胴長短足が可愛いマンチカン。この体型は遺伝的な異常ではないと言われており、他の猫と比べて病気がちとは言えませんが、気を付けたい病気もあります。そんなマンチカンの病気とおすすめのペット保険をご紹介します。

胴長短足のイメージがあるマンチカンは穏やかな性格の飼いやすい猫

マンチカンの魅力

マンチカンと言えば、猫界のダックスフンドというべき胴長短足を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
短い足でちょこちょこ走る姿は、大人の猫でも子猫のようにあどけなく見えて、たまらない愛くるしさです。
でも実は、マンチカンすべてが短足というわけではありません。実は短足のマンチカンは、全体の2~3割ほどしかいない、というから驚きです。

さらに、短毛種・長毛種ともおり、毛のカラーバリエーションも豊富なため「これぞマンチカン」という具体的な姿が描きにくいのです。この特徴は、マンチカンが長い年月をかけて様々な猫種と交配を繰り返してきた歴史に由来します。多彩な毛色や特徴から、飼い主の好みで選ぶ楽しさもマンチカンの魅力です。毛色は、ベーシックなレッドタビー(茶トラ)やシルバータビー(鯖トラ)のほか、クリーム系、ブルー系と多彩です。

マンチカンの魅力は見た目だけでなく性格にもあると言えます。
穏やかで明るく社交的である為、見知らぬ人でも猫でも自然と仲良くなりやすい傾向があります。その為、多頭飼いにも子供がいる家庭でも、どんな方でも向いているので、初めて猫を飼う人でも飼いやすいでしょう。

また、ひとりでいる事をそこまで苦に思わない為、留守番をさせても困るようないたずらをする事はありません。ですが、温厚な性格のせいか、非常に臆病な一面を持ちあわせている為、一度こっぴどく叱られると心を閉じてしまう恐れがあります。

マンチカンが悪い事をしてしまった際は、けっして叩いたり怒鳴ったりせず優しく諭すようにしましょう。マンチカンは心を閉じてしまうと、恐怖心、警戒心をずっと抱いたままになってしまいます。信頼関係を壊さない為にも、臆病な性格をしっかりと理解してあげる事が重要です。

マンチカンの飼い方の注意点

マンチカンはその体型上、肥満になりやすい猫種です。短足という見た目からあまり運動を好まないように思えますが、短い足ながらもあちこち動き回るので運動量はかなり多いものでしょう。
 
その為、食事量も多くしなければなりませんが、この時の食事の摂取量と消費量がバランスよく吊り合っていなければなりません。 
短足だからキャットタワーはいらないのではないかと思ってしまうかもしれませんが、上下運動出来るように必ず用意する必要があります。遊ぶ事が大好きな為、おもちゃも複数用意してあげましょう。
 
足の短いマンチカンにとって肥満は大敵です。肥満の状態で運動を続けると足腰に負担をかけてしまうので、必ず太ってしまう前に食事量、運動量は見直すようにしましょう。
 
また、ひとりでも苦ではない子が多いとはいえ、もともとは遊びが好きな猫種ですので飼い主さんと遊ぶ事を好みます。甘える姿も見せてくるので、それに答えてあげるようにおもちゃを使って遊んであげましょう。
マンチカンはたくさん愛情をかけ、叱るよりも教えるしつけでコミュニケーションをとると良いです。そうする事で、理想的な家庭猫となってくれるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

様々な猫種と交配しているため、マンチカン特有の遺伝的にかかりやすい病気というものはあまり見られません。しかし、折れ耳や、長毛といった他の猫種との交配によって生じた特徴の影響でかかりやすい病気があることは確かです。さらに、胴長短足な体の特徴により、腰や関節に負担がかかることは多いようです。
ここでは、マンチカンがかかりやすいといわれる「椎間板ヘルニア」「外耳炎」「毛球症」についてご紹介します。

椎間板ヘルニア

胴長短足の宿命ともいえるのが椎間板ヘルニアです。犬で言えばダックスフンドやコーギーに起こりやすい病気ですが、同様の特徴を持つマンチカンも例外ではありません。

背骨と背骨の間でクッションの役割をする椎間板が破損し、脊髄を圧迫することで痛みを引き起こします。原因は、高所からの落下などによる外傷のほか、老化により発症しやすくなることも考えられます。
また、肥満も椎間板ヘルニアを引き起こしやすくなる、大きな原因のひとつです。腰に負担がかかりやすい猫種であることも考えて、太らないように気を付けてあげる必要があります。 

猫はもともと身体が柔らかく、多少椎間板に変形があったとしても臨機応変に身体を動かす為、あまり症状が見られない事が多く、重症になってから歩くのを嫌がったり、運動を拒んだりといった行動の変化を見せるでしょう。
触られると痛がる、歩き方がおかしくなる、立ち上がれなくなるなどの症状が現れた場合には、すぐに手術が必要となる場合もあります。様子を見ようとせず、すぐに病院に連れて行きましょう。

