従順で賢いシェットランド・シープドッグは、いつも走っていたいほどアクティブな犬種です。運動好きで走り回る元気な姿が印象的ですが、かかりやすい病気もあります。
そこで今回は、もしものときに備えられるよう、シェットランド・シープドッグに合ったペット保険を選んでいこうと思います。

シェットランド

シェットランド・シープドッグは運動好きで優秀な犬種

シェットランド・シープドッグの魅力

シェットランド・シープドッグは、「シェルティ」という名で親しまれています。

主に牧羊犬として活躍してきたシェルティは、運動が好きで非常に活発な犬種です。優秀な作業犬だったので、教えたことはすぐに覚え、飼い主の指示を言われた通りにこなします。

室内でおさまるような犬種ではなく、フリスビーなどでアクティブに活動することができる方に向いています。賢いのでしっかりと訓練をした方がシェルティの性格も活かせ、素晴らしいドッグライフになるでしょう。

また、献身的で愛情深いシェルティは家族にいつも喜んでもらおうとしますが、少し臆病な面もあり、見知らぬ人に対しては少し警戒してしまいがちです。
感受性豊かなためか、神経質な一面が垣間見える場合があることも理解しておきましょう。

飼い方の注意点

シェルティは大変利口な犬種ですが、しつけをしなくてもいい犬という意味ではありません。
仔犬のうちは何も知らなくて当たり前なので、トイレの失敗や吠える、咬むなどの問題行動を起こした場合はきちんとしつけをしてあげましょう。

また、牧羊犬として常に走り回る作業をしていたため、基本的に運動要求量は膨大です。
ただ単に散歩を一時間するだけではシェルティは納得しません。
追いかける、走るなどを取り入れた運動を積極的に行うようにしてください。

シェルティは運動不足に陥ると吠え癖がついてしまいがちです。
そうならないようにシェルティのための時間を作ってあげるようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

活発なシェルティはどんな病気にかかりやすいのでしょうか?
ここでは、シェルティがかかりやすいといわれる「てんかん」「外耳炎」「股関節形成不全」についてご紹介します。

てんかん

シェルティが発症しやすいと言われているてんかんは完治することが困難な脳の病気です。
脳腫瘍といった病気もないのに神経細胞が異常に活発、全身けいれん、意識喪失といった発作を突然起こします。

発作を起こしてしまったらまずは名前を呼んでみて意識があるかどうかの確認、それからいつどんな状態でどのような発作を起こしてどのくらい発作が継続したかメモを取りましょう。もしくは携帯電話で動画を撮るのも良いでしょう。
こうしたメモや動画を残しておくことで、病院での診察をスムーズに行うことができ、今後の治療方針を固めていくためにも必要となります。

また、発作が終わると興奮状態になって走り回ったり暴れたりする子もいますので、ぶつかると危険なものは周囲にはおかないようにしましょう。

もしも発作が10分以上続く、発作の間隔が短く頻繁に起こるようなら注意が必要です。ここまで重症なてんかんは、脳壊死の危険性があるので早急に病院にて直接対処しなければなりません。

【治療費について】
基本的な治療法は、発作を抑えるための抗てんかん薬の投与となり、治すための治療法はありません。
発症してしまえば、抗てんかん薬を一生涯飲み続けるようになります。

通院
治療費5,000 ~ 1万円/回

てんかんの投薬治療は、一生続けなければなりません。
一度の治療費が少なくても、受診の回数を重ねると治療費は高額になってしまいます。
そのため、長期的な通院を補償してくれるペット保険を選ぶことが大切になります。
ただし、保険会社によってはてんかんを補償しないペット保険もあるので注意してください。

外耳炎

外耳炎はしばらく耳掃除をしていない耳に耳垢がたまってしまうことで風通しが悪くなり、シェルティの体調が悪いときに一気に悪化してしまう耳の病気です。

耳垢などの汚れによる不潔、ダニ、アレルギーなどが原因とされており、特にシェルティはアレルギー体質な子が多いため、アレルゲン物質の侵入により外耳炎を引き起こす場合があります。

大抵は耳垢が溜まったままでいたり、耳の中に水が入ったまま放置したりして菌が繁殖し、不潔のままでいた結果、外耳炎となるパターンが多いのできちんと耳の中を清潔にするように心がけてください。

外耳炎による耳垢は、黒く、悪臭を発するため、すぐに気づくことができます。
汚れが耳にこびりついてしまっているため、激しいかゆみが起き、床に耳をこすりつける、耳を触るのを嫌がる、しきりに頭を振るなどといった行動をとるようになります。

【治療費について】
耳掃除をしても一日で汚れる場合は、外耳炎を発症しているので早急に病院へ行き、内服薬や専用の薬で洗浄してもらいましょう。

外耳炎は進行してしまうと内部まで炎症してしまい、中耳炎を起こします。
中耳炎は初期の状態ならば点耳薬で治療をしますが、中耳炎も悪化してしまうと、鼓膜を切るなどといった手術をしなければなりません。
また、炎症により鼓膜が破れることもありますので早期治療を心がけましょう。

