セルカークレックス

カールした毛が最大の特徴のセルカークレックス。動物保護施設で偶然発見された巻き毛の猫から誕生しました。遺伝病は少ない猫種ですが、交配されたペルシャ猫がかかりやすい病気には同様に注意が必要です。セルカークレックスにおすすめのペット保険もご紹介します。

幸運の猫・セルカークレックス

セルカークレックスの性格

羊のような癖の強い巻き毛が特徴的なセルカークレックスは、1990年代後半に品種登録された新しい品種です。
被毛だけでなく、ひげもカールした愛らしい姿に魅了されます。

環境の変化に適応しながら種を確立させた自然発生猫種で、1987年にはじめて見つかったセルカークレックスの先祖は、アメリカのモンタナ州にある動物保護施設にいた5匹の子猫のうちの1匹でした。
特徴的な巻き毛に魅せられたペルシャの繁殖家ジェリー・ニューマンに引き取られたことから育種がはじまります。

もしもそのまま保護施設にいたら、セルカークレックスという品種は生まれていなかったかもしれない「幸運の猫」なのです。

特徴的な巻き毛を生かしつつ、飼いやすい性格の猫になるように、ペルシャ・エキゾチックショートヘア・アメリカンショートヘアとの交配が行われました。
こうして、ペルシャ譲りの離れ目・離れ耳、エキゾチックショートヘアのような丸い頭、短い鼻といった愛らしい容姿を持つ猫種が誕生しました。

セルカークレックスはペルシャに似て、寛容で穏やかな性格の子が多いです。
人懐っこく、子供や先住猫、初めて会う人に対してもオープンに接することができます。
人が多く賑やかな環境を好むセルカークレックスは、お店や施設、来客の多いご家庭で看板猫としても活躍してくれるでしょう。
お留守番は嫌いなので、あまり寂しくさせないようにしてあげてください。

飼い方の注意点

運動が得意なセルカークレックスは筋肉質でたくましい体つきが特徴です。
がっちりとした体格で、体重も7Kgほどになる子もいるため、キャットタワーなどを設置する際は安定感があり、耐久性に優れたものを用意しましょう。

セルカークレックスのような巻き毛の品種は、毛のお手入れが重要となります。
特に巻き毛の子は皮脂の分泌量が多いため、ベタベタしてきたらシャンプーをしてあげましょう。
子猫の頃からシャンプーに慣れさせておくことも大切です。

ブラッシングは週に2~3回。こまめに手で毛並みを整えてあげるのも被毛トラブルの防止になります。
セミロング以上の子はできれば毎日ブラッシングするようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

セルカークレックスは原種に近い猫種のため、遺伝的な病気は少ないと言われています。しかし、遺伝病の多いペルシャとの交雑により、その特徴を多少受け継いでいると考えられます。
セルカークレックスが注意したい、「毛球症」「肥大型心筋症」「多発性嚢胞腎」についてご紹介します!

毛球症

毛球症は、毛づくろいの際に飲み込んだ毛を上手く排出できず、体内に塊となって残ってしまうことによって消化不良を起こす病気で、長毛の猫によくみられます。

セルカークレックスは巻き毛のため、自然に毛が落ちづらく、毛づくろいで多くの抜け毛を飲み込む恐れがあります。
体内に入る毛を少しでも減らせるよう、こまめにブラッシングをしてあげましょう。

発症すると、便秘や吐きたいのに吐けないといった様子が見られるので、発覚次第すぐに病院へ行きましょう。放置すると腸閉塞を起こす恐れがあるため危険です。
また、毛を排出しやすくする植物繊維が多く含まれた食事内容にすることでも充分効果を得られます。

【治療費について】
治療は、体内に残った毛を全部排出すために、まず薬で対処します。しかし、排出する様子が見られない場合は、開腹手術をして直接毛を取り除く方法となるでしょう。

通院(2~5回)手術・入院治療(2~3日)
治療費2,000 ~ 1万円/回10万 ~ 25万円

毛球症は日頃のケアで予防ができる病気ですが、換毛期などは気づかずたくさんの毛を飲み込んでしまうこともあるでしょう。
軽度で通院のみで治療できる場合でも5,000~5万円、重度で手術になると10万~25万円もかかってしまいます。
そのため、通院と手術をバランスよく補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

肥大型心筋症

心臓の筋肉がどんどん厚くなっていくことで左心室が狭くなり、血液が身体全体に充分に循環しなくなる病気です。

心臓の動きが悪くなり、血液が全身に循環しなくなると、肺に水がたまる肺水腫や心臓や血管の中で血が固まる血栓がみられるようになります。
この状態が長く続くと、呼吸困難、後ろ足の麻痺などの症状が現れることがあります。突然死のリスクもあるため、早く発見して治療を開始することが重要です。

初期はほとんど症状もないため、定期的な検査を受けさせるようにしましょう。
交配されたペルシャの遺伝子の影響で、セルカークレックスはこの病気にかかるリスクが高いと考えられます。

【治療費について】
完治することはできませんが、投薬を続けることで症状を緩和させることができます。
血栓を防ぐ薬や水分を体外に排出する薬、肥大を抑制する薬などの投与を続けることで進行を遅らせる対処をします。

通院
治療費2,000 ~ 1万円/回

心筋症は進行性の病気で、基本的には完治することはありません。
一生投薬治療を続ける必要があったりフードを療法食に変更したりと、継続的な治療を長期間行うので、治療費はかさんでいきます。
そのため、長期的な通院や万が一の手術を補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)

