白いふさふさの毛とバラエティ豊富な模様、青い瞳が魅力のラグドール。ぬいぐるみのように物静かな性格もあり、人気の猫種です。そんなラグドールの注意したい病気から、おすすめのペット保険をご紹介します。

ラグドールは優雅な見た目と穏やかな性格が特徴の猫

白くてふさふさの長い毛と、ブルーの瞳をもつラグドール。どことなく高貴で優雅な雰囲気がただようその姿は、「猫の(女)王」ともいわれるペルシャ猫の交配で生まれた種だと知れば納得です。

生まれたときはほぼ白一色でも、成長とともに体毛の一部に濃いアクセントカラーがあらわれるところもラグドールの特徴で、その位置や色によって見た目が異なります。顔やしっぽの一部にアクセントがあるならポイント、手足の先だけならミテッドと呼ばれます。また、現れるアクセントカラーも、メジャーなシール(こげ茶)のほか、クリーム、ライラック(薄い灰色)などの美しい色があります。

性格は穏やかで従順なため、抱き上げてもあまり嫌がったりしない性質からRagDoll(ぬいぐるみ)と呼ばれるようになったともいわれます。大人しい性格ではありますが、まったく物怖じしない為、人でも猫でも犬でも気にせず対応する事が出来るでしょう。
ラグドールの性格の良さは、なんといってもその我慢強さ、心の広さにあります。例え小さな子どもが来ても、爪を立てて襲いかかる事がなく、また、狩猟本能も他の猫と比べてあまり見られないので、非常に穏やかにのんびりと過ごす事が多いでしょう。その堂々たる姿は貫禄を感じさせます。

また、人の事が大好きなラグドールは、どちらかというとただひたすらスキンシップをとる事の方が好きなようです。ボールを投げて遊ぶよりも、飼い主さんのそばで静かにくっついている事を好みます。
そのため、いつでもゆっくりのんびりと過ごせるような環境を作ってあげましょう。とはいえ、身体が大きいので狭い場所は適しませんので、スペースはなるべく広く確保してあげます。
また、ラグドールは猫らしからぬ少し鈍い一面があるため、ラグドールの活動スペース範囲内に危険なものは置かないようにしましょう。物が落ちてきて怪我をしてしまうラグドールが多くいるようです。

猫の中では比較的体重が重い種類で、世界一重い猫と言われていたこともあります。油断をするとすぐに肥満になってしまうため、食事はその子に合わせた量と栄養バランスを考えて与えるようにします。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ラグドールはペルシャとバーマン、バーニーズといった猫の掛け合わせで生まれたと言われています。そのため、ペルシャがかかりやすい「肥大型心筋症」には注意が必要です。ほかにも長い毛を持つため「毛球症」も気を付けたい症状です。ここでは、ラグドールが気を付けたい「肥大型心筋症」「毛球症」「尿石症」についてご紹介します。

肥大型心筋症

ペルシャの交配により生まれたラグドールは、ペルシャが遺伝的になりやすい肥大型心筋症にかかりやすいという特徴があります。心臓、主に左心室を取り巻く筋肉が内側に向かって厚くなっていき、動きが悪くなります。その結果、血液が循環しにくくなり、血栓や心不全が起こります。心筋の肥大化は予防ができず、無症状でも発症していることがあります。また、あらゆる年齢で発生する可能性のある病気です。定期的な検査を行い、症状が現れる前に投薬をして症状を緩和させることが重要です。

【治療費について】
肥大型心筋症を根本的に治す方法は残念ながらなく、対症療法になります。肺に水が溜まると利尿剤を投与したり、循環不全になると血管拡張薬を用いて対処したりと、病状に合わせて薬を使用します。また、進行状況によっては、血栓除去の外科手術を行うこともあります。

通院
治療費2,000~1万円/回

心筋症は進行性の病気で、基本的には完治することはありません。一生投薬治療を続ける必要があったりフードを療法食に変更したりと、継続的な治療を一生行うので、治療費はかさんでいきます。
そのため、長期的な通院や万が一の手術を補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

