顔のしわが特徴的なパグは、温厚で優しい性格をしています。飼いやすい犬種ですが、その顔のしわのお手入れは欠かせません。ここではかかりやすい病気を確認しながら、パグに合ったペット保険を考察してみようと思います。

パグ

パグは温厚で優しく落ち着きのある犬種

パグの性格

パグはその独特な見た目から一部の方から根強い人気がある犬種です。温厚で優しく、攻撃的な面もない非常に落ち着いた性格で、素直なので誰もが好印象を抱きます。そのため、子供がいる家庭やご年配の方でも飼いやすいと言われています。

ただ、唯一の欠点をあげるのであれば、少し抜けている部分があり、お世辞にもとても頭が良い犬種であるとは言えません。頑固なので、自分が決めたことは曲げず、拗ねてしまうこともあります。頭が良いとは言えなくても、上手くしつけをすれば基本的に素直な性格なのですんなりと覚えてくれるので安心してください。

また、大人しい性格ではあるのですが、無邪気なところもあり、大人しくしていても、一度スイッチが入ってしまえば大胆に遊ぶ姿が見られるのも魅力です。

飼い方の注意点

パグは温度の変化に弱く、寒さ、暑さともに苦手です。パグが過ごしやすいように室内の温度調整をし、散歩の際は外気温を気にするようにしましょう。特に夏場は、体温調整が苦手なので熱中症になりやすいです。涼しい時間帯の散歩でも、時折休憩したり水を飲ませたりするようにしましょう。

また、パグは顔のしわの間に汚れが溜まりやすいので、濡れたタオルでこまめに拭いてあげ、その後は乾いたタオルで軽く拭くようにしてください。この手入れを怠ってしまうと、皮膚炎を起こしたり、臭いがするようになったりします。丁寧に濡れたタオルで一つ一つしわの間を拭きとる必要がありますが、時間をかけると嫌がってしまいます。顔のお手入れは何年もし続けなくてはいけないので、嫌がらない範囲で行うようにしましょう。

さらに、身体の構造上、いびきをかく犬種です。通常は気にしなくてもいいのですが、いびきが苦しそう、咳き込むといった様子が見られる場合は病院へ行く必要があります。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

顔のしわがかわいらしいパグですが、その体の構造上、気を付けなければならない病気やケガがあります。
ここでは、パグがかかりやすいといわれる「壊死性髄膜脳炎」「角膜潰瘍」「膿皮症」「軟口蓋過長症」についてご紹介します。

壊死性髄膜脳炎

病気自体は発症率が低いと言われていますが、別名「パグ脳炎」と呼ばれるほど全犬種合わせてパグが一番発症しやすいと言われています。症状が進行していくと最終的には脳が壊死してしまうという恐ろしい病気です。歩行困難や失禁、痙攣といった神経障害が起き、発症してしまえば数日で命を落としてしまうこともあります。
生後半年以降8歳くらいまでのパグに発症しやすく、ある日前触れもなく、突然発症すると言われています。
早い段階で異変に気づいてあげ、少しでも進行を遅らせるようにすることが一番いい方法です。常にパグの体調の変化は気にするようにしましょう。

【治療費について】
残念ながら壊死性髄膜脳炎は、まだ原因も解明されておらず、予防法も治療法も見つかっていません。唯一の治療法は、内服薬で進行を遅らせる方法ですが、それでも徐々に病気は進行していきます。

通院
治療費3,000 ~ 1万円/回

壊死性髄膜脳炎は、定期的な通院が長期間続きます。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

角膜潰瘍

パグのように目が前へ突出している犬種に多い病気です。目が出ているので、いろいろな物が眼球に当たりやすく、結果角膜を傷つけることが多くなります。
角膜が傷ついたまま放置してしまうと、角膜に穴が空いてしまい、最終的には失明してしまうので早期発見と治療が必要です。
痛みを伴うので、目を気にしたり、涙をずっと流していたりといった症状が見られます。特に穴まで空く状態になると激痛が常にあることになります。そうならないためにも、毎日の目の健康チェックは重要になってきます。

【治療費について】
パグは眼病が多いと言われている犬種ですが、特にこの角膜潰瘍には気を付けるようにしなければなりません。一度発症してしまえば、長期治療になることが多いです。
基本的には毎日の点眼、病院から処方される専用のコンタクトレンズで治療します。さらにひどい状態では手術を行うことがあります。

通院(3~10回)入院・手術(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 25万円

通院では1万~10万円程度、手術では5万~25万円と多くの費用がかかります。長期間治療がかかる可能性を考えると、通院や手術にしっかり備えられるペット保険に入っておくと安心です。

膿皮症

パグは被毛も短く手入れが簡単な犬種ですが、その特徴的な顔立ちは、他の犬種には見られない独特なしわがあります。パグのチャームポイントでもありますが、この部分は不潔状態が続くと膿皮症という病気を引き起こすので注意が必要です。
特に顔のしわは常に埋もれているので、脂が溜まりやすく膿皮症になりやすいと言われています。パグによくある病気ですので、しわの手入れは怠らないようにしましょう。毎日濡れたタオル拭き、仕上げに乾いたタオルで拭くなどして清潔な状態にしてあげてください。また、膿皮症は全身にも発症することが多いので、定期的にシャンプーを行い、ブラッシングをして清潔な状態を保つようにしましょう。

