透き通るようなグレーの被毛を持つワイマラナーは、ドイツ原産のポインター種の中で最も古い歴史がある犬種です。筋肉質で丈夫な体をしているワイマラナーですが、大型犬がかかりやすい病気には注意しなくてはいけません。かかりやすい病気をチェックし、その上で適切なペット保険を選びましょう。

ワイマラナーは自分で考えて行動ができる利口な犬

ワイマラナーの魅力

ドイツ原産のポインター種で最も古い歴史を持つワイマラナー。起源については謎に包まれていますが、リアム・ハウンドという犬種の血を引いていることは間違いなさそうです。1830年代にはすでに存在していたとされ、ワイマール宮殿で飼育されていたとの話もあります。

当時はあらゆる猟に使用される多目的の狩猟犬として活躍していました。19世紀中頃になると、猟犬として優秀であったポインターやセターと交配したことにより、これまで短毛しかいなかったワイマラナーに長毛種が誕生するようになりました。

そんなワイマラナーは、大型犬に分類されるほど大きな体をしています。その大きな体は筋肉に覆われており、かなり力強い印象を受けます。平均体重は40kg前後で体高は60~70cmほどで、非常に堂々とした出で立ちであり、貫禄すら感じられます。

ワイマラナーは見た目が少々怖いため、攻撃性の高い犬種であると勘違いされがちですが、実際は穏やかな性格をしています。攻撃性はほとんどなく、とても扱いやすいです。また、飼い主や家族に対しては深い愛情を示してくれますので、家庭犬としてはピッタリです。

ワイマラナーは非常に賢く、その賢さは全犬種の中でもトップクラスです。理解能力に長けているため、しつけはスムーズに進むことでしょう。教えれば教えた分だけ利口になっていきますので、しつけのやりがいがある犬種です。

飼い方の注意点

ワイマラナーは猟犬として活躍していた活発な犬種であるため、毎日の運動が必須です。散歩は1~2時間程度のものを2回行うことが理想です。ただ、若い頃のワイマラナーは体力が有り余っていますので、2時間の散歩をしても物足りなさそうにするかもしれません。

そんなときはドッグランや広い公園に行って、思う存分遊ばせてあげましょう。ワイマラナーだけで遊ばせるのではなく、一緒に走ったり、ボールやロープを投げたりしてあげることで飼い主と愛犬の絆がより深まります。

ワイマラナーは非常に力が強いため、リードを持っているときは油断してはいけません。大人であっても、引っ張られて転んでしまう恐れがあります。リードを持つときは必ず気を引き締め、いつ引っ張られてもいいように構えておきましょう。

大型犬のワイマラナーには広々とした住まいが必要です。都会のマンションや狭めの一軒家での飼育は難しく、ワイマラナーに窮屈な思いをさせてしまうかもしれません。都会よりも田舎での暮らしに向いていますので、できることなら田舎での飼育をおすすめします。

優秀な猟犬であったワイマラナーは、小動物や猫を見かけると猟犬の血が騒いで執拗に追い回してしまうことがあります。そのため、小動物や猫と一緒に暮らすことは困難でしょう。一緒に暮らすことになった場合は、お互いが顔を合わせなくて済むように居住スペースを分けてあげてください。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ワイマラナーのかかりやすい病気はいくつかあり、飼う上で注意する必要があります。
ここでは、ワイマラナーがかかりやすいといわれる「股関節形成不全」「胃拡張・胃捻転」「眼瞼内反症」についてご紹介します。

股関節形成不全

太ももの骨と骨盤をつなぐ股関節に異常が起きた状態を「股関節形成不全」といいます。
健康な犬は成長とともに骨盤も大きくなりますが、発症している犬は骨が不完全で、太ももの骨とうまく連結できないために起こります。
中型犬や大型犬に多く、ワイマラナーも注意しなければなりません。毎日運動し筋肉量を増やしたり、肥満による股関節への負担をかけないように食事の管理をしたり気を付けましょう。運動を嫌がる、スキップのような特徴的な歩き方をしている場合は動物病院を受診してください。

