世界最小の猫と言われるシンガプーラ。神経質な一面があるので静かで落ち着く環境を好みます。かかりやすい病気もいくつかあるので、もしものときに備えられるよう、シンガプーラに合ったペット保険を選んでみようと思います!

シンガプーラは大人しくて静かな環境を好む猫

大人しい性格でも遊ぶことは大好き!

世界最小の猫と言われているシンガプーラは大人しい性格で、鳴くことがほとんどありません。通称「小さな妖精」というだけあり、例え鳴いたとしてもか細い小さな声で、鈴を鳴らすように静かに鳴きます。
大人しいと言っても遊ぶことは好きなので、飼い主様とコミュニケーションをとることを嫌がりません。でも、臆病なところは他の猫種と比べて強く見られます。慣れない人や猫に対して隠れてしまうような臆病さがあるほか、静かな環境を好む神経質な面も見られます。

シンガプーラにストレスを与えない環境作りを

身体が小さく、大人しいシンガプーラは、特にこれといってひどいいたずらをするわけでもなく、運動量が多いわけでもありません。
シンガプーラを飼う上で気をつけることは、シンガプーラが苦にならない静かな環境を与えてあげることです。神経質な性格上、静かな環境を好むので、小さな子どもがいる家庭、多頭飼い、騒がしい環境である方には向かないでしょう。また、遊ぶことが好きな猫種ではありますが、しつこくされることを嫌います。遊ぶときは、シンガプーラが嫌がらないように、様子を見ながらほどほどに接するようにしましょう。
さらに、シンガプーラの原産国であるシンガポールは年中高温多湿の気候のため、寒さに非常に弱い猫種です。冬場は暖かい環境になるようにする必要があります。暖房はもちろん、いつもより暖かい毛布やベッドを用意してください。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

遺伝性疾患や皮膚の病気など、シンガプーラにはかかりやすい病気がいくつか挙げられます。ここでは、その中で「ピルビン酸キナーゼ欠損症」「皮膚炎」「肥大型心筋症」についてご紹介します!

ピルビン酸キナーゼ欠損症

赤血球を作り出す機能を維持するピルビン酸キナーゼという酵素が欠損することによって、赤血球の破壊が起こり全身に十分な酸素がいきわたらず、結果としてさまざまな症状が現れます。
これは「溶血性貧血」とも呼び、簡単に言うと「貧血」です。貧血と聞くとあまり緊急性を要しない病気に思えますが、重症化してしまうと食欲低下、元気がなくなる、呼吸困難などの症状が見られます。

【治療費について】
遺伝性疾患であるこの病気は、はっきりとした予防法も完治する方法もありません。貧血症状がある場合は輸血や、赤血球が破壊されにくくするために脾臓の摘出手術を行うこともあります。
重症化してしまう前に、少しでも様子に異変を感じたらすぐに病院へ連れていきましょう。

通院手術・入院(1~5日)
治療費5,000~1万円/回8万~20万円

継続的な輸血や投薬が必要になるため通院の場合は受診するたびに費用がかさんでいきます。手術となると8~20万円と治療費は高額になります。
そのため、長期の通院を備え、年間補償上限金額が高いペット保険を選ぶことが大切です。

皮膚炎

シンガプーラは年中高温多湿の国で生まれた猫なので、日本の夏は高温多湿、冬は氷点下まで下がるといった大きな気候の変化は体に影響を与えることがあります。その中の一つが皮膚炎です。
例えば冬になるとつけることが多くなる暖房器具ですが、暖房器具内にあるカビやほこりなどのハウスダストや乾燥が原因で、皮膚炎を発症してしまう場合もあります。かゆみや炎症を引き起こし、蕁麻疹や脱毛などの症状も出てしまうことがあるので、暖房器具の衛生面にも気を付けましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

【獣医が解説】犬・猫の皮膚炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

肥大型心筋症

死に至る危険性のある肥大型心筋症は、心臓にある「左心室」の筋肉がどんどん厚くなっていき左心室が狭くなってしまう病気で、シンガプーラは遺伝的に発症しやすいと言われています。
心臓の動きが悪くなり血液が全身に循環しなくなると、少しの運動で息を荒げたり、歩行異常を起こしたりという症状が見られます。また、肺に水がたまる肺水腫や心臓や血管の中で血が固まる血栓が見られるようになります。
この状態が長く続いてしまうと、呼吸困難や後ろ足に麻痺が見られたりするようになります。

【治療費について】
初期段階ではなかなか気づかないことが多いので、気づいたときには病気がかなり進行している場合が多いようです。
肥大型心筋症を根本的に治す方法は残念ながらなく、対症療法になります。血栓を防ぐ薬や水分を体外に排出する薬、肥大を抑制する薬などの投与を続けることで進行を遅らせる対処をします。また、進行状況によっては、血栓除去の外科手術を行うこともあります。

通院
治療費2,000~1万円/回

心筋症は進行性の病気で、基本的には完治することはありません。一生投薬治療を続ける必要があったりフードを療法食に変更したりと、継続的な治療を一生行うので、治療費はかさんでいきます。
そのため、長期的な通院や万が一の手術を補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

シンガプーラにおすすめのペット保険選びのポイントは3つ

ペット保険にはいろいろ補償タイプがあるので、その中からかかりやすい病気に備えられるものを見つけることが大切です。
ここでは、シンガプーラにおすすめのペット保険を選ぶポイントをまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

