胴が長く足が短いスタンダード・ダックスフンドは、その特徴的な体型が原因で発症する病気もあります。
今回は突然の病気やケガに備えられるよう、スタンダード・ダックスフンドに合ったペット保険を選んでいこうと思います。

スタンダード・ダックスフンドは活発で好奇心旺盛な犬種

スタンダード・ダックスフンドの魅力

スタンダード・ダックスフンドはアナグマの猟犬として作り出されたドイツ原産の犬種です。
そのため、アナグマを意味する「ダックス」と犬を意味する「フント」が名前の由来となっています。
アナグマの巣穴に入ることができる胴長短足の体型は重宝していたそうです。

現在ではダックスフンドにはスタンダードのほかにミニチュアやカニヘンの3種類あり、スタンダードは最も古く、最も大きなサイズになります。

性格は好奇心が強く、明るく活発です。

被毛によって性格が異なるとも言われており、短毛のスムースは少し気が強い、長毛のロングは愛情深い、剛毛のワイアーは狩猟本能が強いという傾向があるそうです。

飼い方の注意点

スタンダード・ダックスフンドは活発なので毎日の散歩が必要です。
遊び好きでもあるのでボールなどのおもちゃで遊ぶと喜ぶでしょう。
アナグマ猟の名残から穴に入ることが大好きなのでソファーに穴を開けたり、狭い場所に入り込んだりすることがあるので注意してください。

被毛のタイプは3種類ありますが、どれもダブルコートなので抜け毛はあります。
特に長さがあるロングとワイアーはしっかりとケアを行ってください。

また、スタンダード・ダックスフンドの身体の特徴からかかりやすい病気がいくつかあります。
胴長短足は関節疾患を発症しやすいほか、地面と身体の距離が近いために熱中症になる場合もあります。
さらに、たれ耳は耳の中の通気性が悪く、外耳炎を発症することが多いのでこまめに耳掃除を行うようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

スタンダード・ダックスフンドはどんな病気にかかりやすいのでしょうか?
ここでは、スタンダード・ダックスフンドがかかりやすいといわれる「椎間板ヘルニア」「外耳炎」「進行性網膜萎縮症」についてご紹介します。

椎間板ヘルニア

スタンダード・ダックスフンドは胴長短足という体型上、肥満も原因となって他犬種と比べると非常に発症率は高いです。
この病気は加齢と共に発症率が上がり、発症してしまうと背骨の中にある椎間板が変形し、そのまま脊髄に刺さり、様々な神経障害を引き起こします。

脚に痛みや違和感があると、最初は散歩を嫌がるなどの行動を見せます。
脚の麻痺が徐々に広がっていくと歩行困難になり、車いすが必要になるといった状態にまでなります。

予防するためには徹底した食事管理と、適度な運動のほか、足腰に負担がかからないようにフローリングに絨毯を敷く、階段の昇り降りをさせない、抱っこをするときは抱え込むように抱き上げるなど、仔犬の頃から生活環境も見直してみると良いでしょう。

【治療費について】
症状が軽度の場合は、痛みを緩和するため抗炎症剤などを与えて運動制限を行い、肥満の場合は体の負担にならない程度にダイエットを行います。症状が重度の場合は、飛び出した椎間板を除去する外科手術を行います。

通院(通算3~10回)手術・入院(5~10日)
治療費2,000~5,000円/回10~40万円

通院の場合程度ですが、再発の恐れがある病気なので、場合によってはさらに費用がかさんでしまう可能性があります。また手術をする場合、入院費も含めて10~40万円と高額になります。
そのため、手術の補償がしっかりされているプランを選ぶことをおすすめします。
また、椎間板ヘルニアが対象外項目に指定しているペット保険があるので注意しましょう。

外耳炎

外耳炎は耳垢がたまってしまうことで風通しが悪くなり、体調が悪いときなどに一気に悪化してしまう耳の病気です。
耳垢などの汚れによる不潔、ダニ、アレルギーなどが原因とされており、特にスタンダード・ダックスフンドのようにたれ耳で毛が多い犬種は、耳の中の風通しが悪くなり外耳炎を引き起こしやすい傾向があります。
大抵は耳垢が溜まったままでいたり、耳の中に水が入ったまま放置したりして、菌が繁殖した結果、外耳炎となるパターンが多いのできちんと耳の中を清潔にするように心がけてください。
外耳炎による耳垢は、黒く、悪臭を発するため、すぐに気づくことができます。
汚れが耳にこびりついてしまっているため、激しいかゆみが起き、床に耳をこすりつける、耳を触るのを嫌がる、しきりに頭を振るなどといった行動をとるようになります。

【治療費について】
耳掃除をしても一日で汚れる場合は、外耳炎を発症しているので早急に病院へ行き、内服薬や専用の薬で洗浄してもらいましょう。
外耳炎は進行してしまうと内部まで炎症してしまい、中耳炎を起こします。
中耳炎は初期の状態ならば点耳薬で治療をしますが、中耳炎も悪化してしまうと、鼓膜を切るなどといった手術をしなければなりません。
また、炎症により鼓膜が破れることもありますので早期治療を心がけましょう。

