フランス貴族にも愛されたシーズーは、人懐こく明るい反面少し神経質な性格をしています。遺伝性の病気は少ないといわれるシーズーですが、関節の病気や目の病気を起こしやすいため、シーズーに合ったペット保険を選んでしっかり万が一に備えましょう。

シーズー

高貴で優雅なシーズー

シーズーの性格

シーズーは非常に大人しく、頑丈な子も多く、運動量もそれほど必要がない犬種である為、飼いやすい犬種の一つとしてあげられます。
ご年配の方でもどなたでも飼いやすい犬種とされ、昔から根強い人気があります。

シーズーは、チベットから中国に贈られた犬と、ペキニーズとの交配により生まれたと言われます。中国の宮廷など高貴な人たちの間で、長い間、門外不出で大切に飼われてきました。
四肢まで覆う厚い毛は、保温・保湿性能に優れているだけでなく、「獅子(ライオン)」に由来する名前に負けない気高さを感じさせます。

また、小型犬にしては筋肉質なため、小さい割にはずっしり重く、貫禄があります。ぺちゃっとした低い鼻に、丸い大きな目と、チャーミングな顔立ちもシーズーの大きな魅力です。

おとなしくおおらかで、無駄吠えも少ないため、人や他の犬ともうまく付き合える犬種です。
ただし、プライドが高く頑固でマイペースな性格も持つため、甘やかしすぎると言うことを聞かなくなります。
また、人懐こい性格ではあるものの、警戒心が強い為、最初は信頼関係を築くのに時間がかかってしまうかもしれませんが、一度心を開いたら飼い主さんにべったり、常に膝の上に乗っているような子になります。

シーズーは、飼い主さんと活発におもちゃで遊ぶ事もあれば、一日中お茶の間に敷いてある座布団の上で大人しく寝るといった、非常にマイペースな性格な持ち主です。
そんなマイペースなところも魅力の一つでしょう。そのシーズーならではの魅力に惚れて、多頭飼いをしてらっしゃる方も多数いるのです。

飼い方の注意点

寒冷で乾燥した地域に由来を持つシーズーは、暑さが苦手です。鼻が短いため呼吸が苦手で、熱をうまく体外に逃がせません。
日本の高温多湿はシーズーにとって大敵で、暑い時期はエアコンを付けていても熱中症になるほどなので、犬用の冷却グッズなども積極的に活用しましょう。

特に、夏場は毛を短くカットしたり結んだりしてあげる事も必要です。長毛のままですと、体温がずっとこもったままになり、熱中症に陥りやすくなってしまいます。
柔らかい被毛が多く密集しているため、皮膚トラブルを起こしやすく、こまめなブラッシングはもちろん、伸び続ける毛は定期的にカットする必要があります。
シーズーは目が大きく前へ出ている為、毛が目に当たりやすく、傷つきやすいです。特に目の周りの手入れはしてあげましょう。

おとなしい性格ですが、運動量が少ないわけではありません。小型犬の割には筋肉質で、食事量も多いので、太らせないように毎日の散歩はしっかり行いましょう。
早朝や夜などの涼しい時間帯にのんびり散歩をするのがベストですが、あまりにも猛暑の日は、散歩や外での運動の代わりに室内でちょっとしたゲームをしてストレス発散させてあげるのも良いです。
シーズーは飼い主さんと室内で遊ぶ事も好きなので、それだけでも充分満足してくれるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

比較的体が丈夫なシーズーですが、低い鼻と長く厚い毛を持つため、呼吸器や皮膚のトラブルがよく見られます。また、長い毛が目に入りやすいため、目の病気にも気をつける必要があります。
ここでは、シーズーがかかりやすいといわれる「気管虚脱」「角膜炎」「膿皮症」についてご紹介します。

気管虚脱

気管がつぶれて、空気の流れがよくない状態を「気管虚脱」といいます。よだれをたらしたり、ゼーゼーという咳が頻繁に出るようになったり、口の中の粘膜が紫色に変色する「チアノーゼ」や呼吸困難があらわれます。
シーズーのような鼻の短い犬種は特にかかりやすい病気です。また、肥満の犬にも起こりやすいため、食欲旺盛な犬種であるシーズーは体重管理が特に重要です。首輪を使用している場合はハーネスに変えるだけでも充分効果が得られると言われています。

【治療費について】
気管が虚脱している程度によって4段階のグレードに分類され、グレードによって治療方法が変わってきます。
軽度の場合は空気の流れをよくするために気管を広げる薬や咳止めの投薬をしますが、改善がみられない場合や症状が重度の場合(グレード2以上)は、外科手術を行います。

通院(通算2~10回)手術・入院(1~5日)
治療費2,000 ~ 5,000円/回15万 ~ 25万円

気管虚脱のグレードによって費用は異なりますが、通院をする場合は5,000~5万円程度、手術や入院の場合は15万~25万円と高額になると考えられます。
一度つぶれてしまった気管は簡単に治す事が出来ず、再発率が高い為、非常に厄介な病気と言って良いでしょう。
高額な治療費に備えてペット保険への加入を考える方が多いかと思いますが、気管虚脱が補償対象外項目になっているものもあるので注意してください。

(参考)【獣医が解説】犬・猫の気管虚脱の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

角膜炎

黒目を覆う一番外側の透明な膜が角膜です。これが刺激されることで炎症が起こるのが角膜炎です。

発症するとかゆみや痛みをともなうため、目をしょぼしょぼさせたり、前足や地面で目をこすったりします。また、目の周りの赤みや、涙、目やにが見られます。
症状が進むと黒目の白濁や充血が起こり、最悪の場合失明することもあります。早期の発見、治療で治る病気なので、変化を見逃さないようにしましょう。

