顔を隠すほど長い被毛が特徴的なチベタン・テリアは、陽気で愛嬌がある犬種です。
体質的に起こりやすい病気もあるので、チベタン・テリアに合ったペット保険を選んでしっかり万が一に備えましょう。

チベタン・テリアは陽気で愛嬌がある犬種

チベタン・テリアの特徴

チベット原産のチベタン・テリアは、約2000年前から「幸福を招く犬・神聖な犬」としてあがめられていたとされています。
そのため、チベタン・テリアが逃げると幸せも逃げてしまうと言われており、厳しく管理していたようです。

名前にテリアが入っていますが、テリア種とは関係なく、テリア種と同じサイズだったことから呼ばれるようになりました。
そのため、気が強いといったテリア気質ではなく、温和で優しい性格をしています。
陽気で愛嬌もあるので、子供にもなつきやすく家庭犬として迎え入れる犬種に適しているでしょう。

ただし、見張りをする犬として活躍していたこともあることから、知らない人や犬に警戒心を持つこともあります。
吠えてしまう場合もあるので、しつけをすることも大切です。

飼い方の注意点

チベタン・テリアの顔を隠すほどの被毛は特徴の一つです。
チョコレートやブラック、ホワイトといったさまざまなカラーがあることも魅力と言えるでしょう。
少しウェーブのある上毛と柔らかな下毛のダブルコートで、豊富な毛量をしています。放置していると伸び続けるので定期的なトリミングが必要です。

また、チベタン・テリアは家でゆっくりすることを好みますが、毎日の散歩も必要です。
ボールなどのおもちゃで遊んだり、ドッグランで自由に走らせてあげたりするとストレスなく過ごすことができるでしょう。

チベタン・テリアのしつけは比較的簡単と言われています。遊びを取り入れるなどしてしつけるといいかもしれません。
飼い主様が喜ぶ姿が好きなので、しっかり褒めてあげると効果があるでしょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

チベタン・テリアにも気を付けなければならない病気もあります。
ここでは、チベタン・テリアがかかりやすいといわれる「進行性網膜萎縮症」「膝蓋骨脱臼」「白内障」についてご紹介します。

進行性網膜萎縮症

別名PRAとも言われている、チベタン・テリアがかかりやすい眼の病気です。
「進行性」という名がつく通り、一度発症してしまえばどんどん病状が進行していき、最終的には失明に至ります。遺伝性疾患であるため、この病気の遺伝子を持っている子は早くて1歳、遅くて7歳頃から症状が現れます。
初期症状は、夜に目が見えなくなるという「夜盲症」から始まります。歩くのを怖がる、何かにぶつかるといったなんらかの異常な行動が見られるため、大体はこの時点で気づくでしょう。やがて昼でも見えづらくなってしまうので、日常的な生活が困難になってきます。

【治療費について】
有効な治療法は見つかっておらず、主に進行を遅くするために薬を服用することがほとんどです。この病気にかかると、白内障や緑内障を発症する恐れがあるため、定期的な通院や検査が必要になります。

通院
治療費5,000~1万円/回

進行性網膜萎縮は、定期的な通院が長期間続く可能性があります。そのため、通院回数に制限がない、あるいは回数が多めに(20日以上~)設定してあるペット保険を選ぶことがポイントです。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、膝の皿がずれてしまう病気で、歩行異常、最終的には歩行困難にまでなってしまいます。
グレード1の症状は、たまに脚をかばう仕草をとりますが、ほとんど無症状であるため、なかなか気づくことができません。
ですが、グレード2、3となると明らかな歩行異常が見られ、グレード4となると歩行困難になり、手術をしても完治不可能、再発の可能性が高まります。
小型犬に多い膝蓋骨脱臼ですが、活発に走り回るチベタン・テリアにとっても天敵です。
膝蓋骨脱臼を発症する可能性を考えて、フローリングに絨毯を敷く、階段の昇降させない、などといった膝に負担がかからない環境にすることで、症状を悪化させない必要があります。足にしっかり筋肉がつくように、散歩もきちんとしてあげましょう。

