闘犬にルーツを持つイタリア原産の大型犬ナポリタン・マスティフ。しわだらけの恐ろしい容姿とは裏腹に、穏やかで愛情深い性格を持つ優秀な犬種です。
身体的な特徴から皮膚のトラブルや股関節の病気には注意が必要です。ナポリタン・マスティフがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

優秀な世界一の強面犬・ナポリタン・マスティフ

ナポリタン・マスティフの性格

「もっとも怖い顔の犬」とも言われるナポリタン・マスティフは、イタリア原産の大型犬です。
黒い巨体はしわだらけで、やはり深いしわに覆われた異様に大きな顔は、唇がだらりと垂れ下がり、眼光鋭い小さな目が恐ろしさを増しています。

一度見たら忘れられないほどインパクトのある容姿は、なんと「より恐ろしくなる」ことを目的に交配を重ねた賜物であり、人為的に作られたものなのです。
この犬種の3歳の雌が「世界一醜い犬」に選ばれたこともあります。

ルーツは古代ローマの闘犬にあるとされており、特徴的な皮膚のたるみは、噛みつかれてもケガをしにくいように発達したものです。

意外にも気性は穏やかで、愛情深く、家族とゆっくりと過ごす時間を好みます。
頭もよいため、訓練をすれば警察犬としても活躍できるほど、人と良きパートナーシップを築ける犬種です。
飼うことは決して簡単ではありませんが、家にいてくれたら番犬としてもこの上なく頼りになる存在でしょう。

カラーはブラックのみならず、グレーやブラウンなど多様です。

飼い方の注意点

穏やかな性格とはいえ、しつけは必要不可欠な犬種です。社会化が不十分だと、勇敢で警戒心が強い性質が裏目に出て、凶暴になってしまう恐れがあります。
しつけを行うときも、絶対に叩いたり、怒鳴ったりしてはいけません。反抗心を持つばかりか、本能的に襲ってくる可能性があります。
最初からトレーナーのようなプロに相談し、子犬の頃からじっくり時間を取ってしつけを行いましょう。

体力があるため、1日2回、合計2時間以上の散歩は必須です。ただし、股関節が弱いため、四肢に無理な力がかからないように気を付けましょう。
とても力が強いため、子供や体力のない人だけで散歩に連れていくことは避けます。

暑さにとても弱いため、夏は涼しい屋内で過ごさせ、暑い時間の散歩やお出かけは避けましょう。

しわに汚れが溜まりやすいため、濡れたタオルなどでこまめに拭いてあげましょう。また、よだれが多いため、不衛生にならないように気を配る必要があります。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

屈強な肉体を持つナポリタン・マスティフですが、その特徴的なしわや巨体のため、かかりやすい病気があります。ここでは、ナポリタン・マスティフが気を付けたい「股関節形成不全」「チェリーアイ」「皮膚炎」についてご紹介します。

股関節形成不全

股関節に異常があり、後足の骨の先が骨盤のうまくはまらず、亜脱臼状態になる病気です。大型犬に多い病気のため、超大型犬とも言われるナポリタン・マスティフは、この病気には特に注意が必要です。

運動を嫌がる、足を触ると嫌がる、横座りをする、左右にお尻を振るような独特の歩き方(モンローウォーク)をするようになったらこの病気の可能性があります。こういった症状は、体重が急激に増加する生後6か月頃からみられるようになります。また、ほとんどの場合両足に起こります。

ナポリタン・マスティフは忍耐力があり、痛みを我慢しがちです。いつもと違う様子はないか?常に気を配り、すぐに相談できるかかりつけの動物病院を探しておくとよいでしょう。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を見て、症状の程度を観察します。鎮痛剤の投与や運動制限、食事管理など内科治療を行い、改善がみられない場合は股関節の外科手術を行います。
麻酔や手術のリスク、治療期間など、獣医さんと十分に話し合ってください。

内科治療(投薬治療)外科治療・入院
治療費2,000 ~ 5,000円/月10 ~ 40万円

手術方法や入院期間によって治療費は異なりますが、入院費を含めると治療費は高額になると考えられます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、全額自己負担という事態を防ぐためにも、しっかりと選んでおきましょう。

チェリーアイ (第三外眼瞼腺逸脱)

チェリーアイとは目頭にある第三眼瞼と呼ばれる腺組織が飛び出し、炎症により赤く腫れあがる病気です。
サクランボのように赤く腫れることから、チェリーアイと呼ばれるようになりました。

チェリーアイになると目が赤くなり、涙を流すなどの症状が出ます。
そのほかにも前足で目をこすったり、まぶしそうに目を細めたりといった行動が見られます。

ナポリタン・マスティフは遺伝的にこの病気にかかりやすい犬種です。遺伝性のため、残念ながら防ぐ方法はないため、目の異常に注意し、早めに動物病院を受診することが肝要です。

