水難救助犬として活躍するカナダ出身の超大型犬ニューファンドランド。防水性の厚い被毛のため、暑さにとても弱い犬種です。さらに、大型犬がかかりやすい病気にも注意が必要です。ニューファンドランドが特に気を付けたい病気と、おすすめのペット保険を紹介します。

泳ぎが得意な超大型犬ニューファンドランド

ニューファンドランドの性格

カナダの東海岸にあるニューファンドランド島が原産で、この島の名前を冠した大型犬がニューファンドランドです。

現地では漁師を手伝って重い荷物を引いたり、水難救助犬として活躍したりと、海辺で生きる人々に大切にされていましたが、その後ヨーロッパ全土に広まりました。

泳ぎが得意で、被毛は水をはじき、足には水かきのような膜がついています。
ナポレオンが流刑地エルバ島を脱出してパリに戻る際、荒れた海に投げ出されたのをこの犬が救ったという逸話も残されています。

ラブラドールレトリバーの祖先ともされており、垂れ耳や、風貌に似合わぬ優しく穏やかな顔立ちに類似性が見られます。
性格も見た目の通り温厚で、飼い主に従順です。北欧を中心に家庭犬としての人気がある一方、現役で水難救助犬としても活躍しています。

毛色はベーシックなブラックのほか、ホワイトアンドブラック、ブラウン、グレーの4種があります。

飼い方の注意点

運動量が必要な犬種のため、1日2回、1回1時間以上の散歩が必要です。泳ぐことも好きなので、ドッグプールに連れていってあげるとよいでしょう。

寒い海でも泳げる保温性の被毛を持つため、暑さにはとても弱いです。基本は温度調整のできる室内で飼育し、暑い時間に外に出さないようにしましょう。

毎日のブラッシングはかかせないほか、よだれをよく垂らすので、衛生に保ちます。

餌は適量を守り、与えすぎないようにしましょう。与えすぎは肥満になるだけでなく、胃捻転という病気にかかりやすくなります。
この病気の予防のために、食後運動させないようにすることや、早食いしないように、餌の与え方にも工夫が必要です。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ニューファンドランドは、熱中症に十分気を付けるほか、遺伝的な病気や、純血種の大型犬特有の病気にもかかりやすいものがあります。
ここでは、ニューファンドランドがかかりやすいといわれる「股関節形成不全」「胃捻転」「拡張型心筋症」についてご紹介します。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節に異常が起きた状態を「股関節形成不全」といいます。健康な犬は成長とともに骨盤も大きくなりますが、発症している犬は骨が不完全で、太ももの骨とうまく連結できないために起こります。

発症のほとんどは遺伝が原因といわれていますが、大型犬は他の犬と比べて成長スピードが早く、急激に体重が増加するため、股関節への負担も大きくなると考えられます。
特に、「超」大型犬ともいわれるニューファンドランドは他の大型犬と比べてもとても成長スピードが速い犬種です。
運動を嫌がる、スキップのような特徴的な歩き方をしている場合は動物病院を受診しましょう。

【治療費について】
骨が発達していない成長期の段階や、症状が軽度の場合は、股関節の正常な成長や悪化の防止のため安静療法をとります。
症状が進み、痛みが生じている場合は、鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬治療を行います。さらに症状が進行している場合は、外科手術が必要になることもあります。

通院(通算5~10回)手術・入院(2~5回)
治療費2,000~5,000円/回10万~55万円

内服薬の投与や症状の緩和には時間がかかるため、通院の場合は1~5万円の治療費が必要となります。また手術を行う場合の治療費は、手術内容によって異なりますが、入院費を含めて10~55万円と高額になる可能性があります。
治療に専念するためにも、手術にしっかり備えることができ、補償割合が高いプランを選びましょう。

胃拡張・胃捻転

何らかの原因で、胃の中にガスが発生し膨らむことで、ガスでいっぱいになった胃が回転し、ねじれた状態になることを胃捻転と言います。
胃がねじれることで、内容物が腸へ移行できなくなるため、胃の周囲の臓器も圧迫し、早急に処置を行わないと命に係わる危険な病気です。

食事の一気食いや水の一気飲み、食後すぐの運動などによって胃拡張胃捻転を発症する場合があります。餌を高い位置に置いて食べさせるのもよくありません。

食後数時間以内に発症する可能性が高く、嘔吐、吐きそうにするが嘔吐しない、よだれを垂らす、呼吸が荒いなどの症状が現れたら要注意です。ガスでお腹に膨らみがみられることもありますが、目に見えるほど膨らむとは限りません。
深夜や早朝に起こりやすいため、日ごろから救急病院の目星をつけておきましょう。

発症の原因はよくわかっていませんが、ニューファンドランドのような大型犬に起こりやすいと言われます。

【治療費について】
レントゲン検査の後、胃の中を満たすガスを抜きます。ねじれた胃を正常に戻し、胃が動かないように固定する外科手術を行います。早急な処置が必要になります。

通院(通算2~5回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000~5,000円/回15万~20万円

通院の場合は5,000~3万円、手術をする場合は、検査費や入院費を含めて15~20万円と高額になる場合があります。
また再発する可能性が高い病気といわれているため、長期的な通院が必要となることがあります。
通院・手術・入院補償の限度額・限度回数を確認して、ペット保険を選ぶことが大切です。