まず、気を付けなければいけないのは免責金額です。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません。
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円といわれています。通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険を選びましょう。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日につき●円まで・1年に▲回までと限度額・限度回数が決められているものがあります。その金額があまりにも低いと、せっかくペット保険に入っているのに十分な補償を受けられなくなってしまいます。
補償内容に制限がある場合は、通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、限度回数は20日以上あるのが望ましいでしょう。
また、手術の補償もある程度必要です。1度の手術でかかる平均治療費は10万円なので、手術補償に限度額が決まっている場合は、最低でも10万円以上補償するペット保険を選ぶといいと思います。

ポイント3:年間補償上限金額が高いこと

年間補償上限金額とは、年間で支払われる保険金の上限金額のことです。基本的にこの金額が高いほど補償内容が充実しているといえるので、補償の手厚さを知るためにチェックは欠かせません。
また、通院・入院・手術の各補償内容に制限がない場合は、この年間補償上限金額に達するまで補償が受けられます。
年間補償上限金額は最低でも50万円以上あると安心でしょう。

シンガプーラに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは実際に、先ほど紹介した3つのポイントでシンガプーラにピッタリなペット保険を選んでみましょう!
シンガプーラは通院・入院・手術をする病気になりがちなので、すべてを補償してくれるトータル補償型のペット保険がおすすめです。
今回はペット保険で一般的な補償割合50%と70%で比較していきます。

まずはポイント1の「免責金額が設定されていないペット保険」を選び、生涯保険料が安い順に並べてみました。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%341,750 円50万円制限なし制限なし制限なし
FPCフリーペットほけん50%375,050 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
ペティーナまとめてプラン50%380,600 円20万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求
PS保険50%補償プラン50%383,050 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
ガーデンプラチナ50%プラン50%394,190 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%419,440 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保ねこのきもち保険プラン5050%433,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%490,180 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%520,510 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%328,360 円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン50%792,220 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

70%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(猫・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
あんしんペットずっといっしょL70%443,870 円70万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70%478,450 円70万円制限なし制限なし制限なし
PS保険70%補償プラン70%488,190 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
アクサ損保ねこのきもち保険プラン7070%556,140 円70万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070%531,140 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070%584,210 円70万円制限なし制限なし制限なし
ガーデンプラチナ70%プラン70%552,020 円70万円制限なし制限なし制限なし
au損保通院ありタイプ70%コース70%429,240 円70万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナゆとりプラン70%497,200 円30万円100,000 円/請求100,000 円/請求100,000 円/請求
ペットライフジャパンプレミアム7070%691,725 円115万円15,000円/日
年間37.5万円まで
15,000円/日
年間37.5万円まで
200,000円/回
年間40万円まで
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70%725,190 円84万円14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン70%1,038,970 円122万円12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※ペティーナの「ゆとりプラン」は11歳まで、au損保の「通院ありタイプ70%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、把握できる範囲の年間保険料の合計を表示し、15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント2・3をまとめると「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額は50万円以上」です。
この条件で見ると、ペティーナは候補から外すことができます。

次にそれぞれのペット保険で生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では40万円以下・70%補償では50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えるでしょう。
比較的保険料が安い保険は、50%補償ではFPC、SBI、PS、70%補償ではあんしんペット、SBI、PSという結果になりました。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、シンガプーラはピルビン酸キナーゼ欠損症や心筋症など根本的な治療方法のない慢性疾患にかかりやすいので、発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。
(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

残りのFPC、SBI、あんしんペットについては、シンガプーラがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

補償割合については、スタンダードな50%か、より補償の手厚い70%か、お好きな方を選んでみてくださいね。

50%補償:SBIいきいき少短のプラン50スタンダード、FPCのフリーペットほけん
70%補償:あんしんペットのずっといっしょL、SBIいきいき少短のプラン70スタンダード

シンガプーラにおすすめ!「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴

では最後に、シンガプーラにおすすめのペット保険に選ばれた「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」と「あんしんペットのずっといっしょL」の特徴を確認してみましょう。
こちらも検討の際に参考にしてみてください!

SBIいきいき少短のプラン50スタンダード

  • 保険料が安く、気軽に加入しやすい
  • 回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償上限金額は最低ラインの50万円に設定してある
  • 膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアは補償対象外項目に指定されている
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある
    (参考)ペット保険には補償までの待機期間がある?

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • 約款にもデメリットになるような項目はなく、カスタマーサービスにも定評がある

あんしんペットのずっといっしょL

  • 保険料は3歳までは値下がりするが、4歳以降から値上がりする
  • 膝蓋骨脱臼や涙やけ、股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償されない
  • 低価格でペット賠償責任特約を付けることができる
    (参考)ペット保険の特約って必要?

まとめ

ペット保険の種類が多くて悩まれている方はかかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶのも一つの手です。以下のポイントを参考にしてシンガプーラに合ったペット保険を見つけてみましょう!

  • 免責金額が設定されていないこと
  • 長期の通院・ある程度の手術を補償すること
  • 年間補償上限金額が高いこと
  • シンガプーラにおすすめのペット保険は「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん」「あんしんペットのずっといっしょL」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。