「口ひげ」に由来する名を持つミニチュアシュナウザーは、勇敢で忠実な最良の家庭犬と言われます。丈夫な犬種ですが、気を付けたい病気もあります。ミニチュアシュナウザーに合うペット保険を選んで万が一に備えましょう。

ミニチュアシュナウザー

ミニチュアシュナウザーは明るく甘え上手な犬種

ミニチュアシュナウザーの性格

四角い顔に、眉毛とヒゲのように見える長い毛がチャーミングなミニチュアシュナウザー。
シュナウザーという名前はドイツ語の口ひげに由来します。ドイツで生まれ、農場の害獣駆除犬として誕生しました。

頑固で警戒心が強いため、飼いづらいと思われがちですが、それを上回る魅力があり、「最良の家庭犬」と呼ばれ、とても人気があります。
賢く勇敢で、飼い主に忠実で、様々な場所に出かけても、マナーをきちんと守ります。

体の大きさによって、ジャイアント、スタンダード、そしてミニチュアと分類されており、日本で人気なのは、このミニチュアタイプのシュナウザーです。

飼い方の注意点

硬い毛を持つミニチュアシュナウザーは抜け毛が少ない犬種ですが、その反面毛が長く伸び続けてしまうためトリミングが必要です。様々なカットバリエーションがありますので、わんちゃんに合ったお好みのスタイルを見つけましょう。

ミニチュアシュナウザーは規則正しい生活を好み、餌や散歩の時間をきちんと決めたほうが快適という、珍しいタイプの犬種です。そのため、不規則なライフスタイルの飼い主さんはちょっと苦労するかもしれません。

警戒心が強く、神経質な面があるため、ストレスをためないように工夫が必要です。子犬の頃から外の刺激や音、家族以外の人にも慣れさせるとよいでしょう。
知能が高く、忠実なため、きちんとしつけをすれば効果が出やすいと言えますが、しつけが不十分だと飼い主を甘く見るようになります。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

活発なミニチュアシュナウザーはケガにはもちろん気を付けたいですが、遺伝的にかかりやすいと言われる病気もいくつかあり、注意が必要です。
ここでは、ミニチュアシュナウザーがかかりやすいといわれる「尿結石」「レッグペルテス病」「進行性網膜萎縮症」「アレルギー性皮膚炎」についてご紹介します。

尿結石

膀胱や尿道、尿管などに結石ができてしまった状態を尿結石といいます。発症すると尿の量が減ったり、血尿が出たり、あるいは尿自体が出なくなったりする場合もあります。排尿のポーズをしているのに尿が出てこない場合は、尿結石を疑ってください。
発症の原因として細菌感染や排尿の我慢、食事によるミネラルの過剰な摂取、水分摂取の減少などが挙げられます。
ミニチュアシュナウザーは他の犬種に比べて特にこの病気にかかりやすいと言われます。遺伝的な要因も疑われますが、この犬種があまり水を飲まず、排尿量が少ないためともいわれます。
症状が悪化すると尿毒症や急性腎不全を併発することがあるので、異変を感じたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。

【治療費について】
発生した結石の大きさや種類によって治療方法を決めます。結石が小さい場合は、抗生剤で結石を溶かす方法や、水を飲ませて排尿量を増やして排出を促す方法、カテーテルで洗い流す方法などがとられます。結石が大きい場合は、外科手術によって除去しなければなりません。

通院(通算3~10回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 15万円

通院での治療の場合は1万~10万円、手術をする場合は入院費も含めて5万~15万円程度かかってしまいます。
完治までに通院が必要となる病気なので、手術だけでなく、長期的な通院を補償してくれるペット保険がおすすめです。

レッグペルテス病

レッグペルテス病は日本語で言うと大腿骨骨頭壊死と言い、血行障害が原因で、太ももの骨である大腿骨への血流が滞り、壊死してしまう病気です。1歳未満の小型犬に多く見られ、ミニチュアシュナウザーも例外ではありません。この年代の子犬が足を引きずるなど、歩き方に異常が見られたり、動きたがらない様子が見られたりしたら、この病気を疑いましょう。長く放置するほど治療が難しくなる可能性があります。

【治療費について】
壊死した大腿骨頭を切除するための外科手術を行います。術後は数か月におよぶリハビリが必要になります。

通院(通算3~10回)手術入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 20万円1万 ~ 5万円

自然と治る病気ではないため、できるだけ早く手術を行うことが大切です。
手術では5万~30万円、通院で1万~10万円と高額になるため、入院・手術の補償がしっかり備わっているプランを選びましょう。
ただし、ペット保険の中にはレッグペルテス病を補償しない商品もあるので注意してください。