毛球症

長い毛を持つラグドールに発生しやすいのが毛球症です。毛づくろいの時に体内に入った毛は、通常は便や嘔吐で体外に排出されますが、何らかの原因で体内に留まり、胃や腸に毛の塊ができてしまう症状が毛球症です。食欲不振や便秘、ひどいときは腸閉塞を起こしてしまいます。 
これを防ぐためには、飲み込む毛の量を減らす工夫をすることです。ブラッシングをまめに行うことや、毛球ケアの機能を持つ餌を与えることも有効です。

【治療費について】
毛球を排出させる為の毛球除去剤を処方されることが一般的でしょう。重篤化して腸閉塞などを起こしているような場合は開腹手術をして毛を取り除きます。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~3日)
治療費2,000~1万円/回10万~25万円/回

毛球症は日頃のケアで予防ができる病気ですが、換毛期などは気づかずたくさんの毛を飲み込んでしまうこともあるでしょう。
軽度で通院のみで治療できる場合でも5,000~5万円、重度で手術になると10~25万円もかかってしまいます。
そのため、通院と手術をバランスよく補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

尿石症

若い猫に多く見られ、できた尿石の大きさによって、血尿や尿が出にくい、あるいは出ないという排尿障害が見られます。
尿の中に含まれる成分が固まってしまった尿石(尿結石)と言われるものが、尿の通り道である膀胱、尿道、腎臓、尿管にできてしまうことで症状が現れます。特にロシアンブルーは尿道と膀胱に尿石ができやすいとされています。
成分がどのようにして尿石となるかというメカニズムは明確ではありませんが、水の摂取不足、偏った栄養バランスによる食生活が主な原因と言われているので、比較的対策はしやすいと言えるでしょう。

【治療費について】
主に抗生剤で体内に出来た尿石を溶かして排出する治療方法がとられます。ただし、尿石の成分や大きさによっては外科手術を行う場合もあります。
このとき、処置が遅れてしまうと膀胱炎となり、尿道閉塞を起こします。最悪の場合、腎不全により死に至ってしまう可能性もあるので、油断はできない病気でしょう。

通院(通算3~10回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000~1万円/回5万~15万円

尿石症は完治までに時間がかかる場合があります。動物病院への受診頻度や治療方法にもよりますが、通院のみの場合は1~10万円、手術になると5~15万円もかかってしまいます。
そのため、長期的な通院やある程度手術を補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

【獣医が解説】犬・猫の尿石症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ラグドールにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

ラグドールの特徴から、かかりやすい病気やそれに伴う治療費用をみてきました。ラグドールのかかりやすい病気には、尿石症のように放置すると重症化したり、治っても繰り返してしまったりする可能性が高い病気もあります。そのため、万一のときに躊躇せず治療を開始できるよう、ペット保険に加入することをおすすめします。
ラグドールに合ったペット保険の選び方のポイントは3つです。

ポイント1:手術、通院、入院をトータルで補償すること

ペット保険の中には、通院を補償しないもの、手術を補償しないものがあります。しかし、ラグドールのかかりやすい病気として、通院が必要になりそうな毛球症や尿石症があります。また、心筋症は長期の通院・投薬が必須になります。通院はもとより、尿石症や毛球症はいずれも重症化すると手術が必要になる場合があるため、念のため手術、入院にも備えておきたいものです。

ポイント2:少額の治療費でも補償されること

ラグドールがかかりやすい尿石症のように、再発しやすく、複数回の通院が必要になりそうな病気に備える補償がある保険が望ましいでしょう。ただ、初診料、再診料を含めても尿検査などは少額です。少ない金額は補償されない保険を選ぶと、あまり活用できない可能性もあります。少ない請求額でも補償される保険の目安として「免責なし」としている保険を選ぶとよいですね。

ポイント3:通院の補償が手厚いこと

ラグドールがかかりやすい肥大型心筋症は、初期の段階で発見されたら、長期の通院・投薬が必須になります。長期にわたる通院に備える保険に加入しておきたいものです。しっかりと補償を受けるためには、限度日数が最低でも20日以上・限度額が通院の平均治療費8,000円/日を超えるペット保険を選ぶと良いでしょう。

