しわしわの顔がかわいらしいシャー・ペイは、中国で長年愛されてきた日本での飼育頭数が少ない珍しい犬種です。ここでは、そんなシャー・ペイがかかりやすい病気をチェックして、適切なペット保険を選んでいきます。

シャー・ペイは明るく忠誠心が強い犬

シャー・ペイの性格

シャー・ペイは中国原産の犬種で、紀元前200年ごろから飼育されていたと言われているほど歴史があります。
中国語で砂のような皮膚を意味する「沙皮」から名付けられ、その名の通り皮膚はザラザラとした手触りをしています。特徴的な皮膚のしわは、猟犬や闘犬として活躍していたことから、ケガをしないよう改良された名残とも言われています。

シャー・ペイは穏やかで落ち着いた性格をしています。
明るい一面もありますが、基本的にあまり感情を表に出さない傾向があります。
忠誠心が強いので、家族には愛情深く接します。

もともと闘犬だったこともあり、知らない人や犬には闘争心や警戒心を示す場合もあるので注意が必要です。
小さなころから社会性を身に着けておくこと良いでしょう。

飼い方の注意点

シャー・ペイは被毛の長さによって「ホースコート」「ブラッシュコート」「ベアコート」の3タイプに分かれます。
短毛なので被毛の手入れは難しくないですが、どのタイプも定期的にシャンプーを行いましょう。
特徴的なしわの間は汚れがたまりやすく、こまめにケアをしないと皮膚病を発症してしまうので気を付けてください。

また、闘犬だったことからある程度の運動量が必要です。
運動不足になるとストレスがたまってしまい、攻撃的になる場合があります。
力も強いので散歩時などは注意しながらコミュニケーションをとるようにしてください。

さらに、シャー・ペイは舌が青紫色をしています。
普通の犬の場合はチアノーゼが心配されますが、シャー・ペイの場合は病気ではないので認識しておきましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

シャー・ペイはかかりやすい病気がいくつかあります。
ここでは、シャー・ペイがかかりやすいといわれる「眼瞼内反症」「股関節形成不全」「皮膚炎」についてご紹介します。

眼瞼(がんけん)内反症

シャー・ペイは遺伝的に眼瞼内反症を発症しやすい犬種です。眼瞼内反症は眼瞼(=まぶた)が内側に曲がってしまう病気で、発症すると内側に変形してしまったまぶたにより、睫毛が常に逆さ睫毛状態、結果として直接眼球を刺激し眼球を傷つけてしまいます。
目が腫れて赤くなる、涙が出る、目をかく仕草、などといった症状が現れ、常に痛みを感じるようになります。
遺伝の場合は1歳までの間に発症する事が多く、中には目が開いたばかりの仔犬で発症してしま場合もあります。
また、極度なダイエットにより急激に痩せた際にも起こりやすいとも言われています。これは、肥満のときに張っていたまぶたの脂肪がなくなる事でたるみ、余ったまぶたの皮が目の内側に入ってしまうのが原因です。ダイエットをする際は気を付けるようにしましょう。

【治療費について】
治療法は、逆さ睫毛を抜くといった簡単なものから、まぶたの変形を矯正する手術を行うものまであります。しかし、逆さ睫毛を抜くという簡単な治療は、長期間、定期的に病院へ通って処置をしなければなりません。
軽症の場合は逆さ睫毛を定期的に抜くという治療となり、重症の場合は手術となります。

通院(通算1~5回)手術・入院(2~4日)
治療費3,000~1万円/回5~10万円

通院の場合は3,000円~5万円、手術をする場合は入院費も含めて5~10万円もかかってしまいます。
そのため、通院から入院・手術まで幅広く補償してくれるペット保険をおすすめします。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節に異常が起きた状態を「股関節形成不全」といいます。
健康な犬は成長とともに骨盤も大きくなりますが、発症している犬は骨が不完全で、太ももの骨とうまく連結できないために起こります。
股関節形成不全は大型犬に多いですが、シャー・ペイも注意しなければなりません。毎日運動し筋肉量を増やしたり、肥満による股関節への負担をかけないように食事の管理をしたり気を付けましょう。運動を嫌がる、スキップのような特徴的な歩き方をしている場合は動物病院を受診してください。

