真っ黒な体毛に覆われ、猛烈なスピードで駆け回る姿から「黒い弾丸」と呼ばれるスキッパーキ。原種のため、遺伝的な病気にかかりにくく健康ですが、注意したい病気もいくつかあります。
スキッパーキがかかりやすい病気を確認し、適切なペット保険を選びましょう。

「黒い弾丸」スキッパーキ

スキッパーキの魅力

スキッパーキは、真っ黒な被毛と、ぴんととがった三角の耳、鼻先の長いスピッツに似た容姿を持ち、ずんぐりとした体格をした小型犬です。
日本ではなじみが薄いものの、非常に歴史の古い犬種で、原産国のベルギーでは17世紀頃には確認されていたといいます。

スキッパーキという特徴的な名前は、船の番犬として活躍していたためドイツ語の「小さな船長」から名付けられたという説や、ベルギーのある地方の方言で「牧羊犬」を意味するという説があります。現在では後者が有力なようです。

主にネズミ捕りの猟犬として庶民に飼われていたスキッパーキですが、1885年にドッグショーに出場したことをきっかけに上流階級にも愛されるようになり、やがて一大ブームが起こりました。

好奇心旺盛で、猟犬の本能から動くものを見るとすごい速さで追いかけます。そんな姿から「黒い弾丸」と呼ばれることもあります。
また、あまりにも自由奔放なためか、「黒い悪魔」と言われてしまうこともあるようですが、とても知能が高く、家族には優しい、理想的な家庭犬です。

飼い方の注意点

非常に活発な犬種で小型犬ながら中型犬以上の運動量を必要とします。1回30分以上の散歩を1日最低2回行います。

落ち着きがないため、子犬のうちから根気よくしつけを行い、飼い主の言うことをきくように育てましょう。賢いため、教えたことはすぐに覚えます。
また、家族以外に強い警戒心を抱くため、子犬の頃から他人にも慣れさせるとよいでしょう。

二層構造の抜けやすい毛を持つため、ブラッシングはこまめに行いましょう。

スキッパーキがかかりやすい病気とその治療費を知っておこう

スキッパーキは原種のため、遺伝病が少なく、長寿です。しかし、有り余る体力でよく動き回るため、けがには注意が必要です。また、小型犬がかかりやすいとされる病気にも気を付けましょう。
スキッパーキがかかりやすいといわれる「レッグペルテス病」「進行性網膜萎縮」「眼瞼内反症」についてご紹介します。

レッグペルテス病

レッグペルテス病は日本語で言うと大腿骨骨頭壊死と言い、血行障害が原因で、太ももの骨である大腿骨への血流が滞り、壊死してしまう病気です。
1歳未満の小型犬に多く見られ、スキッパーキも例外ではありません。この年代の子犬が足を引きずるなど、歩き方に異常が見られたり、動きたがらない様子が見られたりしたら、この病気を疑いましょう。長く放置するほど治療が難しくなる可能性があります。

【治療費について】
壊死した大腿骨頭を切除するための外科手術を行います。術後は数か月におよぶリハビリが必要になります。

通院(通算3~10回)手術入院(1~5日)
治療費2000~1万円/回5~20万円1~5万円

自然と治る病気ではないため、できるだけ早く手術を行うことが大切です。
手術では5~30万、通院で1~10万と高額になるため、入院・手術の補償がしっかり備わっているプランを選びましょう。

進行性網膜萎縮

眼球を覆う膜のうち、最も内側にある膜である網膜が縮み、変性することで起こる目の病気です。
暗いところで目が見えづらくなることからはじまり、次第に日中や明るいところでも目が見えなくなり、やがて失明します。原因不明の遺伝性の病気で、治療法も予防法もないのが現状です。
生後数か月でかかる場合もあれば、成犬になってからかかる場合もあります。

【治療費について】
根本的な治療法はありませんが、この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5000~1万円/回

