モップのようなふわふわの毛と鼻ぺちゃの顔がかわいいペキニーズ。そんな見た目だからこそかかる病気もあるようです。そこで今回は、もしものときに備えられるよう、ペキニーズに合ったペット保険を選んでいこうと思います。

ペキニーズ

ペキニーズは自由奔放で猫のような犬種

ペキニーズの魅力

ペキニーズは見た目通りのおっとりとしたマイペースな性格で、あまり活発に動き回ることは好みません。
好きなときに飼い主に遊びを要求し、気が乗らないときは意地でも誘いに乗らずにまったりしています。そんな猫のような自由奔放さは、ペキニーズならではと言えるでしょう。

マイペースで自由、頑固な性格と聞くと、あまり良い印象を持たれないかもしれませんが、ペキニーズは一人の人に忠実です。この人と決めた相手に、忠実に従い心を許します。
ペキニーズが誠実に信頼をしてくれたのならば、こちらもペキニーズのリーダーになるように、振り回されずに毅然とした態度で接しましょう。

また、その自由な性格からしつこくされることを極度に嫌うので、遊びやしつけはあまりしつこくしないように心がけましょう。

飼い方の注意点

ペキニーズを飼う上で、必ず気を付けて欲しいことはしつけです。ペキニーズは非常にしつけが難しいと言われている犬種なので、仔犬のころからしっかりしつけをする必要があります。
しつけの仕方も、曖昧な態度にならないように褒めるなら褒める、叱るなら叱るとはっきりとしたしつけをしなければなりません。
マイペースな性格と言っても、仔犬のうちは飼い主に対する関心が強いので、成犬の頃よりはしつけもしやすいです。

また、ペキニーズは暑さと肥満が大敵です。高温多湿の環境に置かれると、熱中症になりやすいので、熱中症にならないよう室内の空調管理は気を付けてください。
また、あまり運動を好まないため肥満になりやすい点にも注意が必要です。肥満になるといろいろな病気になりかねません。
成犬になればなるほど屋外での運動を嫌うため、ダイエットが難しくなります。日ごろから、バランスの良い食事と適度な散歩をしてペキニーズの健康を意識するようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

のんびりとしたペキニーズはどんな病気にかかりやすいのでしょうか?
ここでは、ペキニーズがかかりやすいといわれる「膿皮症」「椎間板ヘルニア」「白内障」についてご紹介します。

膿皮症

皮膚にもともとある菌が、体調不良や不衛生な環境、皮膚が濡れたままの状態などといったことが重なり、一部分に急激に細菌が繁殖し、膿が出るようになります。
膿皮症は顔にしわのある犬種、または毛が多く密集している犬種に多いと言われており、ペキニーズは顔にしわがあり、毛も多く密集しているので、まさに膿皮症になりやすい犬種です。
さらにペキニーズは全身の被毛に多少の脂っぽさが感じられるのも特徴的で、これは膿皮症を繰り返しやすいと言われています。

膿皮症は十分予防できる病気なので、ペキニーズの身体を常に清潔に保ち、湿気や汚れから遠ざけることが重要です。
また、皺の間が一番膿皮症を起こしやすいと言われている為、濡れたコットンなどで汚れを取り、かわいた布で拭きとる一連の流れを習慣づけましょう。

【治療費について】
膿が出るほか、脱毛や激しいかゆみも起こるため、早急に抗生剤による治療、または専用のシャンプーでの治療が必要になります。
一度なってしまったら何度もなりやすいと言われている膿皮症だからこそ、常に身体を清潔に保つ対策が必要です。

通院(通算3~10回)
治療費5,000 ~ 2万円/回

膿皮症は、原因によっては慢性化しやすく再発することも多い病気です。治癒するまで、定期的な通院が必要で完治までに2万~20万円ほどかかる場合があります。通院が比較的高額になるため、長期の通院に手厚く備えることが重要です。

【獣医が解説】犬・猫の膿皮症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、脊髄の中にある身体を支えるのに非常に重要な椎間板という箇所が変形してしまう病気です。
最初は散歩を嫌がる、何度も立ち止まるといった行動を示し、最終的には神経麻痺が起こり、歩行困難、排泄困難、半身不随になってしまいます。
ペキニーズの性格上、散歩を嫌がる、立ち止まる、といった行動は、健康な子でも見せる事がある為、最初の段階で気づく事は難しいかもしれません。

ペキニーズは骨格上、椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。基本的には椎間板ヘルニアは骨の老化が原因で発症しますが、ペキニーズの場合、早いと1歳でも発症することもあります。
また、肥満による足腰の負担から発症する場合もあり、食事管理に気を付ける必要があります。ペキニーズは肥満になりやすい傾向があるので注意しましょう。

【治療費について】
初期症状では投薬治療で経過を見ることが多いのですが、進行していると外科手術になります。
ペキニーズなどの短頭種は全身麻酔のリスクが高い犬種と言われているので、なるべくなら手術は避けたいところです。症状が重篤化する前に早期発見することが重要となるでしょう。

通院(通算3~10回)入院・手術(5~10日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回10万 ~ 40万円

通院の場合1万~5万円程度ですが、再発の恐れがある病気なので、場合によってはさらに費用がかさんでしまう可能性があります。また手術をする場合、入院費も含めて10万~40万円と高額になります。
手術の補償がしっかりされているプランを選ぶことをおすすめします。

