フランス貴族にも愛されたパピヨンは、人懐こく明るい反面少し神経質な性格をしています。遺伝性の病気は少ないといわれるパピヨンですが、関節の病気や目の病気を起こしやすいため、パピヨンに合ったペット保険を選んでしっかり万が一に備えましょう。

パピヨンは明るく甘え上手な犬種

パピヨンの性格

パピヨンと言えばかつてフランス貴族の愛玩犬として親しまれた犬として有名です。名前の由来とも言われている蝶の形を思わせる大きな耳に、小さく華奢な身体、シルクのような肌触りの被毛、そしてその優雅な見た目からは想像もできないギャップのある性格が魅力的です。
パピヨンの見た目から上品で大人しく、少し人見知りをしてしまうような犬種だと思うかもしれませんが、実際は、遊ぶ事が大好きで人懐こく、誰とでも仲良くなれます。目を潤ませながら遊んでとせがまれたときには、忙しくてもついつい遊んであげたくなってしまうほどかわいらしい一面があります。
そんな天真爛漫なパピヨンは飼い主さんに対して従順であるため、訓練競技会でもたびたび姿が見られます。多少神経質になってしまう面もありますが、それ以外は問題ない性格と言っても良いでしょう。

飼い方の注意点

パピヨンはその大きな耳のせいか、小さな音でも過敏に反応してしまいがちで、驚いて吠えてしまうことがあります。神経質になってしまうような環境で生活を続けると、ストレスが溜まって体調不良を起こしかねません。また、吠える回数が増えてしまうと吠え癖となってしまうので、ご近所トラブルになってしまうこともあるでしょう。体調不良やトラブルを避けるためには、些細な音でも反応しないように、音に慣れさせるしつけが必要になります。

また、神経質な性格は、非常に打たれ弱いという性格であるとも言えます。そのため、厳格なしつけをしてしまうと新たな問題行動を生み出しかねません。褒めるしつけを中心に、そしてストレスが溜まらない環境をつくるたねにも適度な運動、遊びを取り入れて刺激のある生活をするようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

遊ぶことが大好きで元気なパピヨンですが、病気には気を付けなければなりません。
ここでは、パピヨンがかかりやすいといわれる「膝蓋骨脱臼」「眼瞼(がんけん)内反症」「進行性網膜萎縮症」についてご紹介します。

膝蓋骨脱臼

小型犬に多い膝蓋骨脱臼は、身体が華奢で、遊ぶ事が大好きで少々無茶な運動をしてしまいがちなパピヨンにとって天敵です。
膝の皿がずれてしまう病気で、歩行異常、最終的には歩行困難にまでなってしまいます。グレード1の症状は、たまに脚をかばう仕草をとりますが、ほとんど無症状であるため、なかなか気づくことができません。ですが、グレード2、3となると明らかな歩行異常が見られ、グレード4となると歩行困難になり、手術をしても完治不可能、再発の可能性が高まります。
パピヨンは他の犬種と比べると、遺伝性疾患の少ない犬種ではあるのですが、膝蓋骨脱臼を発症する確率が高い傾向があります。フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、などといった膝に負担がかからない環境にすることで、症状を悪化させない必要があります。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。グレードが1~2の場合は関節のサプリメントや鎮痛薬、肥満気味であれば減量を行い、経過を見ていきます。グレードが3~4の場合は手術を行うようになりますが、グレードが高くなればなるほど骨格のゆがみが出てしまうので、グレードが2の段階でも手術を行う場合もあります。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~5日)
治療費3,000 ~ 1万円/回15万 ~ 35万円

手術をする場合、完治までの治療費は15万~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。
手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。
ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しないものもあるので注意してください。