【治療費について】
ヘルニアの症状が軽い場合は痛みを和らげるために抗炎症剤などを投薬し、悪化しないよう運動制限や、肥満の場合は適度なダイエットを行います。
症状が重い場合は、飛び出した椎間板を取り除く外科手術を行います。

どちらの場合でも運動制限が必要となってくるので、マンチカンが激しい運動をしないように常に観察しなければならなくなるでしょう。
椎間板ヘルニアは再発の可能性があるので、手術のリスクや治療期間など、獣医さんと十分に話し合ってくださいね。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院(5日)
治療費2,000~5,000円/月10万~30万円

椎間板ヘルニアの治療は、症状の程度によって高額になる場合があります。
手術も補償してくれ、年間補償限度額が高いプランを選ぶことをおすすめします。

(参考)【獣医が解説】犬・猫の椎間板ヘルニアの症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

外耳炎

猫の外耳炎の原因は、耳ダニや真菌、細菌など様々です。そのため、耳掃除などのお手入れを行っていてもかかってしまうことがあります。
外耳炎は、スコティッシュ・フォールドのような折れ耳の猫が特にかかりやすい病気ですが、折れ耳種との交配により折れ耳の特徴を持つマンチカンも同じように注意が必要です。
折れた耳の内部は通気性が悪く、カビやダニや雑菌の温床となりがちです。

耳を頻繁に掻く、頭を何度も振る、悪臭がする、頭を触るのを嫌がるなどの様子がみられたら、動物病院に連れて行きましょう。
自然に治るだろう、と考えて放置すると、症状が進行して中耳炎になってしまったり、耳道が閉塞したりと重症化する恐れもあるため、あなどらずに早期治療を心がけましょう。

耳ダニが原因の場合はほかの猫に感染する恐れがあるため、多頭飼いの場合は特に注意が必要です。

外耳炎は飼い主さんが日ごろから耳掃除をして気を付ける事がポイントとなります。
耳掃除はコットンに専用のクリーナーをつけて拭き取るだけです。猫の耳は内部で曲がっていて特殊な形をしております。その為、奥までするとかえって危ないので、見える範囲内で耳掃除をしてあげましょう。

【治療費について】
外耳炎になってしまったら、自宅での耳掃除で治す事は出来ないので、必ず動物病院へ行き、専用の薬品で洗浄、点耳薬も処方してもらいましょう。
まず耳の中をキレイに掃除して点耳薬で投薬治療を進めますが、細菌の感染が原因の場合は駆除薬を投与します。

内科治療(投薬治療)
治療費2,000~5,000円/月

外耳炎は症状が進行すると、長期的な投薬治療が必要となり、再発することもあります。そのため、通院補償がしっかり備わっているペット保険を選ぶことが大切です。

(参考)【獣医が解説】犬・猫の外耳炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

毛球症

毛づくろいの時に体内に入った毛は、ほとんどが便とともに排泄されたり、吐き戻したりすることで排出されますが、何らかの原因で体内に留まり、胃や腸に毛の塊ができてしまうことがあります。これを毛球症といいます。
すべての猫に見られる毛球症ですが、長毛タイプのマンチカンには特に発症しやすいと考えられます。

毛球症自体は病気とは言えませんが、食欲不振や便秘、ひどいときは腸閉塞を起こしてしまいます。 

この病気は、体内に入る毛を少なくしてあげる事でまず発症率を下げる事が出来ます。その為、ブラッシングは非常に重要な役割となるでしょう。ほとんどのマンチカンの毛球症の原因が、ブラッシング不足によるものと言われております。飼い主さんが定期的にしっかりとブラッシングをするようにしましょう。
 
毛を排出しやすくする植物繊維が多く含まれた食事や猫草を食べさせるだけでも改善するので、長毛のマンチカンの場合には飼い主さんが意識して接するようにしましょう。

【治療費について】
毛球を排出させる為の毛玉除去剤を処方されることが一般的でしょう。重篤化して腸閉塞などを起こしているような場合は開腹手術をして毛を取り除きます。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~3日)
治療費2,000~1万円/回10万~25万円

毛球症は日頃のケアで予防ができる病気ですが、換毛期などは気づかずたくさんの毛を飲み込んでしまうこともあるでしょう。
軽度で通院のみで治療できる場合でも5,000~5万円、重度で手術になると10~25万円もかかってしまいます。
そのため、通院と手術をバランスよく補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

マンチカンにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

マンチカンの特徴から、かかりやすい病気やそれに伴う治療費用をみてきました。いずれも、放置すると重症化する可能性があったり、頻繁な通院が必要になったりする可能性が高い病気が目立ちます。
そのため、マンチカンに合ったペット保険を選ぶ際には以下の3つのポイントに注意しましょう。