長期の通院が必要になる可能性があります。通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

眼瞼(がんけん)内反症

眼瞼内反症は眼瞼(=まぶた)が変形する病気です。この影響で睫毛が常に逆さ睫毛状態となり、眼球を傷つけてしまいます。
目が腫れて赤くなったり、涙が出たり、目をかく仕草が頻繁にみられるようになったりします。
遺伝の場合は1歳までの間に発症する事が多く、中には目が開いたばかりの仔犬に発症することもあります。
また、急激に痩せた際にも起こりやすいとも言われています。これは、肥満のときに張っていたまぶたの脂肪がなくなる事でたるみ、余ったまぶたの皮が目に入ってしまうのが原因です。

【治療費について】
軽症の場合は逆さ睫毛を定期的に抜くという治療となり、重症の場合は手術となります。

通院(通算1~5回)手術・入院(2~4日)
治療費3,000~1万円/回5~10万円

通院の場合は3,000円~5万円、手術をする場合は入院費も含めて5~10万円もかかってしまいます。
そのため、通院から入院・手術まで幅広く補償してくれるペット保険をおすすめします。

スキッパーキにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気から、スキッパーキに適した保険を探してみましょう。
スキッパーキに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめました。

ポイント1:高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

スキッパーキがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院も手術も行う可能性が高いことがわかります。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するプランを選ぶのがおすすめです。

スキッパーキは眼瞼内反症やレッグペルテス病で手術をすることを考えると、手術補償は最低でも1回につき10万円以上を補償するペット保険がおすすめです。
また、進行性網膜萎縮で通院をすることも考えると、通院の場合の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、1年間に補償される金額の上限を表す年間補償限度額は最低でも50万円以上あるものを選びましょう。

ポイント2:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。
免責金額があると、設定されている金額分は補償されません
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

1日にかかる通院の平均治療費は8,000円(当研究所調べ)とされています。しかし、診察料と簡単な処置だけなら1,000~4,000円程度で済むこともよくあるでしょう。
スキッパーキがかかりやすいとされる進行性網膜萎縮症や、眼瞼内反症による逆さまつ毛の処置を行うことになると通院が多くなりがちです。しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント3:レッグペルテス病を補償すること

保険会社によっては、レッグペルテス病を補償対象外としているものがあります。補償対象外とは、その病気の治療にかかった費用を請求しても、保険金が支払われないということです。スキッパーキにとって、レッグペルテス病はかかりやすい病気であるため、このような保険は最初から除外して考えたほうがよいかもしれません。

<レッグペルテス病を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

スキッパーキに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは、3つのポイントからスキッパーキに合ったペット保険を探しましょう。

ポイント1より、通院、手術、入院すべてを補償し、ポイント2の免責金額の設定がないペット保険を選んで一覧にしました。
その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を見てみましょう。

通院、手術、入院すべてを補償するタイプの保険は、11種類です。15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、7種類の候補が残りました。

ポイント1の「手術の補償が10万円/回以上」「年間補償限度額が50万円以上」はすべての保険が満たしています。
ポイント3の「レッグペルテス病を補償する」では、この病気を補償対象外項目に指定している日本ペットプラスが除外できます。

ペット保険の保険料は、若いときは安く、高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、60万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えます。

生涯保険料が60万円以下のペット保険は下の表の3つです。

保険会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン392,250 円85万円12 500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

ペット保険選びの3つのポイントと保険料の手ごろさで見るとFPC,PS,SBIの3つがおすすめであることがわかりました!

スキッパーキにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」「SBIいきいき少短プラン50スタンダード」の特徴

スキッパーキにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」「PS保険」「SBIいきいき少短」はどんなペット保険なのでしょうか?
特徴をまとめたので保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけんの50%補償プラン

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

PS保険の50%補償プラン

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定
  • 年間補償上限金額が100万円と業界トップクラス
  • 保険金の支払い速度が早い
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償
  • (参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病・腎臓病や再発しやすい外耳炎・皮膚病などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード

  • 保険料が安く、気軽に加入しやすい。
  • 回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償限度額は最低ラインの50万円に設定してある。
  • 膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアは補償対象外項目に指定されている。
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある。

まとめ

ペット保険の中には、かかりやすい病気の治療費を十分に補償できないものもあります。
以下のポイントを参考に、スキッパーキに合った商品を探してみてください!

高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

免責金額の設定がないこと

レッグペルテス病を補償すること

スキッパーキにおすすめのペット保険は「SBIいきいき少短」「FPCのフリーペットほけん」「PS保険」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。