した状態になるので歩行困難になってしまいます。

【治療費について】
症状が軽ければ、痛み止めの投与など、内科的治療を行うこともありますが、グレード3以上になると基本的に手術を行います。

通院(投薬治療)手術・入院(4日)
治療費2,000~1万円/月15万~30万円

手術をする場合、完治までの治療費は15万~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリを行う場合もあるので、治療費は多めに見積もる必要があります。手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。しかし、膝蓋骨脱臼を補償しないペット保険もあるので注意してください。

(参考)【獣医が解説】犬の膝蓋骨脱臼の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ミニチュアピンシャーにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気から、ミニチュアピンシャーに適した保険を探してみましょう。
ミニチュアピンシャーに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめました。

ポイント1:通院・入院・手術を補償すること

ペット保険の中には、通院を補償しないもの、手術を補償しないものがあります。しかし、ミニチュアピンシャーのかかりやすい病気は手術が必要になる可能性の高いものや、ある程度の通院をともなうもののどちらも存在します。そのため、通院だけ、手術だけに備えたのでは不十分だと考えられます。いずれの可能性にも備えるトータル補償タイプがおすすめです。

ポイント2:手術をある程度補償すること

手術以外の治療法がないレッグペルテス病や、重症度次第で手術が必要になる膝蓋骨脱臼など、ミニチュアピンシャーには、できるだけ手術に備えられる保険が安心です。
あまりにも手術の補償を手厚くすると、保険料自体が高額になってしまい、家計の負担が増えてしまいます。そこで、最低限、手術の平均治療費である10万円/回以上の補償があり、年間補償上限金額が50万円以上のものを基準に選ぶと良いでしょう。

ポイント3:レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償すること

保険会社によっては、レッグペルテス病と膝蓋骨脱臼を補償対象外としているものがあります。補償対象外とは、その病気の治療にかかった費用を請求しても、保険金が支払われないということです。ミニチュアピンシャーにとって、レッグペルテス病と膝蓋骨脱臼はかかりやすい病気であるため、このような保険は最初から除外して考えたほうがよいかもしれません。

<レッグペルテス病を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ミニチュアピンシャーに適したペット保険の補償内容と保険料

ミニチュアピンシャーがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療を行われます。そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶのがおすすめです。
その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を見てみましょう。

通院、手術、入院すべてを補償するタイプの保険は、11種類です。15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
ガーデンプラチナ50%プラン455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット50563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン50584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン50619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン676,280 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン905,540 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント2の「手術の補償が10万円/回」はすべての保険が満たしていますが、「年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。
ポイント3の「レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償する」では、レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償対象外項目に指定しているガーデン、SBI、ペット&ファミリーは除外できます。

ペット保険の保険料は、若いときは安く、高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の2つになります。

会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

ペット保険選びの3つのポイントと保険料の手ごろさで見ると「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」がおすすめであることがわかりました!
どちらも価格と補償のバランスのいいペット保険なのでおすすめです。

では最後に、おすすめの2つペット保険にはどんな特徴があるのか確認してみましょう。

ミニチュアピンシャーにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」の特徴

ミニチュアピンシャーにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」はどんなものなのでしょうか?
特徴をまとめたので保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

PS保険の50%補償プラン

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病・腎臓病や再発しやすい外耳炎・皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

ペット保険の中には、かかりやすい病気の治療費を十分に補償できないものもあります。
以下のポイントを参考に、ミニチュアピンシャーに合った商品を探してみてください!

  • 通院・入院・手術を補償すること
  • 手術をある程度補償すること
  • レッグペルテス病・膝蓋骨脱臼を補償すること
  • ミニチュアピンシャーにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」「PS保険」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。