【治療費について】
内服薬、または軟膏で治療がメインになります。早く治すためには常にしわの間が綺麗な状態になるよう、こまめに軽く拭いてあげることが有効です。
かゆみを感じるので掻こうとしますが、皮膚が弱くなっているため掻かせないようにエリザベスカラーで対策します。

通院(3~10回)
治療費5,000 ~ 2万円/回

膿皮症は、原因によっては慢性化しやすく再発することも多い病気です。治癒するまで、定期的な通院が必要で完治までに2万~20万円ほどかかる場合があります。通院が比較的高額になるため、通院に手厚く備えることが重要です。

【獣医が解説】犬・猫の膿皮症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

軟口蓋過長症

上あごの奥にある骨、軟口蓋が長くなり、呼吸がしづらい、食べ物を飲み込みづらいなどの症状が現れます。パグのような鼻の短い犬種は、特に軟口蓋が変形しやすいと言います。多くの場合先天性のため、予防方法はありません。
軟口蓋過長症になると呼吸がしづらくなります。もともと呼吸音が荒く、いびきをよくかく犬種ですが、呼吸やいびきの音や質に変化がないか日頃から観察が必要です。

【治療費について】
外科手術により軟口蓋を切除することが基本の治療方法です。呼吸困難の症状が出ている場合は、酸素吸入などの措置を行うこともあります。

通院(2~5回)入院・手術(1~5日)
治療費2,000 ~ 1万円/回5万 ~ 20万円

高齢になると麻酔によるリスクが上がるため、手術を考えるなら、若いうちに行うのがよさそうです。
手術には5万~20万円かかってしまうこともあります。時間がたてば解消するものではないため、念のための手術に備える保険に加入するとよいでしょう。

パグにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとパグにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術をトータルで補償すること

パグがかかりやすい病気の治療方法では、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品がピッタリです。

でも、トータル補償型のペット保険は種類がたくさんあるので、どれにすればいいか迷ってしまいます。そんなときは年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」のチェックをしてみてください。
限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償上限金額まで補償を受けることができるため、基本的に年間補償上限金額が高いほど補償が手厚いといえます。最低でも50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント2:長期の通院に対応できること

パグがかかりやすい壊死性髄膜脳炎や角膜潰瘍、膿皮症は長期的な通院が必要になります。

1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円と手術や入院に比べて少額ですが、何度も通院していると高額になってしまいます。通院にしっかり備えられるようにするために、日額制限がある場合は平均治療費の8,000円以上、日数制限は20日以上あるペット保険がいいでしょう。

また、ペット保険はプランによって免責金額(自己負担金額)が設定されているものがあります。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。
例えば、免責金額が5,000円の設定で、1回の治療費が3,000円なら一切補償が受けられないということです。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。
通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。十分に補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント3:手術をある程度補償すること

パグの場合、角膜潰瘍や軟口蓋過長症は症状によって手術を行う可能性があります。そのため、通院だけでなく手術もある程度補償するペット保険がおすすめです。
1度の手術でかかる平均治療費は10万円なので、手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選んでください。

パグに適したペット保険の補償内容と保険料

では早速、先ほど紹介した3つのポイントで、パグに最適なペット保険を選んでみましょう!

ポイント1・2で「免責金額がなく、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品」をおすすめしています。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を比べていきます。
候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べてみました!

それぞれのポイントをチェックしてみると、いくつか候補から外れる商品が出てくるようです。

ポイント1の「年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ポイント2の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上補償する」は全商品がクリアしています。

ポイント3の「手術は1回10万円以上補償する」も全商品が条件を満たしています。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
ガーデンプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

3つのポイントで候補を選んでも、まだまだ絞り切れませんね。
これらは補償内容を見るとすべて十分な内容であるといえます。ほとんどのプランがしっかりと補償できるように作られているということです。
ここからは、ペット保険選びでもう一つ重要なポイントである「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の3つです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

補償内容・保険料ではおすすめの3つのペット保険ですが、PS保険とSBIいきいき少短には気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
シーズーがかかりやすい膿皮症は、再発しやすく、長期の通院が続く可能性がある病気のため、十分な補償を受けられない恐れがあります。PS保険は念のため避けたほうがよいかもしれません。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード

SBIいきいき少短では膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアが補償対象外項目として指定されています。
今回かかりやすい病気で紹介した傷病は補償対象外項目に該当していませんが、パグは骨や関節が弱い犬種でもあるため膝蓋骨脱臼も気を付けなければならない病気の一つです。膝蓋骨脱臼を発症する可能性を考えると、SBIいきいき少短もあまりおすすめできません。

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、パグがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなので安心です。

パグにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

パグにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

ペットがかかりやすい病気を把握しておくと、何に備えればいいのか見えてきますね。以下のポイントを参考に、パグに合ったペット保険を探してみてください!

  • 通院・入院・手術をトータルで補償すること
  • 長期の通院に対応できること
  • 手術をある程度補償すること
  • パグにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。