【獣医が解説】犬・猫の椎間板ヘルニアの症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

白内障

目の水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気を「白内障」といいます。症状が軽度の場合は白濁の状態を確認でき、歩くことを嫌がったり、周りのものにぶつかったりと、視覚障害があらわれます。
発症の原因は主に老化ですが、ペキニーズは目が大きいということもあって傷ついたり打撲したりすることで発症することが多くあります。目に異常がないか、常にチェックするようにしましょう。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあり、手術後の合併症やケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院手術・入院(2~5日)
治療費3,000 ~ 5,000円/回8万 ~ 15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。手術をする場合は、入院費など含めて10万~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、長期的な通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

【獣医が解説】犬・猫の白内障の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ペキニーズにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとペキニーズにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術をトータルで補償すること

ペキニーズがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶといいでしょう。
トータル補償型のプランは種類がたくさんあるので、その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めなくてはなりません。限度額と限度回数を確認する必要があります。

1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。その場合は、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、膿皮症や白内障で何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、椎間板ヘルニアや白内障では手術をすることがあるので、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険を選ぶことをおすすめします。

ポイント2:年間補償上限金額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」があります。限度額や限度日数が制限されていない商品は、この年間補償上限金額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。
また、基本的にこの金額が高いほど補償が充実しているといえるので、補償の手厚さを知ることができます。年間補償上限金額の最低ラインは補償割合で異なりますが、50%補償の場合は50万円以上、70%補償の場合は70万円以上あると安心でしょう。

ポイント3:椎間板ヘルニアを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は受け取れません。
そこで、ペキニーズがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。すると「椎間板ヘルニア」がSBIいきいき少短のペット保険では補償対象外になっていることが分かりました。椎間板ヘルニアで受診する可能性を考えるとSBIのペット保険は選ばない方が良さそうです。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ペキニーズに適したペット保険の補償内容と保険料

では実際に、3つのポイントで比べるとどんなペット保険が選ばれるのでしょうか?
ポイント1で「通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品」をおすすめしています。その中でも、今回はペット保険で一般的な補償割合50%と70%で比較していきます!

まず候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べてみました。

ポイント1の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上」は全ての商品が条件を満たしています。
ポイント2の「年間補償上限金額が50%補償の場合は50万円以上、70%補償の場合は70万円以上」では、ペティーナが候補から外せます。
ポイント3の「椎間板ヘルニアを補償する」では、椎間板ヘルニアを補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短は除外できます。

ここからさらにペット保険を絞るには、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較する必要があります。
それぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では50万円以下・70%補償では70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えるでしょう。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
ガーデンプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

70%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
PS保険70%補償プラン70%555,250 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%619,360 円70万円制限なし制限なし制限なし
あんしんペットずっといっしょL70%635,260 円70万円制限なし制限なし制限なし
ガーデンプラチナ70%プラン70%637,040 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%740,550 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070%760,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもちプラン7070%815,770 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペットライフジャパンプレミアム7070%911,950 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%964,770 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
ペティーナゆとりプラン70%591,800 円30万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
au損保通院ありタイプ70%コース70%547,520 円70万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,192,240 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※ペティーナの「ゆとりプラン」は11歳まで、au損保の「通院ありタイプ70%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペキニーズのペット保険選びの3つのポイントと保険料で選んでいくと、50%補償ではFPC、PS保険、ガーデン、70%補償ではPS保険、ガーデン、あんしんペットがおすすめという結果になりました。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、ペキニーズは膿皮症や白内障、椎間板ヘルニアなど継続した通院が必要になる病気にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

考察してみるとペキニーズにおすすめのペット保険は、下記の4つとなりました。

50%補償: FPCのフリーペットほけん、ガーデンのプラチナ50%プラン
70%補償:あんしんペットのずっといっしょL、ガーデンのプラチナ70%プラン

補償割合については、スタンダードな50%か、より補償の手厚い70%か、お好きな方を選んでみてくださいね。

ペキニーズにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンのプラチナ50%プラン・70%プラン」「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴

最後に、ペキニーズにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンのプラチナ50%プラン・70%プラン」「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

ガーデンのプラチナ50%プラン・70%プラン

  • 日額制限・回数制限がなく、年間補償限度額まで補償が受けられる
  • インターネット割引や無事故割引など多彩な割引がある
  • 膝蓋骨脱臼や股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • ペット賠償責任保険を付けられる

あんしんペットのずっといっしょL

  • 保険料は3歳までは値下がりするが、4歳以降から値上がりする
  • 日額制限・回数制限がなく、年間補償限度額の70万円(70%プラン)まで補償が受けられる
  • 膝蓋骨脱臼や涙やけ、股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • ペット賠償責任保険を付けられる

気を付けなければならないのが、ガーデンとあんしんペットは「膝蓋骨脱臼やチェリーアイが補償されない」ということです。
今回なりやすい病気としてご紹介した3種類には入っていませんが、ペキニーズは膝蓋骨脱臼やチェリーアイにもなりやすい傾向があります。
これらの病気を発症する可能性を考えるとFPCが一番おすすめとなるでしょう。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

まとめ

ペット保険の種類がいっぱいあってどれにすればいいか迷っている方は、かかりやすい病気とその治療方法に合わせて選ぶのも一つの手です。以下のポイントを参考にしてペキニーズに合ったペット保険を見つけてみましょう!

  • 通院・入院・手術をトータルで補償すること
  • 年間補償上限金額が高いこと
  • 椎間板ヘルニアを補償することと
  • ペキニーズにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」「ガーデンのプラチナ50%プラン・70%プラン」「あんしんペットのずっといっしょL」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。