シャム猫から作出されたオリエンタルショートヘアは、小さな顔に大きな耳が特徴の、とても賢く甘えん坊な猫です。見た目の特徴だけではなく、シャムの性質も受け継いでいるため、シャムがかかりやすい病気に同様に注意する必要があります。オリエンタルショートヘアがかかりやすい病気と、おすすめのペット保険をご紹介します。

オリエンタルショートヘア

シャム猫の優雅さを受け継ぐオリエンタルショートヘア

オリエンタルショートヘアの性格

「ポイントカラーのないシャム猫」ともいわれるオリエントショートヘア。

シャム(サイアミーズ)に、アビシニアンやロシアンブルーといった様々な猫種を掛け合わせたところ、シャム最大の特徴である手足の先や顔など体の一部の毛色が濃いポイントカラーのない個体が生まれました。
これらの個体のうち、毛の短い個体がオリエンタルショートヘアとして、毛の長い個体はオリエンタルロングヘアとして後に種が確立されたといいます。

細く長い四肢やしっぽ、しなやかな痩身は優雅なシャムの特長をよく受け継いでいるといえます。

しかし、オリエンタルショートヘアの容姿で特徴的なのは、V字型の細面の顔と、筋の通った長い鼻梁、小さな頭に似つかわしくないほど大きな耳です。

瞳の色も、ブルー一色のシャムとは違い、ゴールドやグリーン、シルバーなど多彩です。被毛はさらにバリエーションが豊かで、単色や模様、柄が入ったものなど200種類以上も存在すると言われています。

とても賢く、犬のように従順で、愛情深い性格もシャム譲りといえるでしょう。
人に構われるのを好まないイメージが強い猫ですが、オリエンタルショートヘアは例外です。甘えん坊なので、猫とたくさん遊びたい、一緒にいたい人とは相性ぴったりです。

飼い方の注意点

ストレスを感じやすい性質があり、それが原因で様々な病気になってしまうことがあります。
甘えん坊で依存心の強い性質を持つので、孤独な時間が長いとストレスを感じます。
極力留守番をさせないようにすることはもちろん、多頭飼いも選択肢のひとつに入れておきましょう。

短毛のため、抜け毛はあまり気になりませんが、数日に一回はブラッシングしてあげましょう。

運動量が多いため、室内でたくさん遊べるよう工夫をしてあげましょう。
猫用のおもちゃやキャットタワーなど、高さを生かした遊び場を用意したり、走り回れる広いスペースを用意したりするとよいですね。
飼い主さんが時間をとってたくさん遊んであげることも大切です。犬のように、放ったボールを追いかけさせる遊びも喜ぶでしょう。

太らせると、シャムと同様に心臓病や糖尿病にかかるリスクが高まります。スレンダーな体を維持できるよう、栄養管理に気を使いましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

シャムの遺伝子を受け継いでいるため、シャムがかかりやすい病気には同様に注意する必要があります。また、ストレスが原因とされる病気にも気を付けましょう。
ここでは、オリエンタルショートヘアがかかりやすいと言われる「知覚過敏症」「リンパ腫」「尿結石」について紹介します。

知覚過敏症

猫に様々な異常行動を引き起こさせる知覚過敏症は、肉体というより精神の病気といえます。
人間の、冷たいものが歯に染みる病気とはまったく別のものです。

背中がびくびくと脈打つ、脱毛するほど激しく毛をなめる、一点を凝視する、突然ダッシュする、などの症状があります。
しかし、いずれも病気と気づかれにくい症状のため、見落とされてしまうこともしばしばです。
重症化すると、狂暴になり、人や他の動物に襲い掛かることもあります。

この病気の原因は不明ですが、ストレスは一因としてあるようです。
発症しやすい猫種として、オリエンタルショートヘアの先祖であるシャムやアビシニアンが挙げられます。
オリエンタルショートヘアもその性質を受け継いでいるといえます。