拡張型心筋症

心筋症は肥大型心筋症、拘束型心筋症、拡張型心筋症の3つに分類されますが、大型犬は拡張型にかかりやすいと言われます。
中でも、ニューファンドランドはこの拡張型心筋症に特にかかりやすい犬種だとされています。

拡張型心筋症は、心臓を取り巻く筋肉が薄くなることで、心臓が肥大化する病気で、呼吸困難や咳などの症状が起こります。ニューファンドランドは、咳の症状に特に注意しましょう。

根本的な治療方法はなく、血管拡張剤や強心剤などを用いて症状の進行を防ぎます。
タウリンの不足が原因のひとつともいわれていますが、なぜこの病気になるのかはよくわかっていません。早期に発見し、治療を開始することが重要です。

【治療費について】
心筋症は進行性の病気で、根本的な治療法がないため、症状をやわらげることが治療の目的となります。
血栓を防ぐ薬や、水分を体外に排出する利尿剤、肥大を抑制する薬などを投与します。

通院
治療費2,000~1万円/回

長期の通院と投薬が必要になることがポイントです。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

ニューファンドランドにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てきましたが、ここで、ニューファンドランドにどんなペット保険が合うのかみていきましょう。
特に股関節形成不全のような病気は若くても発症するため、飼い始めるのと同時にペット保険にも加入するとよいでしょう。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術を高い割合で補償すること

ニューファンドランドがかかりやすい病気の治療方法を見ると、通院も手術も必要になりそうだとわかります。
ペット保険の中には、通院のみや、手術のみを補償するものもありますが、できれば通院・入院・手術すべてを幅広く補償する商品を選ぶのがおすすめです。

さらに、ニューファンドランドは胃捻転や股関節形成不全といった高額な手術が必要な病気に気を付けたい犬種です。もしものときの高額な治療費をカバーできるよう80~100%の高い補償割合のプランを選んだ方がいいでしょう。

ポイント2:特に手術の補償が充実していること

胃捻転や股関節形成不全は、高額な手術を含む治療が必要になる可能性があります。
そのため、手術の補償が手厚いペット保険がおすすめです。

ペット保険の中には「1日に支払う保険金の限度額」と「1年に支払う保険金の限度回数」が決まっているものがあります。手術費は数十万円と高額な費用がかかってくるので、それらの制限が低いと十分に補償してもらえません。

手術の補償を充実させたい場合には、最低でも手術の日額制限が10万円以上、限度回数が2回以上の補償があるプランがおすすめです。

また、限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」まで補償を受けることができます。
基本的にこの「年間補償限度額」が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも80万円以上の設定になっているペット保険を選ぶといいでしょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
今回紹介したニューファンドランドがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

ニューファンドランドに適したペット保険の補償内容と保険料

上記の3つのポイントから、ニューファンドランドに合うペット保険を選んでみましょう。
まず、ポイント1の「通院・入院・手術を80%以上で補償するペット保険」は7つありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。
さらに、ポイント2の「手術の限度額が10万円以上、限度回数が2回以上、年間補償上限金額が80万円以上」ではアニマル俱楽部とペットライフジャパンの各プランが候補から外します。
ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、日本ペットプラス(ガーデン)が補償対象外項目に指定しているので除外します。

会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
ペットライフジャパンスタンダードプラン100%349,600 円27万円2,000円/日
年間30日まで
5,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
ペットライフジャパンスぺシャルプラン100%607,200 円40.5万円3,000円/日
年間30日まで
7,500円/日
年間30日まで
45,000円/回
年間2回まで
PS保険100%補償プラン100%895,000 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ90%プラン90%1,034,710 円90万円制限なし制限なし制限なし
アニマル倶楽部オレンジプランⅡ100%692,760 円63万円5,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
アニマル倶楽部プレミアムオレンジプランⅡ100%766,320 円72万円5,000円/日
年間60日まで
10,000円/日
年間30日まで
60,000円/回
年間2回まで
アニマル倶楽部グリーンプランⅡ100%917,640 円126万円6,000円/日
年間60日まで
12,000円/日
年間60日まで
90,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※アニマル俱楽部の各プランは11歳までの保険でその後別プランに移行されるため、0歳から11歳までの年間保険料の合計を表示しています。12歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペット保険選びの3つのポイントで考えると、PS保険の100%補償プランに絞ることができました!PS保険は手術を手厚く補償してくれるほか、通院や入院の補償も十分なのでおすすめです。
では最後に、PS保険はどんな特徴があるのか確認してみましょう。

ニューファンドランドにおすすめ!「PS保険の100%補償プラン」の特徴

S保険の特徴をまとめてみたところ、注意する点もあることが分かりました。メリット・デメリットを理解したうえで、ペット保険を選ぶようにしましょう。

PS保険の100%補償プラン

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定
  • 年間補償上限金額が100万円と業界トップクラス
  • 保険金の支払い速度が早い
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病、皮膚炎など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎や皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ニューファンドランドに合った商品を探してみてください!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

特に手術の補償が充実していること

股関節形成不全を補償すること

ニューファンドランドにおすすめのペット保険は「PS保険の100%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。