【獣医が解説】犬・猫の膝蓋骨脱臼の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

眼瞼(がんけん)内反症

眼瞼内反症は、眼瞼(=まぶた)が内側に曲がってしまう病気です。発症すると、内側に変形してしまったまぶたにより睫毛が常に逆さ睫毛状態となり、結果として直接眼球を刺激し眼球を傷つけてしまいます。
目が腫れて赤くなる、涙が出る、目をかく仕草、などといった症状が現れ、常に痛みを感じるようになります。
遺伝の場合は1歳までの間に発症する事が多く、中には目が開いたばかりの仔犬で発症してしま場合もあります。
また、肥満体型だったパピヨンが極度なダイエットにより急激に痩せた際にも起こりやすいとも言われています。これは、肥満のときに張っていたまぶたの脂肪がなくなる事でたるみ、余ったまぶたの皮が目の内側に入ってしまうのが原因です。ダイエットをする際は気を付けるようにしましょう。

【治療費について】
治療法は、逆さ睫毛を抜くといった簡単なものから、まぶたの変形を矯正する手術を行うものまであります。しかし、逆さ睫毛を抜くという簡単な治療は、長期間、定期的に病院へ通って処置をしなければなりません。
軽症の場合は逆さ睫毛を定期的に抜くという治療となり、重症の場合は手術となります。

通院(通算1~5回)手術・入院(2~4日)
治療費3,000 ~ 1万円/回5万 ~ 10万円

通院の場合は3,000円~5万円、手術をする場合は入院費も含めて5万~10万円もかかってしまいます。
そのため、通院から入院・手術まで幅広く補償してくれるペット保険をおすすめします。

進行性網膜萎縮症

初期段階では、暗いところが見えづらくなり、夜の散歩を嫌がることから始まります。光を吸収する役割を持つ網膜がなんらかの障害を起こし、徐々に明るいところでも見えづらくなり、最終的には失明してしまいます。
暗いところを歩いていて物にぶつかる、溝にはまる、音に驚く、歩くのを嫌がるといった行動が見られるようになったら要注意です。夜盲症という症状が起きている為、すぐさま対策をとらなければなりません。
夜の散歩をひかえ、昼の散歩はよく行く見知ったところ、人通りの少ない静かな場所にしましょう。また、室内をパピヨンが歩きやすいようにし、物を置かない、トイレの位置は変えないなどといった工夫が必要です。パピヨンを不安にさせないストレスのない生活を送らせる事が治療法とも言えます。

【治療費について】
萎縮した網膜は元に戻らないため、根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000 ~ 1万円/回

進行性網膜萎縮は、定期的な通院が長期間続く可能性があります。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

パピヨンにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとパピヨンにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

1日にかかる平均治療費
通院8,000 円
入院12,000 円
手術100,000 円

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。パピヨンは進行性網膜萎縮症で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:通院・入院・手術をトータルで補償すること

パピヨンがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品がピッタリです。
トータル補償型の商品は種類が多く、その中から補償内容が充実しているものを選ぶには、限度額と限度回数を確認する必要があります。
ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあり、その場合は目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。
また、膝蓋骨脱臼や眼瞼内反症で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険にしてください。
さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」のチェックも欠かせません。限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償上限金額まで補償を受けることができるうえ、基本的に年間補償上限金額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、パピヨンがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。すると「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。膝蓋骨脱臼で受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

パピヨンに適したペット保険の補償内容と保険料

パピヨンに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!

ポイント1・2から「免責金額がなく、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品」を選ぶことをおすすめしています。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を見てみましょう。

ポイント2の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ポイント3の「膝蓋骨脱臼を補償する」では、膝蓋骨脱臼を補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短、ガーデン、ペット&ファミリーは除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
ガーデンプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の2つです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限金額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

補償内容・保険料ではおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
パピヨンがかかりやすい進行性網膜萎縮症や眼瞼内反症は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、パピヨンがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです!

パピヨンにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

パピヨンにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、パピヨンに合った商品を探してみてください!

  • 免責金額が設定されていないこと
  • 通院・入院・手術をトータルで補償すること
  • 膝蓋骨脱臼を補償すること
  • パピヨンにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。