テリア種の中で最も小さいサイズとされているノーリッチ・テリアは、遊びが大好きな犬種です。
かかりやすい病気をチェックして、ノーリッチ・テリアに合ったペット保険を選んで万が一に備えましょう。

ノーリッチ・テリアは遊び好きで社交的な犬種

ノーリッチ・テリアの魅力

ノーリッチ・テリアはネズミを駆除する狩猟犬として活躍していた犬種です。
原産国のイギリスでは、当時ケンブリッジ大学の学生寮でネズミ捕り用に飼うことが流行し、大学近くの通りの名前から「トランピントン・テリア」とも呼ばれていたようです。

立ち耳と垂れ耳のノーリッチ・テリアが混在しており、垂れ耳はノーフォーク・テリアとして犬種が独立されました。

ノーリッチ・テリアは明るく活発な性格をしており、遊ぶことが大好きです。
元気に走り回ったり、おもちゃで遊んだりするので一緒に遊びたい家庭には向いているでしょう。

人懐っこく社交的な一面は他のテリア種とは違った特徴です。
ただし、小動物を追いかける本能があるので、一緒に暮らす場合は注意しましょう。

飼い方の注意点

ノーリッチ・テリアはもともと狩猟犬だったこともあり、運動量は豊富な犬種です。
毎日の散歩はもちろん、小さなものを追いかける本能があるのでボールなどのおもちゃを使って遊ぶと喜ぶでしょう。
ただし、ドッグランで遊ばせるときは狩猟本能から他の犬にケガをさせてしまう場合があるのでリードは外さないことをおすすめします。
また、激しい運動をしていると膝蓋骨脱臼をしてしまう場合があるので、マットを敷くなどして対策もしてください。

ノーリッチ・テリアの被毛は硬く、換毛期に多く毛が抜けるダブルコートです。
体が小さいのでそれほど手入れは難しくありませんが、定期的なブラッシングやシャンプーをすることで、身体を清潔に保ちテリア種がなりやすい皮膚炎を防ぎましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ノーリッチ・テリアも気を付けなければならない病気もあります。
ここでは、ノーリッチ・テリアがかかりやすいといわれる「膝蓋骨脱臼」「肥大型心筋症」「皮膚炎」についてご紹介します。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、膝の皿がずれてしまう病気で、歩行異常、最終的には歩行困難にまでなってしまいます。
グレード1の症状は、たまに脚をかばう仕草をとりますが、ほとんど無症状であるため、なかなか気づくことができません。
ですが、グレード2、3となると明らかな歩行異常が見られ、グレード4となると歩行困難になり、手術をしても完治不可能、再発の可能性が高まります。
膝蓋骨脱臼は小型犬に多く、ノーリッチ・テリアにとっても天敵です。
膝蓋骨脱臼を発症する可能性を考えて、フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、などといった膝に負担がかからない環境にすることで、症状を悪化させない必要があります。足にしっかり筋肉がつくように、散歩もきちんとしてあげましょう。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。グレードが1~2の場合は関節のサプリメントや鎮痛薬、肥満気味であれば減量を行い、経過を見ていきます。
グレードが3~4の場合は手術を行うようになりますが、グレードが高くなればなるほど骨格のゆがみが出てしまうので、グレードが2の段階でも手術を行う場合もあります。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~5日)
治療費3,000~1万円/回15~35万円

手術をする場合、完治までの治療費は15~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。
手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。
ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しないものもあるので注意してください。

肥大型心筋症

心臓にある「左心室」の筋肉が厚くなり、左心室内が狭くなる病気です。
心筋症は肥大型心筋症、拘束型心筋症、拡張型心筋症に分類されますが、ノーリッチ・テリアはこの「肥大型」にかかりやすいといわれています。
この病気になると心臓の動きが低下し、血液の循環が悪くなるため、少しの運動で息を荒げたり、歩行異常を起こしたりという症状が見られます。また、肺に水がたまる肺水腫や心臓や血管の中で血が固まる血栓が見られるようになります。
この状態が長く続いてしまうと、呼吸困難や後ろ足に麻痺が見られたりするようになります。
なぜこの病気を発症してしまうのか明確な答えは出ていませんが、タウリン不足が原因ではないかといわれています。

【治療費について】
根本的な治療法がないため、症状をやわらげることが治療の目的となります。
血栓を防ぐ薬や水分を体外に排出する薬、肥大を抑制する薬などの投与を続けることで進行を遅らせる対処をします。

通院
治療費2,000~1万円/回

この病気は、長期の通院と投薬が必要になります。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

皮膚炎

ノーリッチ・テリアは皮膚疾患が起こりやすいと言われています。
原因として添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものが特に多く、飼育する上では環境の管理に配慮しなければなりません。
激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようでしたら皮膚疾患を疑ってみましょう。
基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しく完治に時間がかかることが多いので、早期発見が重要となります。
毎日手入れをすることで皮膚を清潔に保てるほか、早期発見にもつながります。ストレスでも発症する場合があるので、しっかりとケアを心がけましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

ノーリッチ・テリアにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとノーリッチ・テリアにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。

免責金額があると、設定されている金額分は補償されません

例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
ノーリッチ・テリアは肥大型心筋症や皮膚炎で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、膝蓋骨脱臼で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50%補償の場合は50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、ノーリッチ・テリアがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。
すると「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。
膝蓋骨脱臼で受診する可能性を考えるとこれらのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ノーリッチ・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

ノーリッチ・テリアに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

ノーリッチ・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険から選んでみましょう。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償限度額が50万円以上」は、すべてのペット保険が満たしています。

ポイント3の「膝蓋骨脱臼を補償する」では、膝蓋骨脱臼を補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短、日本ペットプラス(ガーデン)、ペット&ファミリー、あんしんペットは除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%392,250 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険はFPCとPS保険の2つです。
補償内容・保険料ではこの2つがおすすめのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

ノーリッチ・テリアがかかりやすい肥大型心筋症や皮膚炎は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ノーリッチ・テリアがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

ノーリッチ・テリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

ノーリッチ・テリアにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、ノーリッチ・テリアに合ったペット保険を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

膝蓋骨脱臼を補償すること

ノーリッチ・テリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。