進行性網膜萎縮症

眼球を覆う膜のうち、最も内側にある膜である網膜が縮み、変性することで起こる目の病気です。暗いところで目が見えづらくなることからはじまり、次第に日中や明るいところでも目が見えなくなり、やがて失明します。原因不明の遺伝性の病気で、治療法も予防法もないのが現状です。生後数か月でかかる場合もあれば、成犬になってからかかる場合もあります。
夜の散歩を嫌がる、物にぶつかる、音に過剰反応する、などの症状が見られたら、動物病院に連れていきましょう。

【治療費について】
萎縮した網膜は元に戻らないため、根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000 ~ 1万円/回

進行性網膜萎縮は、定期的な通院が長期間続く可能性があります。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

アレルギー性皮膚炎

アレルゲンとの接触により、かゆみをはじめとするアレルギー反応を起こすことです。
アレルゲンとなるのは、ハウスダストや花粉、食品や化学物質など様々で、一度発生すると、その原因に近づくだけで反応が起こる体質になってしまいます。動物病院で検査を行い、アレルゲンを特定して遠ざけることが必要です。
体をかゆがるしぐさをしたら、皮膚をよく観察しましょう。赤みや、かさぶた、ふけ、湿疹などがないか、特に見逃しがちな足の指の間やわきの下は注意してみます。

【治療費について】
かゆみを抑えるための内服薬や外用薬の投薬により治療をします。また、アレルゲンを見極める場合には時間もお金もかかり、愛犬にも痛みやストレスを与えることにもなります。
そのため、原因を追究せず、完治を目指して治療を行う場合もあるそうです。獣医師と話し合い、治療方法を決めるようにしましょう。

通院
治療費7,000 ~ 2万円/回

一定期間で治療が終わることもあれば、長期にわたって継続的に治療や皮膚のケアを行わなければならないこともあり、治療の期間はさまざまです。一回の治療費も高額になりがちなので、長期の通院をしっかり補償するペット保険を選ぶようにしましょう。

【獣医が解説】犬・猫のアレルギー性皮膚炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ミニチュアシュナウザーにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとミニチュアシュナウザーにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:保険料が抑えられていること

ペット保険選びで気がかりなのは保険料ですよね。保険料が高過ぎてしまうと継続して保険に加入することが難しくなってしまいます。ただ、安さを求めるあまり、補償が手薄になってしまっては意味がありません。
ペット保険にはさまざまな補償割合がありますが、保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険をおすすめします。

ポイント2:通院・入院・手術をトータルで補償すること

ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品がピッタリです。
トータル補償型の商品は種類が多く、その中から補償内容が充実しているものを選ぶには、限度額と限度回数を確認する必要があります。
ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあり、その場合は目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。
また、尿結石やレッグペルテス病で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険にしてください。
さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」のチェックも欠かせません。限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償上限金額まで補償を受けることができるうえ、基本的に年間補償上限金額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:レッグペルテス病を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、ミニチュアシュナウザーがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。すると「レッグペルテス」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。この病気で受診することを考えると、次にあげる保険はさけたほうがよいかもしれません。

<レッグペルテスを補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ミニチュアシュナウザーに適したペット保険の補償内容と保険料

ミニチュアシュナウザーに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!

ポイント1・ポイント2を満たす、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の中で、補償割合が50%のペット保険は以下の表のペット保険です。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
ガーデンプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペット保険の保険料は、若いときは安く、高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

また、ポイント2の補償上限額が50万円以上、という条件を考えると、ペティーナも除外できます。
さらに、ポイント3の「レッグペルテス病を補償する」から考えると、この病気を補償対象外項目に指定しているガーデンは除外できます。

次に、ポイント1~3で選んだ結果、残った3つのペット保険を比較していきます。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

補償内容・保険料では十分な内容のペット保険ですが、PS保険には気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
ミニチュアシュナウザーがかかりやすい進行性網膜萎縮症や尿結石は、長期の通院が必要になる場合があります。そのため、補償が受けられない可能性がある恐れがあるPS保険は除外したほうがよさそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。

残ったFPCやSBIは、保険料も安く、続けやすいと考えられるのでおすすめです。

ミニチュアシュナウザーにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「SBIいきいき少短のプラン50スタンダード」の特徴

ミニチュアシュナウザーにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、ミニチュアシュナウザーに合った商品を探してみてください!

  • 保険料が抑えられていること
  • 通院・入院・手術をトータルで補償すること
  • レッグペルテス病を補償すること
  • ミニチュアシュナウザーにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」「SBIのプラン50スタンダード」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。