また、この病気の陰に隠れた別の病気を見落とさないことも大切です。
上記のような症状が、皮膚病や感染症などによって引き起こされている可能性もあるのです。

【治療費について】
原因が不明なため、明確な治療法は確立されていません。
ストレスを感じる対象を取り除き、重度の場合は抗うつ剤の投与が必要になることもあります。
どのようなときに、どんな症状が出たのかを事細かく獣医師に伝えると、対処法を考えるのに役立ちます。

通院(一生続く)
治療費5000~2万円/回

完治することが難しい病気のため、生涯にわたり、獣医師と二人三脚で治療を続けることも考えられます。
長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

リンパ腫

猫にもっとも多くみられる腫瘍のひとつがリンパ腫です。
全身に発症するため、リンパ腫特有の症状というものはありません。

元気がない、よく嘔吐する、食欲がないなどの症状があらわれることもありますが、発症部位によっては無症状のこともあります。
腋下や首などのリンパに腫れが見られることもあるため、普段から触って確認しておきましょう。

シャムはこの病気を発症しやすいとされており、遺伝子を受け継いでいるオリエンタルショートヘアにも好発します。
猫白血病や猫エイズにかかると発症しやすいと言われますので、ワクチン接種で防ぎましょう。
また、受動喫煙も発症の一因になる可能性があるので防ぎましょう。

【治療費について】
放射線治療のような化学療法が一般的です。
成果があがれば、また元気になることも期待できます。副作用のコントロールも必要になりますので、年齢や健康状態によって治療方針を獣医師とじっくり話し合って決めましょう。

通院(一生続く)入院(1~5日)
治療費5000~2万円/回1~5万円

通院による化学療法が治療の中心となりますが、短期の入院により検査や治療を行うこともあります。
ペット保険は、長期的な通院と多少の入院も補償してくれるプランを選ぶとよいでしょう。

尿結石

尿の中に含まれる成分が固まった尿石(尿結石)が、尿の通り道である膀胱、尿道、腎臓、尿管などにできる病気です。
主に、尿にきらきらしたものや異物が混ざる、血尿が出る、尿が出にくい、あるいは出ないという排尿障害が見られます。

原因ははっきりしていませんが、猫はあまり水を飲まないため、排出されなかったミネラルなどが固まり、結石になりやすいためと考えられています。
尿道に尿石が詰まり、排尿がまったくできなくなると、尿毒症となり1日~2日程度で死に至る可能性があります。

尿の状態がいつもと違う、トイレに行っても尿が出ない、元気がない、うろうろと歩き回るなどの症状がみられたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

【治療費について】
程度が軽い場合は、薬で体内にできた尿石を溶かして排出する治療方法がとられます。
ただし、尿石の成分や大きさによっては外科手術を行う場合もあります。

通院(通算3~10回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 15万円

尿石症は完治までに時間がかかる場合があります。動物病院への受診頻度や治療方法にもよりますが、通院のみの場合は1万~10万円、手術になると5万~15万円もかかってしまいます。
そのため、長期的な通院やある程度手術を補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

オリエンタルショートヘアにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気をチェックすると、何に備えればいいか見えてきませんか?
かかりやすい病気から分かった、オリエンタルショートヘアのペット保険選びに大切なポイントをまとめてみました。

ポイント1:長期の通院に対応でき、免責金額がないこと

オリエンタルショートヘアがかかりやすい病気で紹介した知覚過敏症は、長期的な通院が必要になる可能性の高い病気です。

一回の治療費は少額でも、長期にわたり何度も通院すると結果的に高額になってしまいます。

また、当研究所でペットの通院にかかる平均治療費を調べたところ、8,000円でした。
そのため、最低でも通院の日額制限が8,000円以上、限度日数が20日以上のペット保険を選ぶと安心です。

さらに、ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。
免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。

例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。

通院治療は比較的少額な治療費が長く続きます。
通院治療が多くなることが予想されるオリエンタルショートヘアは、免責金額が設定されていないペット保険を選ぶようにしましょう。

ポイント2:手術と入院をある程度補償すること

ペット保険の補償に必要なのは通院だけではありません。
オリエンタルショートヘアは、尿石症での手術、入院の可能性や、リンパ腫の治療で入院が必要になる可能性があります。

