ターキッシュバンは、ノアの箱舟伝説にも登場するほど古くから存在する、トルコ原産の猫種。「バンパターン」と呼ばれる、白い体の頭としっぽにだけ色が入る毛柄が特徴です。
トルコの国宝といわれているほど大事にされているターキッシュバンは、どんな猫でどんな病気に気を付けなければいけないのか紹介していきます。

ターキッシュバンは水を嫌がらない!

ターキッシュバンは、トルコの山岳地帯で自然発生したと言われており、他の猫種と違い人の手による品種改良が行われていません。またオッドアイ(左右で色が異なる瞳)を発現しやすい猫種です。

一般的に猫は水が苦手ですが、ターキッシュバンは入浴や水遊びを好み、中には泳ぐことができる個体も存在します。そんなことから、「スイミングキャット」として知られています。

また、もう一つ他の猫とは違うのが、狭いところが苦手な点。猫は狭いところに入りたがりますが、ターキッシュバンはその逆です。なので可能な限り室内で自由にさせ、長時間ケージに押し込めようなことはしないようにしましょう。

ターキッシュバンは猫らしい性格

ターキッシュバンの性格は、従順で活発、自由奔放。活発で走ることや遊ぶことが大好きな、自立心と依存心のバランスがちょうどよい、安定した性格の猫種です。

水が好きだったり狭い所が苦手だったりと猫らしくない特徴を持っている一方、野生の感覚が強く残っている、とても気ままで「猫らしい」性格の猫です。また、仲間を作ることが好きで、人間以外でもリーダーシップのある相手であれば、例えそれが犬であっても懐くことがある従順さがあります。この点も、他の猫と違って珍しい特徴といえるかもしれません。

ターキッシュバンを飼育する上で気を付けたいこと

上でも説明したように、ターキッシュバンは、水に抵抗を持たない猫種です。そのため、流れる水にじゃれつくことがあるので、まだ幼い時は水洗トイレやお風呂、洗濯機は蓋や扉をきちんと閉めておくようにしましょう。

水を苦手としない理由の一つとして考えられているのが、水を弾く被毛です。ターキッシュバンの被毛は、皮脂に包まれているため水を弾くのですが、それが水に濡れることを嫌がらない理由ではないかと推察されています。

しかし、皮脂が多すぎると皮膚病の原因になるので、定期的にシャンプーしてあげて、余分な皮脂を落としてあげるといいでしょう。換毛期には激しく毛が抜けるので、数回シャンプーをすることで、皮脂汚れも取ることができます。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

古い時代から存在している土着の純血種であるターキッシュバンは、遺伝性疾患が少ない頑強な猫です。とはいえ、猫全体がかかりやすい「皮膚病」「肥大型心筋症」「尿石症」には注意が必要です。

また、ターキッシュバンは猫では少ない血液型B型を持つ個体が多い傾向にあり、小さな病院では輸血用の血液が準備できない場合も考えられます。
猫は血液型が異なる血を輸血されると、急性の免疫反応を起こすことがあり、最悪死に至ります。そのため、避妊去勢を考えている場合や手術が必要な疾患に見舞われた時に備えて、予め血液型の検査をしておくといいでしょう。

皮膚炎

人の手があまり加えられていないターキッシュバンには、特になりやすい病気というものがありません。しかし、現代病とも言われる皮膚疾患には、注意が必要です。添加物が多く含まれたキャットフードによるアレルギーや、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストには注意しましょう。

皮膚疾患は、原因の特定が難しく完治に時間がかかってしまうため、早期発見が重要です。同じ部分をしきりに気にしているようなら、皮膚疾患の疑いがあります。

【治療費について】
皮膚疾患は、薬による治療が中心になります。細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を使い、痒みが強いようなら抗炎症剤を投与します。
また、アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査を行い、アレルギーの発症を予防しましょう。

通院 手術・入院
治療費 2,000~1万円/回 10万~25万円

完治するまで定期的に通院が必要になり、通算で1万~5万円の治療費がかかります。そのため、免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

近年増加しているアレルギー性皮膚炎など、皮膚炎の詳細はこちらのページをご覧ください。
【獣医が解説】犬・猫の皮膚炎の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

肥大型心筋症

心臓の筋肉が厚くなることで、血液を送る心臓の機能が衰えてしまう病気です。突然死を招くこともあり、生命に関わる重大な病気といえます。

血液が循環しなくなると、肺に水がたまる肺水腫になったり心臓や血管の中で血が固まる血栓ができたりと、様々な症状を引き起こします。このような状態が長く続くと、呼吸困難や全身麻痺になります。