【治療費について】
骨が発達していない成長期の段階や、症状が軽度の場合は、股関節の正常な成長や悪化の防止のため安静療法をとります。
症状が進み、痛みが生じている場合は、鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬治療を行います。さらに症状が進行している場合は、外科手術が必要になることもあります。

通院(通算5~10日)手術・入院(2~5日)
治療費2,000~5,000円/回10~55万円

内服薬の投与や症状の緩和には時間がかかるため、通院の場合は1~5万円の治療費が必要となります。また手術を行う場合の治療費は、手術内容によって異なりますが、入院費を含めて10~55万円と高額になる可能性があります。
治療に専念するためにも、手術にしっかり備えることができるプランを選びましょう。

皮膚炎

皮膚炎の原因は添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものが特に多く、飼育する上では環境の管理に配慮しなければなりません。
激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようでしたら皮膚疾患を疑ってみましょう。
基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しいため、完治するのに時間がかかってしまうことが多いので、早期発見が重要となります。
シャー・ペイは皮膚炎を起こしやすく、皮膚のしわの間に汚れがたまることでも誘発することがあります。毎日ブラッシングなどの手入れをすることで皮膚を清潔に保てるほか、早期発見にもつながります。ストレスでも発症する場合があるので、しっかりとケアを心がけましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

シャー・ペイにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとシャー・ペイにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:高額な手術・長期の通院にしっかり備えられること

シャー・ペイがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院も手術も行う可能性が高いことがわかります。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するプランを選ぶのがおすすめです。
その中から補償内容が充実しているかどうかを見極めるには、限度額と限度回数を確認する必要があります。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
シャー・ペイは眼瞼内反症や股関節形成不全で手術をすることを考えると、手術補償は最低でも1回につき10万円以上を補償するペット保険がおすすめです。
また、皮膚炎で通院をすることも考えると、通院の場合の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

ポイント2:補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

ペット保険には年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」があります。
限度額や限度日数が制限されていないプランの場合は、この年間補償限度額まで補償を受けることができるので必ず確認するようにしてください。

シャー・ペイがかかりやすいとして紹介した眼瞼内反症や股関節形成不全は高額になる手術を行う可能性があります。
そのため、一度の手術で補償の上限を超えてしまっては、その後の通院などが自己負担になってしまいます。

また、ペット保険の補償割合は50%から100%まで様々です。
補償割合が高いほど保険料も高額になりがちで、特に中型犬の保険料は小型犬に比べて高額なため、補償と保険料のバランスのよい70%補償のものを選ぶとよいでしょう。
また、70%補償タイプであれば、補償限度額は最低70万円あれば補償が手厚いといえそうです。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したシャー・ペイがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

シャー・ペイに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでシャー・ペイに合うペット保険を選んでみましょう。
ポイント1とポイント2の「通院・入院・手術すべてを幅広く補償する70%補償のペット保険」は13種類ありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

ポイント2の「年間補償限度額が70万円以上」では、イーペットの年間補償限度額が60万円なので候補から外せます。

ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、あんしんペットと日本ペットプラスが補償対象外項目に指定しているので除外できます。

保険会社名商品名割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70544,600 円8512,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70630,980円10010,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ70%プラン70698,890円 70制限なし制限なし制限なし
あんしんペットL70762,210円70制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070874,680円70制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70730,030円70制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140円60制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070819,590円70制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
その金額で比較すると、比較的保険料が安い保険はFPC、PS保険という結果になります。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、シャー・ペイは継続的な治療が必要になる皮膚炎などの慢性疾患にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、シャー・ペイがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

シャー・ペイにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」の特徴

最後に、シャー・ペイにおすすめのペット保険に選ばれた「FPCのフリーペットほけん」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、シャー・ペイに合ったペット保険を探してみてください!

通院・入院・手術すべてを補償すること

補償が手厚く、年間補償限度額が高いこと

股関節形成不全を補償すること

シャー・ペイにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。