調査によると1度の手術でかかる平均治療費は10万円、入院は1日1万2000円ということでした。
手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選ぶとよいでしょう。

さらに、手術は一回が高額になる恐れもあるため、補償の手厚さを表す年間補償上限金額は最低でも50万円以上あると安心です。

ポイント3:補償が手厚いこと

特にオリエンタルショートヘアがかかる心配のあるリンパ腫は、1回ごとの治療費が高額になることが考えられます。補償ができるだけ手厚い商品を選ぶとよいでしょう。

ペット保険の補償割合は50%、70%のものが一般的で、80%以上のものもあります。
あまり補償割合が高いと、保険料も高額になってしまいます。
そのため、保険料と補償割合のバランスがよい70%補償のものを選ぶとよいでしょう。

さらに、年間補償限度額にも注目します。
年間補償限度額とは、年間で支払われる保険金の上限金額のことで、基本的にこの金額が高いほど補償内容が充実しているといえます。
通院・入院・手術の各補償内容に制限がない場合は、この年間補償限度額に達するまで補償が受けられるのも特徴です。
70%補償タイプのペット保険なら70万円以上に設定されていると安心でしょう。

オリエンタルショートヘアに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは実際に、先ほど紹介した3つのポイントでオリエンタルショートヘアにピッタリなペット保険を選んでみましょう!

ポイント1、2、3から、オリエンタルショートヘアは通院・手術・入院すべてを補償する、70%補償タイプのペット保険がおすすめです。

さらに、ポイント1の「免責金額が設定されていないペット保険」を選び、生涯保険料が安い順に並べてみました。

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
あんしんペットずっといっしょL70%443,870 円70万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん70%補償プラン 70%468,700 円85万円12,500円/日125,000円/入院100,000円/回
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%478,450 円70万円制限なし制限なし制限なし
PS保険70%補償プラン70%488,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
アクサ損保ねこのきもち保険プラン7070%556,140 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070%531,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%584,210 円70万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70%552,020 円70万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ70%コース70%429,240 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%725,190 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,038,970 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ70%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント1、2をまとめると「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上です。この条件は、すべてのペット保険が満たしていました。
さらに、ポイント3の、「年間補償上限金額は70万円以上」では、イーペットが除外されます。

次にそれぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが、比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えるでしょう。

比較的保険料が安い保険は、あんしんペット、FPC、SBI、PS保険という結果になりました。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、オリエンタルショートヘアはリンパ腫や知覚過敏症で、長期にわたる治療が必要になる可能性があります。
十分な補償が受けられないことがあるため、たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

残りのFPC、SBI、あんしんペットについては、オリエンタルショートヘアがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

オリエンタルショートヘアにおすすめ!「あんしんペットのずっといっしょL」「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」「SBIのいきいき少短プラン70スタンダード」の特徴

オリエンタルショートヘアにおすすめのペット保険として選んだ「SBIのいきいき少短」「FPCのフリーペットほけん」「あんしんペット」はどういった特徴があるのでしょうか?最後に確認しておきましょう!

あんしんペットのずっといっしょL

  • 保険料は3歳までは値下がりするが、4歳以降から値上がりする
  • 膝蓋骨脱臼や涙やけ、股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • ペット賠償責任特約を付けることができる

FPCのフリーペットほけんの50%補償プラン、70%補償プラン

  • 保険料が安く、高齢になっても値上がりしにくいので継続しやすい
  • 通院を特に手厚く補償する。手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

SBIいきいき少短のプラン70スタンダード

  • 保険料が安く、気軽に加入しやすい
  • 回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償上限金額は最低ラインの50万円に設定してある
  • 膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアは補償対象外項目に指定されている
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある

(参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

まとめ

かかりやすい病気の治療方法に合わせてペット保険を選ぶのも一つの方法です。
オリエンタルショートヘアのペット保険選びのポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!

  • ポイント1:長期の通院に対応でき、免責金額がないこと
  • ポイント2:手術と入院をある程度補償すること
  • ポイント3:補償が手厚いこと
  • オリエンタルショートヘアにおすすめ!「SBIのいきいき少短プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。