ちょっとした運動で息が荒くなったり歩行異常を起こしたりするようなら、心筋症の疑いがあるので、早急に動物病院へ連れていきましょう。

【治療費について】
現状、肥大型心筋症を根本的に治す方法は確立されていません。そのため、血栓を防ぐ薬や水分を体外に排出する薬、心筋の肥大を抑制する薬などを用いた投薬を続けることで進行を遅らせる対症療法が中心になります。
また、症状が進行している場合は、血栓を取り除くために外科手術を行うこともあります。

通院 手術・入院
治療費 2,000~1万円/回 10万~25万円

心筋症は進行性の病気で、基本的には完治することがありません。
薬で症状を抑えながら生活していくことになるため、通院治療を継続する必要があります。
そのため、長期的な通院や万が一の手術を補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

肥大型心筋症について詳しく知りたい方には、こちらのページがおすすめです。
【獣医が解説】犬・猫の肥大型心筋症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

尿石症

尿石症とは、尿管という尿の通り道に結石ができる病気です。結石で尿管が塞がれるため、「尿が出ない・でにくい」あるいは「血尿が出る」などの症状が現れます。
おしっこをしようとしているのに出ないようであれば、尿結石の疑いましょう。

尿結石ができる原因はハッキリしていないのですが、水の摂取量が少ないことやミネラルの過剰摂取、栄養バランスの偏り、排尿の我慢などが関係していると考えられています。
少しでも疑わしければ、症状が悪化する前に早めに診察してもらいましょう。

【治療費について】
できた結石がまだ小さければ、抗生剤で尿石を溶かし、尿とともに排出させることができます。しかし、それでは対処できないほど大きくなってしまった場合は、外科手術で開腹して結石を取り除かなくてはなりません。

尿結石は、そのまま放っておくと腎不全を引き起こす原因になります。
腎不全は死に至る可能性がある恐ろしい病気です。少しでも尿石症の恐れがあるなら、可能な限り早急に動物病院へ連れていきましょう。

通院(3~10回) 手術・入院(3~5日)
治療費 2,000~1万円/回 5万~15万円

尿石症の治療は、通院の場合2,000円~1万円、手術・入院するまでになると5万円~15万円ほど。完治には時間がかかるため、継続的な通院が必要になる場合があります。また手術・入院になると治療費は高額になるため、長期的な通院補償をしてくれて、手術・入院の補償が手厚いペット保険がおすすめです。

尿石症についてもっと詳しい情報が知りたいという方に、こちらのページを紹介します。
【獣医が解説】犬・猫の尿石症の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ターキッシュバンにおすすめのペット保険選び3つのポイント

ターキッシュバンがかかりやすい病気の治療方法から必要となる補償を考え、3つのポイントをまとめました。何が必要で何が不要か、ポイントを見極めることができれば、無理なく最大限の補償を受けることができるでしょう。

ポイント1:長期の通院に対応している

調査によると、1度の通院でかかる平均治療費は8,000円です。手術に比べて1回の治療費はそれほど高くないですが、通院は数度繰り返すことになるため、最終的に高額になってしまいます。

ターキッシュバンがなりやすい皮膚炎や肥大型心筋症、尿石症は通院が多くなりがちです。
例えば、1回8,000円の通院費でも、10回通院すれば8万円。そう考えると、通院費も侮れません。

補償内容に制限が設けられている場合は、長期の通院にも対応できるよう、限度日数が20日以上・限度額が通院の平均治療費8,000円/日を超えるペット保険を選ぶといいでしょう。

ポイント2:通院・入院・手術すべてに対応している

ターキッシュバンがかかりやすい病気はいずれも通院が必要なものばかりですが、重篤化すると手術や入院が必要になることがあるため、加入するなら通院・手術・入院すべてを補償するペット保険が理想です。

調査によると1度の手術でかかる平均治療費は10万円、入院は1日1万2,000円。手術補償に限度額が決まっている場合は、10万円以上補償するペット保険を選ぶとよいでしょう。また、年間補償上限金額は、最低でも50万円あると安心です。

ポイント3:免責金額がない

ペット保険は、プランによっては免責金額が設定されており、その設定金額を超えないと補償を受けることができません。

例えば免責金額が5,000円に設定されている場合、1回の治療で3,000円かかっても、5,000円を超えないので一切補償が受けられないことになります。
通院治療は比較的少額な治療費が長く続くため、通院治療が多くなることが予想されるターキッシュバンが加入する保険は、免責金額が設定されていないものを選ぶようにしましょう。

しっかりと補償を受けるために、免責金額について知りたいという方は、こちらのページを参考にしてください。
ここは必ずチェック!ペット保険にある「免責」って何?

ターキッシュバンに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは、先ほど紹介した3つのポイントでターキッシュバンにピッタリなペット保険を選んでみましょう!