【治療費について】
治療には内科療法と外科療法があります。グレードが1~2の場合は関節のサプリメントや鎮痛薬、肥満気味であれば減量を行い、経過を見ていきます。
グレードが3~4の場合は手術を行うようになりますが、グレードが高くなればなるほど骨格のゆがみが出てしまうので、グレードが2の段階でも手術を行う場合もあります。

通院(通算2~5回)手術・入院(2~5日)
治療費3,000~1万円/回15~35万円

手術をする場合、完治までの治療費は15~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリなどをする場合があるのでさらに治療費が増えます。
手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。
ただし、ペット保険の中には膝蓋骨脱臼を補償しないものもあるので注意してください。

白内障

目の水晶体が白く濁り、視力が低下してしまう病気を「白内障」といいます。症状が軽度の場合は白濁の状態を確認でき、歩くことを嫌がったり、周りのものにぶつかったりと、視覚障害があらわれます。
白内障には先天性と後天性があり、後天性の白内障は外傷や糖尿病などが原因になる場合がありますが、加齢性のものが多い傾向にあります。先天性の場合は生まれつき水晶体の濁りがあり、若年性の場合は遺伝の影響が強く生後数か月~数年で水晶体が白濁してしまう場合があります。チベタン・テリアは白内障にかかりやすい傾向があるので、眼に異常がないか常にチェックするようにしましょう。

【治療費について】
症状が軽度でまだ視力が残っている場合は、内服薬と点眼薬の投与によって進行を抑えます。視力がほとんど失われてしまった場合は、視力を取り戻す外科手術を行うことがあり、手術後の合併症やケアなど、獣医師とよく相談することが大切です。

通院手術・入院(2~5日)
治療費3,000~5,000円/回8~15万円

内服薬の投与は一度で3,000~5,000円程度ですが、通院は一生続けなければなりません。手術をする場合は、入院費など含めて10~20万円と高額になってしまいます。
手術だけでなく、通院も補償してくれるプランを選ぶことが、大切になります。

チベタン・テリアにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとチベタン・テリアにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。
免責金額があると、設定されている金額分は補償されません。
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
チベタン・テリアは進行性網膜萎縮症で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、また、回数はできれば無制限、最低でも20日以上あるものを選ぶとよいでしょう。

また、膝蓋骨脱臼や白内障で手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50%補償の場合は50万円以上、70%補償の場合は70万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:膝蓋骨脱臼を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。
そこで、チベタン・テリアがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみました。
すると「膝蓋骨脱臼」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることが分かりました。
膝蓋骨脱臼で受診する可能性を考えるとこれらのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

チベタン・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

チベタン・テリアに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

チベタン・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。ペット保険の補償割合は、50%~100%補償のものまでさまざまですが、今回は一般的な補償割合である50%補償、70%補償のペット保険から選んでみましょう。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%435,950 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%494,910 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%499,320 円50万円制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%521,450 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%626,350 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%661,340 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

保険会社名商品名割合生涯保険料(中型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70544,600 円8512,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70630,980円10010,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラスプラチナ70%プラン70698,890円 70制限なし制限なし制限なし
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70730,030円70制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140円60制限なし制限なし制限なし
あんしんペットずっといっしょL70762,210円70制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070819,590円70制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070874,680円70制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額が50万円・または70万円以上」では、イーペットのe-ペット70のみ候補から外れます。

ポイント3の「膝蓋骨脱臼を補償する」では、膝蓋骨脱臼を補償対象外項目に指定しているSBIのいきいき少短、日本ペットプラス(ガーデン)、ペット&ファミリー、あんしんペットは除外できます。

その結果、50%補償は7種類、70%補償は6種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償なら50万円以下、70%補償なら70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

そう考えると「FPC」と「PS保険」がおすすめの2つのペット保険ですが、PS保険は気になるデメリットがあります。

PS保険の50%補償プラン、70%補償プラン

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

チベタン・テリアがかかりやすい進行性網膜萎縮症は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、チベタン・テリアがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

チベタン・テリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」の特徴

チベタン・テリアにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、チベタン・テリアに合った商品を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

膝蓋骨脱臼を補償すること

チベタン・テリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。