通院(通算2~5回)
治療費3,000~5,000円/回

通院をする場合、1万~3万円程度かかりますが、症状が悪化している場合は、長期的な投薬治療が必要となってしまいます。
何度も通院をすることになるので、通院補償が手厚いプランを選びましょう。

進行性網膜萎縮症

別名PRAとも言われている、スタンダード・ダックスフンドがかかりやすい眼の病気です。
「進行性」という名がつく通り、一度発症してしまえばどんどん病状が進行していき、最終的には失明に至ります。遺伝性疾患であるため、この病気の遺伝子を持っている子は早くて1歳、遅くて7歳頃から症状が現れます。
初期症状は、夜に目が見えなくなるという「夜盲症」から始まります。歩くのを怖がる、何かにぶつかるといったなんらかの異常な行動が見られるため、大体はこの時点で気づくでしょう。やがて昼でも見えづらくなってしまうので、日常的な生活が困難になってきます。

【治療費について】
有効な治療法は見つかっておらず、主に進行を遅くするために薬を服用することがほとんどです。この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000~1万円/回

進行性網膜萎縮は、定期的な通院が長期間続く可能性があります。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

スタンダード・ダックスフンドにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとスタンダード・ダックスフンドにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術をすべて補償すること

スタンダード・ダックスフンドがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。そのため、通院・入院・手術を幅広く補償するペット保険がピッタリです。
通院・入院・手術をすべて補償するペット保険は種類がたくさんあるため、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」を比べて選ぶと良いでしょう。

限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができるので、基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえます。
最低でも補償割合が50%の場合は50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント2:長期の通院に対応できること

スタンダード・ダックスフンドがかかりやすい外耳炎や進行性網膜萎縮症は長期的な通院が必要になります。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、何度も通院していると高額になってしまいます。通院にしっかり備えられるようにするために、日額制限がある場合は平均治療費の8000円以上、日数制限は20日以上あるペット保険がいいでしょう。

また、ペット保険はプランによって免責金額(自己負担金額)が設定されているものがあります。免責金額があると、設定されている金額を超えないと補償を受けられません

例えば、免責金額が5,000円の設定で、1回の治療費が3,000円なら一切補償が受けられず、ペット保険に入っている意味がなくなってしまいます。
通院は診察と処置のみなどの場合、1,000~4,000円になることもあります。十分に補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

さらに、椎間板ヘルニアで手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

ポイント3:椎間板ヘルニアを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は受け取れません。
調べてみたところ、スタンダード・ダックスフンドがかかりやすい「椎間板ヘルニア」がSBIいきいき少短のペット保険では補償対象外になっていることが分かりました。椎間板ヘルニアで受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

スタンダード・ダックスフンドに適したペット保険の補償内容と保険料

では早速、先ほど紹介した3つのポイントで、スタンダード・ダックスフンドに最適なペット保険を選んでみましょう!

ポイント1・2で「免責金額がなく、通院・入院・手術を幅広く補償するペット保険」をおすすめしています。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を比べていきます。
候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べてみました!

それぞれのポイントをチェックしてみると、いくつか候補から外れる商品が出てくるようです。

ポイント1の「年間補償限度額が50万円以上」と、ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上」は全商品がクリアしています。

ポイント3の「椎間板ヘルニアを補償する」では、椎間板ヘルニアを補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短は除外できます。

保険会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50435,950 円85万円12 500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50905,540 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を見るとすべて十分な内容であるといえます。そのため、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。
そう考えると、比較的保険料が安い保険は、FPC、PS保険、日本ペットプラス(ガーデン)という結果になりました。

補償内容・保険料で見るとおすすめのペット保険ですが、PS保険と日本ペットプラス(ガーデン)には気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による外耳炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。
スタンダード・ダックスフンドがかかりやすい外耳炎や進行性網膜萎縮症は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

日本ペットプラス(ガーデン)

日本ペットプラス(ガーデン)では膝蓋骨脱臼や股関節形成不全などが補償対象外項目として指定されています。
今回かかりやすい病気で紹介した傷病は補償対象外項目に該当していませんが、スタンダード・ダックスフンドも膝蓋骨脱臼なども気を付けなければならない病気の一つです。膝蓋骨脱臼などを発症する可能性を考えると、補償対象外項目が多い日本ペットプラス(ガーデン)もあまりおすすめできません。

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、スタンダード・ダックスフンドがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなので安心です。

スタンダード・ダックスフンドにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

スタンダード・ダックスフンドにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペットがかかりやすい病気を把握しておくと、何に備えればいいのか見えてきますね。以下のポイントを参考に、スタンダード・ダックスフンドに合ったペット保険を探してみてください!

通院・入院・手術をすべて補償すること

長期の通院に対応できること

椎間板ヘルニアを補償すること

スタンダード・ダックスフンドにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。