ポイント1:手術、通院、入院すべてを補償すること

ペット保険の中には、通院を補償しないもの、手術を補償しないものがあります。しかし、マンチカンのかかりやすい病気として、通院の治療がメインになりそうな毛球症や外耳炎、外科手術やそれに伴う入院の可能性もある椎間板ヘルニアがあります。

ポイント2:高額になりそうな手術にも対応できること

かかりやすい病気で紹介した椎間板ヘルニアは、外科手術をする可能性があります。手術費は症状や動物病院で違いますが、高額になりがちです。さらに、手術により治癒しても、別の椎間板でヘルニアが起こる可能性もあります。
高額な手術に備え、1日の支払い限度額が10万円以上あるものを選びましょう。

また、椎間板ヘルニア自体を最初から補償の対象外と定めている保険もありますので、注意しましょう。
(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ポイント3:複数回の通院に対応できそうな保険であること

マンチカンのなりやすい病気である外耳炎や毛球症は通院治療がメインになる可能性が高いため、通院補償のない保険は不安です。外耳炎は原因を取り除けば再発しづらいものですが、アレルギー性のものであれば定期的な通院や投薬が必要になるかもしれません。何より、マンチカンのかかりやすい外耳炎、毛球症、椎間板ヘルニアはいずれも重症化する前に治療したいものばかりです。気になる症状があればすぐに病院に連れて行くための心理的ハードルを下げるためにも、通院を最低でも20日以上補償する保険に加入しておくと安心です。

マンチカンに適したペット保険の補償内容と保険料

では実際に3つのポイントでマンチカンに適した保険を実際の商品から探してみましょう。
まず、通院・手術・入院すべてを補償してくれるものを選びます。さらに、補償が手厚くても、保険料が比較的リーズナブルなものを選びたいため、50%補償のものを見てみましょう。ここでは15歳までに支払う生涯保険料が安いものから順に並べました。

同じ50%補償でも生涯保険料には大きな違いがあります。例えば、一番安いSBIいきいき少短と一番高いアイペットを比べてみると、45万円以上もの差があります。
生涯保険料がおおむね40万円以下のものが比較的リーズナブルで利用しやすいと言えるでしょう。

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん50%375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン50%380,600 円20万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求
PS保険50%補償プラン50%383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%394,190 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%419,440 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保ねこのきもち保険プラン5050%433,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%490,180 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%520,510 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%713,900円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン50%792,220 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

補償割合50%かつ通院・入院・手術すべてを補償するペット保険の中で、ポイント2の「手術を10万円以上」、ポイント3の「通院を20日以上」、を見ると、すべての保険があてはまっていました。

その中で最も保険料が安いSBIいきいき少短については、マンチカンのなりやすい「椎間板ヘルニア」を補償対象外と定めているため、椎間板ヘルニアになりやすいマンチカンには向かないでしょう。

また、ペティーナは年間補償限度額が20万円と他と比べて低く、補償の手厚さという面で少し心もとなく感じます。

以上から、FPC、PS保険、日本ペットプラス(ガーデン)の3つがマンチカンにおすすめの保険となります。

マンチカンにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%」の特徴

マンチカンにおすすめの3つの保険それぞれの特徴を見ていきましょう。
それぞれの保険にメリット・デメリットがあるので、しっかり確認したうえでペット保険に加入したいですね。

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 年間30日までと通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

PS保険の50%補償プラン

  • 年間補償限度額が100万円と業界トップクラス
  • 通院の補償が比較的少ない設定
  • 保険金の支払い速度が早い
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日までしか補償されない
    (参考)PS保険の補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎や皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%プラン

  • 保険料が比較的安い
  • 年間補償限度額のみを定義し、通院・入院・手術の制限がなく、どこに重点をおいても対応できる
  • 年間補償額が50万円とやや少ない
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月、ガンの場合は2ヶ月の待機期間がある
    (参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

※日本ペットプラス(ガーデン)の保険には待期期間があり、その期間に発症した病気に関しては補償の対象外になってしまいます。審査の期間が終わったとしても、病気の補償開始までには時間がかかるということをしっかり理解しておきましょう。

まとめ

胴長短足が可愛いマンチカン。この特徴的な体型は遺伝的な異常や疾患ではない、と言われています。とはいえ、胴長で太りやすいという体質から、椎間板ヘルニアにかかりやすかったり、他の猫同様、外耳炎、毛球症になりやすかったりする、という特徴があることがわかりました。

そのためマンチカンの保険選びは、

  • ポイント1:手術、通院、入院すべてを補償すること
  • ポイント2:高額になりそうな手術にも対応できること
  • ポイント3:複数回の通院に対応できそうな保険であること

このことから、通院・入院・手術すべてを補償するペット保険で、保険料が比較的リーズナブル、補償も手厚い「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」「日本ペットプラス(ガーデン)のプラチナ50%」がおすすめであることがわかりました。

マンチカンの病気はいずれも、早く対応することが重要なものばかりです。気軽に動物病院に連れて行ってあげられるように、ペット保険への加入を是非検討してほしいと思います。

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。