ふさふさとした尻尾と愛嬌のある顔がかわいらしいチベタン・スパニエル。かかりやすい病気をチェックして、チベタン・スパニエルに合ったペット保険を選んで万が一に備えましょう。

チベタン・スパニエルはマイペースで愛情深い犬種

チベタン・スパニエルの魅力

「ティビー」の愛称で親しまれるチベタン・スパニエルは、紀元前1000年以上前から存在している説もあるほど歴史があるチベット原産の犬種です。
チベットの僧院と関わりが深く、仏の化身の獅子に似ていたことから大切にされていたと言われています。

現在、日本ではあまり見かけない犬種ですが、鼻ぺちゃで愛嬌のある顔のチベタン・スパニエルは世界中で愛されています。

チベタン・スパニエルは飼い主に愛情深く忠実に接しますが、警戒心が強く頑固なところもあり見知らぬ人や犬には吠えてしまう場合もあります。
また、猫のようにマイペースな一面も見られるのでしつけは根気が必要かもしれません。
しかし、活発で明るい性格でもあるので楽しい暮らしになるでしょう。

飼い方の注意点

チベタン・スパニエルは、それほど運動量は必要ないですが、飼い主とのコミュニケーションを好むのでボールなどのおもちゃを取ってこさせる遊びをすると喜ぶでしょう。
ただし、激しい運動をしていると膝蓋骨脱臼や骨折をしてしまう場合があるので、マットを敷くなどして対策をしてください。
夏の暑さに弱い傾向もあるので、熱中症にならないように室内の温度管理や散歩時には水を持ち歩くなど注意が必要です。

また、密度の高い被毛の手入れも欠かせません。抜け毛は少ない方ですが、定期的なブラッシングやシャンプーをしてください。
特に耳や尻尾、足の長い飾り毛は絡まることがあるので念入りにケアをしてあげましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

チベタン・スパニエルも気を付けなければならない病気もあります。
ここでは、チベタン・スパニエルがかかりやすいといわれる「膝蓋骨脱臼」「アレルギー性皮膚炎」「進行性網膜萎縮症」についてご紹介します。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、膝の皿がずれてしまう病気で、歩行異常、最終的には歩行困難にまでなってしまいます。
グレード1の症状は、たまに脚をかばう仕草をとりますが、ほとんど無症状であるため、なかなか気づくことができません。
ですが、グレード2、3となると明らかな歩行異常が見られ、グレード4となると歩行困難になり、手術をしても完治不可能、再発の可能性が高まります。
膝蓋骨脱臼は小型犬に多く、チベタン・スパニエルにとっても天敵です。
膝蓋骨脱臼を発症する可能性を考えて、フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、などといった膝に負担がかからない環境にすることで、症状を悪化させない必要があります。足にしっかり筋肉がつくように、散歩もきちんとしてあげましょう。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。グレードが1~2の場合は関節のサプリメントや鎮痛薬、肥満気味であれば減量を行い、経過を見ていきます。
グレードが3~4の場合は手術を行うようになりますが、グレードが高くなればなるほど骨格のゆがみが出てしまうので、グレードが2の段階でも手術を行う場合もあります。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~5日)
治療費3,000~1万円/回15~35万円

手術をする場合、完治までの治療費は15~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。
手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。
ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しないものもあるので注意してください。

アレルギー性皮膚炎

アレルゲンとの接触により、かゆみをはじめとするアレルギー反応を起こすことです。
アレルゲンとなるのは、ハウスダストや花粉、食品や化学物質などさまざまで、一度発生すると、その原因に近づくだけで反応が起こる体質になってしまいます。動物病院で検査を行い、アレルゲンを特定して遠ざけることが必要です。
チベタン・スパニエルは皮膚病にかかりやすい傾向があるので体をかゆがるしぐさをしたら、皮膚をよく観察しましょう。赤みや、かさぶた、ふけ、湿疹などがないか、特に見逃しがちな足の指の間やわきの下は注意してみます。

【治療費について】
かゆみを抑えるための内服薬や外用薬の投薬により治療をします。また、アレルゲンを見極める場合には時間もお金もかかり、愛犬にも痛みやストレスを与えることにもなります。
そのため、原因を追究せず、完治を目指して治療を行う場合もあるそうです。獣医師と話し合い、治療方法を決めるようにしましょう。

通院
治療費7,000~2万円/回

一定期間で治療が終わることもあれば、長期にわたって継続的に治療や皮膚のケアを行わなければならないこともあり、治療の期間はさまざまです。一回の治療費も高額になりがちなので、長期の通院をしっかり補償するペット保険を選ぶようにしましょう。

進行性網膜萎縮症

別名PRAとも言われている、チベタン・スパニエルがかかりやすい眼の病気です。
「進行性」という名がつく通り、一度発症してしまえばどんどん病状が進行していき、最終的には失明に至ります。遺伝性疾患であるため、この病気の遺伝子を持っている子は早くて1歳、遅くて7歳頃から症状が現れます。
初期症状は、夜に目が見えなくなるという「夜盲症」から始まります。
歩くのを怖がる、何かにぶつかるといったなんらかの異常な行動が見られるため、大体はこの時点で気づくでしょう。やがて昼でも見えづらくなってしまうので、日常的な生活が困難になってきます。

【治療費について】
有効な治療法は見つかっておらず、主に進行を遅くするために薬を服用することがほとんどです。
この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000~1万円/回

進行性網膜萎縮は、定期的な通院が長期間続く可能性があります。
そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

チベタン・スパニエルにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとチベタン・スパニエルにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。

免責金額があると、設定されている金額分は補償されません。

例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。

通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
チベタン・スパニエルはアレルギー性皮膚炎や進行性網膜萎縮で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、何度も通院することを考えて限度回数は20日以上あるといいでしょう。

また、膝蓋骨脱臼で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50%補償の場合は50万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、チベタン・スパニエルがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。
すると「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。
膝蓋骨脱臼で受診する可能性を考えるとこれらのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

チベタン・スパニエルに適したペット保険の補償内容と保険料

チベタン・スパニエルに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

チベタン・スパニエルがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険から選んでみましょう。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償限度額が50万円以上」は、すべてのペット保険が満たしています。

ポイント3の「膝蓋骨脱臼を補償する」では、膝蓋骨脱臼を補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短、日本ペットプラス(ガーデン)、ペット&ファミリー、あんしんペットは除外できます。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%392,250 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

3つのポイントで絞った結果、9種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険はFPCとPS保険の2つです。
補償内容・保険料ではこの2つがおすすめのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

チベタン・スパニエルがかかりやすいアレルギー性皮膚炎や進行性網膜萎縮は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、チベタン・スパニエルがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

チベタン・スパニエルにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

チベタン・スパニエルにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、チベタン・スパニエルに合ったペット保険を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

膝蓋骨脱臼を補償すること

チベタン・スパニエルにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。