【治療について】
チェリーアイの治療方法は、その症状の重症度によって変わります。
症状が軽い場合は、抗炎症薬の点眼を行い、症状が重い場合は外科手術で元に戻す手術を行います。
チェリーアイの症状に気付いたら、できるだけ早めに病院を受診して悪化を防ぎましょう。

通院(通算3~5回)手術入院(1~3日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回3万 ~ 6万円5,000 ~ 2万円

点眼薬の投与から入院・手術までを合計すると8万円~10万円ほどがかかってきます。さらに通院による治療も必要になる可能性もあるため、通院、入院、手術をすべて補償してくれる保険に加入すると安心です。
またペット保険は、チェリーアイを補償対象としているものを選びましょう。

皮膚炎

ナポリタン・マスティフは皮膚が弱いことに加え、よだれが多く、しわに汚れがたまりやすいため皮膚が不衛生になりやすいと言えます。そのため、皮膚のトラブルには注意したい犬種です。
皮膚炎は一度発症すると慢性化しやすく、一生付き合っていかなければならない可能性もある病気です。
頻繁に体を掻くしぐさや、皮膚の炎症がみられたら、動物病院を受診しましょう。
皮膚を清潔に保つようにこまめにお手入れをすることで、病気の予防のみならず、異常をいち早く発見することにもつながります。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

ナポリタン・マスティフにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

ペット保険がたくさんあってどれにしようか迷われている方は、かかりやすい病気に備えられるプランを探してみてください。
かかりやすい病気からナポリタン・マスティフに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術を高い割合で補償すること

ナポリタン・マスティフがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が行われます。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償する商品を選ぶのがおすすめです。

ナポリタン・マスティフは股関節形成不全で高額な手術料がかかる可能性があり、皮膚炎で長期の通院をする可能性もあるため、どちらも高い割合で補償するペット保険がおすすめです。

通院の日額制限はできれば無制限、最低でも8,000円以上、限度回数は20日以上あるものを選びましょう。
また、手術の補償は最低でも10万円以上、限度回数が2回以上のものがおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
日額・回数に制限がない商品の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができるうえ、基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも80万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント2:保険料が抑えられていること

ナポリタン・マスティフのような大型犬は、小型犬や中型犬に比べ、一般的に保険料が高く設定されています。
ペット保険の保険料は、ペットの年齢が上がるほど高くなるため、特に補償が必要な高齢期には、家計を圧迫するほど高額になる恐れがあります。
そのため、大型犬の保険料が高すぎず、補償も手厚いペット保険を選ぶことが大切です。

ペット保険の補償割合は50%~100%まで様々ですが、補償割合が高いほど保険料も高くなります。
保険料と補償のバランスのよい70%以上補償割合のタイプを選ぶとよいでしょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
ナポリタン・マスティフがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ナポリタン・マスティフに適したペット保険を補償内容と保険料から選ぶ

上記の3つのポイントから、ナポリタン・マスティフのペット保険を選んでみましょう。

まずポイント1、2から「通院・入院・手術を70%以上で補償するペット保険」を一覧にしました。
ここから、ポイント3により股関節形成不全を補償しない日本ペットプラスと楽天少短は除外します。

70%補償するペット保険

会社名商品名生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン568,900 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン685,890 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン804,710 円70万円制限なし制限なし制限なし
楽天少短あんしんペットL840,910 円70万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン70894,050 円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード987,070 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット701,073,750 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン701,089,130 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン1,322,010 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン2,132,870 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース2,312,570円70万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

ポイント2より、生涯保険料がより安いペット保険に絞り込みましょう。

一覧で見ると、同じ補償割合なのに、生涯保険料に大きな差額があることがわかります。高額になりがちな大型犬の保険料ですが、この中ではFPCとPS保険は80万円未満と安いことがわかります。

続いて、補償の手厚さを表す「年間補償限度額」を見てみましょう。他のペット保険が60万円~70万円が多い中、最安クラスのFPCとPS保険は85万円、100万円と手厚いことがわかります。

保険料の手ごろさと、補償の手厚さのバランスで考えると、FPC、またはPS保険がおすすめです。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、ナポリタン・マスティフがかかりやすいと言われる皮膚病になると、継続した通院が必要になります。
このようなデメリットを理解したうえで選ぶようにしたいですね。

ナポリタン・マスティフにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「PS保険」の特徴

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

PS保険の70%、100%補償プラン

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定
  • 年間補償上限金額が100万円と業界トップクラス
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病、皮膚炎など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎や皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ナポリタン・マスティフに合った商品を探してみてください!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

ポイント2:手術をしっかり補償すること

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ナポリタン・マスティフにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」「PS保険の70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。