腎臓に嚢胞といわれる液体で満ちた袋状の病変が発生し、それが次第に増殖して、腎臓機能が低下する病気です。

疲れやすくなる、動くのを嫌がる、食欲低下、水を飲む量が増え、多尿になるなどの症状があらわれますが、初期は無症状のため、異変に気付いたときは病状が進んでいることがあります。

一度悪くなった腎臓は元には戻らないため、早めに発見し、治療を開始することが重要です。

ほとんどが遺伝性で、年齢を問わず発症する可能性があります。
この病気にかかりやすいペルシャの遺伝子を持つ猫種は、いずれもこの病気にかかるリスクが高く、セルカークレックスも同様です。

猫が腎臓病にかかりやすいのは、水をあまり飲まないからともいわれているため、清潔な水を、できれば複数個所に常においてあげましょう。

【治療費について】
有効な治療方法は現時点ではないため、悪化することを防ぎ、症状を和らげる対症療法が中心になります。

通院(一生続く)
治療費1万円/回

腎臓機能の低下による脱水や嘔吐などの症状を緩和したり、腎機能の低下を防ぐ食餌療法を行ったりするため、生涯にわたる通院が必要になります。
長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

セルカークレックスにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

ペット保険にはいろいろ補償タイプがあるので、その中からかかりやすい病気に備えられるものを見つけることが大切です。
ここでは、セルカークレックスにおすすめのペット保険を選ぶポイントをまとめてみました!

ポイント1:長期の通院に対応できること

セルカークレックスがかかりやすい病気で紹介した肥大型心筋症や多発性嚢胞腎は、いずれも長期の通院が必要になる病気です。
調べたところによると、1度の通院でかかる平均治療費は8,000円です。
手術に比べて1回の治療費はそれほど高くないですが、何度も通院するとなると最終的に高額になってしまいます。
例えば、1回8,000円の通院費でも、15回通院すると12万円もかかることになります。そう考えると、通院費も侮れませんよね。
長期の通院にも対応できるよう、補償内容に制限が設けられている場合は、最低でも通院の日額制限が8,000円以上、限度日数が20日以上のペット保険を選ぶようにしましょう。

ポイント2:手術をある程度補償すること

セルカークレックスが気を付けたい毛球症は、手術が必要になる可能性もある病気です。
通院だけを補償するペット保険もありますが、手術もある程度補償するペット保険を選べばいざというときに備えられて安心です。
調査によると1度の手術でかかる平均治療費は10万円なので、手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選んでください。

ポイント3:免責金額が設定されていないこと

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円といっても、それ以下の金額になることも十分ありえます。
その時に、請求額が安いと補償されない免責金額の設定があると、請求できない、という事態になってしまいます。
例えば、免責金額が5,000円と設定されている保険の場合、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられません。
通院による治療が多くなりそうなセルカークレックスは、一回の請求額が少なくても補償してくれる保険がおすすめです。
(参考)ここは必ずチェック!ペット保険にある「免責」って何?

セルカークレックスに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは実際に、3つのポイントでセルカークレックスに最適なペット保険を選んでみましょう。
今回はペット保険の一般的な補償割合である、50%補償と、70%補償で比較していきます。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん50%375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%394,190 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%419,440 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保ねこのきもち保険プラン5050%433,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%490,180 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%520,510 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%713,900円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン50%792,220 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
楽天少短あんしんペットL70%443,870 円70万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70%468,700 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%478,450 円70万円制限なし制限なし制限なし
PS保険70%補償プラン70%488,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
アクサ損保ねこのきもち保険プラン7070%556,140 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070%531,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%584,210 円70万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70%552,020 円70万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%725,190 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース70%955,150円70万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,038,970 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

ポイント1、2をまとめると「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額は50万円以上」です。
この条件は、すべてのペット保険が満たしています。
次にそれぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では40万円以下・70%補償では50万円以下のものが、比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えるでしょう。
比較的保険料が安い保険は、
50%補償ではFPCSBIPS保険
70%補償では楽天少短FPCSBIPS保険という結果になりました。

ただし、PS保険のペット保険にはひとつ、大きなデメリットがあります。
心臓病や皮膚病のような、慢性疾患の治療は、最大でも一生涯20日までしか補償されません。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、セルカークレックスは肥大型心筋症、多発性嚢胞腎といった根本的な治療方法のない慢性疾患にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険の補償の落とし穴

セルカークレックスにおすすめ!「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」「楽天少短のあんしんペットL」の特徴

では最後に、セルカークレックスにおすすめのペット保険に選ばれた「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」「楽天少短のあんしんペットL」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

SBIいきいき少短

SBIいきいき

  • 保険料が安く、気軽に加入しやすい
  • 回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償限度額は最低ラインの50万円に設定してある
  • 膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニア、猫エイズなどが補償されない
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある

(参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • 約款にもデメリットになるような項目はなく、カスタマーサービスにも定評がある

楽天少短のあんしんペットL

楽天少短のあんしんペット保険

  • 保険料は3歳までは値下がりするが、4歳以降から値上がりする
  • 膝蓋骨脱臼や涙やけ、股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • ペット賠償責任特約を付けることができる

SBIの特徴として、「猫エイズが補償されない」という点があります。
今回なりやすい病気としてご紹介した3種類には入っていませんが、外飼い猫や元野良猫の場合には気を付けたい病気です。
その場合には、特に補償対象外の傷病が設けられていないFPCがおすすめです。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

まとめ

ペット保険の種類が多くて悩まれている方はかかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶのも一つの手です。
以下のポイントを参考にしてセルカークレックスに合ったペット保険を見つけてみましょう!

  • 長期の通院に対応できること
  • 手術をある程度補償すること
  • 免責金額が設定されていないこと
  • セルカークレックスにおすすめのペット保険は「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」「楽天少短のあんしんペットL」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。