シーズーのように大きく外に出ている目は、外からの刺激を受けやすいため角膜を傷つけやすい状態にあります。鼻と目の距離が短いので匂いをかぐとき目を傷つけやすいこと、長い被毛が目を刺激すること、ドライアイになりやすいことなど、様々な要因から、特にこの病気にかかりやすい犬種と言われます。
目にかかる毛はこまめにトリミングするなど、目を傷つける恐れのあるものはできるだけ取り除くようにしましょう。

【治療費について】
重症でなければ、主に抗生剤や消炎剤の点眼や軟膏による治療が行われます。失明の恐れがあるような重症のときは、外科手術を行うこともあります。
シーズーの角膜炎の大抵の理由は、手入れを怠り不潔にしていた事が原因である事が多いとされています。まずは、目の周りの汚れと毛を除去しなければなりません。また、逆さまつげが原因である場合は獣医師に抜いてもらうと良いでしょう。

通院(3~6日)
治療費2,000 ~ 1万円/回

症状が軽ければ複数回の通院で治すことができます。一回の治療費は2,000円~と、比較的少額ですが、原因によっては通院回数が多くなる可能性はあります。
また、重症の場合は手術を伴うこともあるため、通院を手厚く、念のための手術にも備える保険に加入できれば安心です。

膿皮症

すべての犬にとってよく起こる膿皮症は、何らかの原因で、皮膚についている主にブドウ球菌などの細菌が繁殖し、激しいかゆみや発疹を引き起こす症状のことです。
皮膚のバリア機能がうまく機能しないことで発症しますが、その原因は様々なため、根本となる原因も解消、治療する必要があります。

シーズーにとって、日本の高温多湿は大敵で、長く厚い毛の中に菌が繁殖しやすくなります。トリミングやブラッシングを行い、日ごろから皮膚の状態をしっかり観察する必要があります。
体を頻繁に掻く、皮膚に発疹やフケ、かさぶたができるなどの症状がみられる場合はすぐに病院に連れていきましょう。

【治療費について】
抗菌性の塗り薬の塗布や、薬用シャンプーでの洗浄、抗生物質の内服により治療します。
さらに、膿皮症を引き起こす原因となっている他の疾患があれば、そちらの治療も行います。

通院(3~10回)
治療費5,000 ~ 2万円/回

膿皮症は、原因によっては慢性化しやすく再発することも多い病気です。治癒するまで、一定期間、定期的な通院が必要になると考えられます。また進行具合によっては外科手術が必要なこともあります。
通院が比較的高額になるため、通院に手厚く備えることが重要です。

(参考)【獣医が解説】犬・猫の膿皮症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

シーズーにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとシーズーにどんなペット保険が合っているのかが見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術をトータルで補償すること

シーズーのかかりやすい病気は、通院による治療が中心になるものの、状況によっては手術が必要になるものがあります。通院だけに特化したタイプの保険ではやや心配です。
そのため、通院、入院、手術をトータルで補償するタイプがおすすめです。
さらに、治療費が高額になる病気が目立つので、補償上限額は最低でも50万円以上のものが良いでしょう。

ポイント2:通院補償が充実していること

トータル補償型のペット保険の中には、通院をしっかり補償するものがあれば、手術を重点的に補償するものもあって商品によって補償のバランスはさまざまです。
シーズーは治療が長引きやすい膿皮症にかかる可能性があるため、通院を手厚く補償するプランを選ぶ方が良さそうです。1日の支払限度額が8,000円以上で、支払限度日数が最低でも20日以上あるものをおすすめします。
また、年間補償上限金額(1年間で支払われる保険金の上限金額)は最低でも50万円以上のものを選ぶと良いと思います。
さらに、通院は一度の治療費が少額になることもあるため、免責金額の設定がないものを選ぶと良いでしょう。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになってしまいます。

ポイント3:気管虚脱を補償すること

保険会社によっては、始めから約款で補償対象外の病気やケガを定めているペット保険もあります。もしこの補償対象外の傷病にかかってしまった場合は、治療費が補償されずすべて自己負担になってしまいます。
シーズーがかかりやすい気管虚脱は、先天性の異常である可能性も高いため保険会社によっては補償対象外に設定しています。万が一に備えてこれらの保険は避けた方がいいでしょう。

<気管虚脱を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

シーズーに適したペット保険の補償内容と保険料

シーズーに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう!

ポイント1・2から「通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品で、免責金額の設定がないもの」を選ぶことをおすすめしています。その中でも標準的な50%補償のペット保険を見てみましょう。

ポイント2の「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ポイント3の「気管虚脱を補償する」から、この病気を補償対象外項目に指定しているガーデンは除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン50%451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
ガーデンプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の3つです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院通院
FPCフリーペットほけん50%392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

補償内容・保険料ではおすすめの3つのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
シーズーがかかりやすい膿皮症は、再発しやすく、長期の通院が続く可能性がある病気のため、十分な補償を受けられない恐れがあります。PS保険は念のため避けたほうがよいかもしれません。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

シーズーにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」「SBIのプラン50スタンダード」の特徴

シーズーにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」「SBIのプラン50スタンダード」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、シーズーに合った商品を探してみてください!

  • 通院・入院・手術をトータルで補償すること
  • 通院補償が充実していること
  • 気管虚脱を補償すること
  • シーズーにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」「SBIのプラン50スタンダード」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。