通院(通算2~5回)
治療費3,000 ~ 5,000円/回

通院をする場合、1万~3万円程度かかりますが、症状が悪化している場合は、長期的な投薬治療が必要となってしまいます。
何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランを選びましょう。

【獣医が解説】犬・猫の外耳炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

股関節形成不全

「股関節形成不全」は、股関節の成長に異常があらわれて炎症が起きた状態をいいます。
発症すると股関節に痛みが生じるため運動を嫌がるようになったり、足を引きずったりと運動障害があらわれます。

シェットランド・シープドッグは股関節形成不全が発症しやすい犬種といわれていますが、成長期に肥満や過度な運動をすることで発症する場合もあります。
歩行に異常が見られた場合は早めに動物病院へ連れていきましょう。

【治療費について】
歩き方や股関節の状態を関節し、症状の程度を確認します。
症状が軽度の場合や、骨が発達していない成長期の場合は、症状の悪化を防ぐための安静療法や運動制限、食事管理などの内科治療を行います。

痛みが生じている場合は抗炎症剤や鎮痛剤などの投薬治療を行いますが、さらに悪化している場合は外科手術をすることがあります。

通院(通算5~10日)手術・入院(2~5日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回10万 ~ 55万円

症状の緩和には数回の通院が必要で、費用は1万~5万円かかると考えられます。
手術をする場合は、症状の程度によって異なりますが、10万~55万円と高額になってしまいます。
股関節形成不全が補償対象外項目になっているペット保険もあるので、きちんと確認して選んでいきましょう。

【獣医が解説】犬・猫の股関節形成不全の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

シェットランド・シープドッグにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとシェットランド・シープドッグにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術すべてを補償すること

シェットランド・シープドッグがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償する商品がピッタリです。
通院・入院・手術をすべて補償するペット保険は種類がたくさんあるため、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償上限金額」を比べて選ぶと良いでしょう。

限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償上限金額まで補償を受けることができるので、基本的に年間補償上限金額が高いほど補償が手厚いといえます。
最低でも補償割合が50%の場合は50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント2:長期の通院に対応できること

シェットランド・シープドッグがかかりやすいてんかんや外耳炎は長期的な通院が必要になります。

1日にかかる平均治療費
通院8,000 円
入院12,000 円
手術100,000 円

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、何度も通院していると高額になってしまいます。通院にしっかり備えられるようにするために、日額制限がある場合は平均治療費の8,000円以上、日数制限は20日以上あるペット保険がいいでしょう。

また、ペット保険はプランによって免責金額(自己負担金額)が設定されているものがあります。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。

例えば、免責金額が5,000円の設定で、1回の治療費が3,000円なら一切補償が受けられず、ペット保険に入っている意味がなくなってしまいます。
通院は診察と処置のみなどの場合、1,000~4,000円になることもあります。十分に補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

さらに、股関節形成不全で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

ポイント3:てんかん・股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、シェットランド・シープドッグがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。すると「てんかん」と「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。てんかんと股関節形成不全で受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<てんかんを補償対象外にしている保険会社>

  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • あんしんペット
  • アニマル俱楽部

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • あんしんペット
  • アニマル俱楽部
  • アクサ損保(※発症した年度のみ補償)

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

シェットランド・シープドッグに適したペット保険の補償内容と保険料

では早速、先ほど紹介した3つのポイントで、シェットランド・シープドッグに最適なペット保険を選んでみましょう!

ポイント1・2で「免責金額がなく、通院・入院・手術を幅広く補償する商品」をおすすめしています。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を比べていきます。
候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べてみました!

それぞれのポイントをチェックしてみると、いくつか候補から外れる商品が出てくるようです。

ポイント1の「年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ポイント2の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上」は全商品がクリアしています。

ポイント3の「てんかん・股関節形成不全を補償する」では、てんかん・股関節形成不全を補償対象外項目に指定しているガーデン・アクサ損保は除外できます。

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%435,950 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ50%プラン50%499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を見るとすべて十分な内容であるといえます。そのため、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
そう考えると、比較的保険料が安い保険は、FPC、PS保険という結果になりました。

補償内容・保険料ではおすすめのペット保険ですが、PS保険には気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
シェットランド・シープドッグがかかりやすいてんかんや外耳炎は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、シェットランド・シープドッグがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなので安心です。

シェットランド・シープドッグにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

シェットランド・シープドッグにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

ペットがかかりやすい病気を把握しておくと、何に備えればいいのか見えてきますね。以下のポイントを参考に、シェットランド・シープドッグに合ったペット保険を探してみてください!

  • 通院・入院・手術すべてを補償すること
  • 長期の通院に対応できること
  • てんかん・股関節形成不全を補償すること
  • シェットランド・シープドッグにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。