以下に、「通院・手術・入院すべてを補償する」ペット保険をピックアップして、ペット保険で一般的な補償割合50%と70%で比較。さらに、「免責金額がない」ペット保険だけを選びました。

50%補償のペット保険

会社名 商品名 補償割合 生涯保険料
(猫・15歳まで)
年間補償上限額 通院 入院 手術
SBIいきいき少短 プラン50スタンダード 50% 341,750円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
FPC フリーペットほけん
50%補償プラン
50% 375,050円 85万円 12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険 50%補償プラン 50% 383,050円 100万円 10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン) プラチナ50%プラン 50% 394,190円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
イーペット e-ペット50 50% 419,440円 60万円 制限なし 制限なし 制限なし
アクサ損保 ねこのきもち保険プラン50 50% 433,810円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
ペット&ファミリー げんきナンバーわんプラン50 50% 490,180円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アニコム損保l ふぁみりぃ50%プラン 50% 520,510円 60万円 10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保 通院ありタイプ50%コース 50% 713,900円 50万円 制限なし 制限なし 制限なし
アイペット損保 うちの子50%プラン 50% 792,220円 73万円 12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

70%補償のペット保険

会社名 商品名 補償割合 生涯保険料
(猫・15歳まで)
年間補償上限額 通院 入院 手術
楽天少短 あんしんペットL 70% 443,870円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
FPC フリーペットほけん
70%補償プラン
70% 468,700円 85万円 12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
SBIいきいき少短 プラン70スタンダード 70% 478,450円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
PS保険 70%補償プラン 70% 488,190円 100万円 10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
アクサ損保 ねこのきもち保険プラン70 70% 556,140円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
イーペット e-ペット70 70% 531,140円 60万円 制限なし 制限なし 制限なし
ペット&ファミリー げんきナンバーわんプラン70 70% 584,210円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
日本ペットプラス(ガーデン) プラチナ70%プラン 70% 552,020円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
アニコム損保 ふぁみりぃ70%プラン 70% 725,190円 84万円 14,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
au損保 通院ありタイプ70%コース 70% 955,150円 70万円 制限なし 制限なし 制限なし
アイペット損保 うちの子70%プラン 70% 1,038,970円 122万円 12,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

上記のポイント1と2をまとめると、「通院は限度額が8,000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償上限金額は50万円以上」になり、これはすべての保険会社が条件を満たしていました。

次にそれぞれのペット保険で生涯保険料(15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償では40万円以下・70%補償では50万円以下のものが、比較的継続しやすいペット保険と言えるでしょう。

中でも保険料が手頃な保険は、
50%補償:FPCSBIPS保険
70%補償:楽天少短FPCSBIPS保険
という結果になりました。

ただし、PS保険には大きなデメリットがあり、心臓病や皮膚病のような、慢性疾患の治療は一生涯で20日までしか補償されません。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされることもあるようですが、肥大型心筋症は根本的な治療方法のない慢性疾患なので、発症したら十分な補償が受けられないことがあります。
そのため、たとえ生涯保険料が安くても選択肢から外した方がいいでしょう。
PS保険の補償の落とし穴

ターキッシュバンにおすすめはコレ!「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」「楽天少短のあんしんペットL」の特徴

ターキッシュバンを飼う際におすすめのペット保険は、「SBIのいきいき少短のプラン50スタンダード・プラン70スタンダード」「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」「楽天少短のあんしんペットL」という結果になりました。
では、それぞれの特徴を確認してみましょう。

SBIいきいき少短

SBIいきいき

  • 保険料が安く、気軽に加入しやすい
  • 回数や金額を気にせず自由に請求できるが、年間補償限度額は最低ラインの50万円に設定してある
  • 膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニア、猫エイズなどが補償されない
  • 病気の場合は補償開始日から1ヶ月の待機期間がある

ペット保険には補償までの待機期間がある?

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある
  • 約款にもデメリットになるような項目はなく、カスタマーサービスにも定評がある
  • 通院補償が手厚く入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ

楽天少短のあんしんペットL

楽天少短のあんしんペット保険

  • ペット賠償責任特約を付けることができる
  • 保険料は3歳までは値下がりするが、4歳以降から値上がりする
  • 膝蓋骨脱臼や涙やけ、股関節形成不全、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱などが補償外

SBIの特徴として、「猫エイズが補償されない」という点があります。
今回なりやすい病気として紹介した中には入っていませんが、外飼い猫や元野良猫の場合は気を付けたい病気です。
この点が気になるのなら、特に補償対象外の傷病が設けられていないFPCがおすすめです。

ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

まとめ

ペット保険を選ぶ際は、飼っている猫がかかりやすい病気の治療方法も重要です。
かかりやすい病気やケガをもとにした、ターキッシュバンにおすすめのペット保険選びのポイントはこちらになります。

  • 長期の通院に対応している
  • 通院・入院・手術すべてに対応している
  • 免責金額がない

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。

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