ラグドールに適したペット保険の補償内容と保険料

では実際に3つのポイントでラグドールに適した保険を実際の商品から探してみましょう。
まず、通院・手術・入院をトータルで補償してくれるものを選びます。さらに、補償が手厚くても、保険料が比較的リーズナブルなものを選びたいため、50%補償のものを見てみましょう。ここでは15歳までに支払う生涯保険料が安いものから順に並べました。

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん50%375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン50%380,600 円20万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求
PS保険50%補償プラン50%383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン50%394,370 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%419,440 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保ねこのきもち保険プラン5050%433,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%490,180 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%528,590 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%328,360 円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン50%792,220 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

通院・入院・手術のトータル補償で、補償割合50%の保険は11種類ありました。
その中で「通院を20日以上・1日当たり8,000円以上」補償してくれる保険の条件はすべて満たしています。むしろ、「制限なし」として、1日に何度治療を受けても、治療費がいくらかかっても、1日の制限はない、という保険が目立ちます。ペティーナはややユニークで、1請求当たり10万円まで補償されるという設定になっています。
ラグドールが重視したい通院については、どの保険会社もしっかり補償してくれることがわかります。

しかし、生涯保険料には大きな違いがあることがわかります。例えば、一番安いSBIいきいき少短と一番高いアイペットを比べてみると、45万円以上もの差があります。
生涯保険料ではおおむね40万円以下のものが比較的リーズナブルで利用しやすいと言えるでしょう。そこで、40万円以下のものに絞って、補償内容を見てみましょう。

会社名商品名年間補償上限額通院入院手術生涯保険料(猫・15歳まで)免責
PS保険50%補償プラン100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
383,050 円なし
FPCフリーペットほけん85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
375,050 円なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50万円制限なし制限なし制限なし341,750 円なし
ペティーナまとめてプラン20万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求380,600 円なし

※表は横にスクロールできます。

保険選びの際に注意したいポイントでもある「免責金額」の設定の有無を確認したところ、4つすべてが「免責なし」となっていたので安心です。

補償の手厚さを示す「年間補償上限金額」では、PS保険、FPC、SBIいきいき少短、ペティーナという順番に手厚いことがわかります。

一番保険料が安いSBIいきいき少短よりも生涯保険料が3~4万円ほど高くはなりますが、年間補償上限金額が85万円の「FPCのフリーペットほけん」、100万円の「PS保険の50%補償プラン」はより手厚い補償を求める方にはおすすめです。

また、生涯保険料がもっとも安い「SBIいきいき少短のプラン50スタンダード」は、限度日数・限度額に制限はなく、年間補償上限金額の50万円になるまで自由に請求でき、使いやすい保険となっています。

ペティーナは、生涯保険料はPS保険より安いものの、補償上限額が20万円とかなり心もとなく感じます。

ラグドールにおすすめ!「SBIいきいき少短のプラン50スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」の特徴

ラグドールにおすすめのペット保険として選ばれた3商品ですが、どんな特徴があるのでしょうか?
最後に3つのペット保険についてチェックしてみましょう。

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード

  • 保険料が一番安く、気軽に加入しやすい
  • 回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償上限金額は50万円と低めの設定
  • 膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニア、猫エイズは補償対象外項目に指定されている
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある
    (参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 年間30日までと通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

PS保険の50%補償プラン

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

長毛種のラグドールは、その優雅な姿と引き換えに長い毛を飲み込んで毛球症になりやすいという特徴があることがわかりました。また、ペルシャがかかりやすい心筋症にかかる可能性もあるため、きちんと備えておきたいところです。

そのためラグドールの保険選びは、

  • ポイント1:手術、通院、入院をトータルで補償すること
  • ポイント2:少額の治療費でも補償されること
  • ポイント3:通院の補償が手厚いこと

このことから、ラグドールにおすすめのペット保険は「SBIいきいき少短のプラン50スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」ということがわかりました。

ラグドールの病気はいずれも、早く対応することが重要なものばかりです。気軽に動物病院に連れて行ってあげられるように、ペット保険への加入を是非検討してほしいと思います。

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。