【治療費について】
骨が発達していない成長期の段階や、症状が軽度の場合は、股関節の正常な成長や悪化の防止のため安静療法をとります。
症状が進み、痛みが生じている場合は、鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬治療を行います。さらに症状が進行している場合は、外科手術が必要になることもあります。

通院(通算5~10日)手術・入院(2~5日)
治療費2,000~5,000円/回10~55万円

内服薬の投与や症状の緩和には時間がかかるため、通院の場合は1~5万円の治療費が必要となります。また手術を行う場合の治療費は、手術内容によって異なりますが、入院費を含めて10~55万円と高額になる可能性があります。
治療に専念するためにも、手術にしっかり備えることができ、補償割合が高いプランを選びましょう。

胃拡張・胃捻転

胃の中のガスや空気が異常に膨らんでしまった状態を「胃拡張」といい、それがねじれてしまった状態や、胃の出口とつながっている十二指腸が胃を締め付けてしまう状態を「胃捻転」といいます。その結果、血流が悪くなったり、周りの臓器を圧迫したりすることがあります。
食事のとりすぎや水の飲みすぎ、食後すぐの運動などによって胃拡張・胃捻転を発症する場合があります。発症の原因は遺伝やストレス、高齢などさまざまなものが挙げられます。主に大型犬に多く見られ、ワイマラナーも発症しやすいといわれています。

【治療費について】
X線検査によって、胃の状態を確認します。胃拡張の段階では、胃にカテーテルを入れ、ガスや内容物を除去して洗浄します。
胃捻転の場合は、ねじれた胃を正常に戻し、胃が動かないように固定する胃固定術を行います。この場合、早急な外科手術が必要となります。

通院(通算2~5回)手術・入院(3~5日)
治療費2,000~5,000円/回15~20万円

通院の場合は5,000~3万円、手術をする場合は、検査費や入院費を含めて15~20万円と高額になる場合があります。また再発する可能性が高い病気といわれているため、長期的な通院が必要となることがあります。通院・手術・入院補償の限度額・限度回数を確認して、ペット保険を選ぶことが大切です。

眼瞼(がんけん)内反症

ワイマラナーは眼瞼内反症を発症しやすい犬種です。
眼瞼内反症は眼瞼(=まぶた)が内側に曲がってしまう病気で、発症すると内側に変形してしまったまぶたにより、睫毛が常に逆さ睫毛状態、結果として直接眼球を刺激し眼球を傷つけてしまいます。
目が腫れて赤くなる、涙が出る、目をかく仕草、などといった症状が現れ、常に痛みを感じるようになります。
遺伝の場合は1歳までの間に発症する事が多く、中には目が開いたばかりの仔犬で発症してしま場合もあります。
また、極度なダイエットにより急激に痩せた際にも起こりやすいとも言われています。これは、肥満のときに張っていたまぶたの脂肪がなくなる事でたるみ、余ったまぶたの皮が目の内側に入ってしまうのが原因です。ダイエットをする際は気を付けるようにしましょう。

【治療費について】
治療法は、逆さ睫毛を抜くといった簡単なものから、まぶたの変形を矯正する手術を行うものまであります。しかし、逆さ睫毛を抜くという簡単な治療は、長期間、定期的に病院へ通って処置をしなければなりません。
軽症の場合は逆さ睫毛を定期的に抜くという治療となり、重症の場合は手術となります。

通院(通算1~5回)手術・入院(2~4日)
治療費3,000~1万円/回5~10万円

通院の場合は3,000円~5万円、手術をする場合は入院費も含めて5~10万円もかかってしまいます。
そのため、通院から入院・手術まで幅広く補償してくれるペット保険をおすすめします。

ワイマラナーにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとワイマラナーにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
そこで、ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:通院・入院・手術を高い割合で補償すること

ワイマラナーがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が行われます。
そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術すべてを幅広く補償するペット保険を選ぶのがおすすめです。

その中でも、ワイマラナーは股関節形成不全や胃拡張・胃捻転といった手術が必要になる病気にかかりやすいので、もしものときの高額な治療費をカバーできるよう80~100%の高い補償割合のプランを選んだ方がいいでしょう。

ポイント2:特に手術の補償が充実していること

手術をする可能性が高いことから、高い補償割合だけでなくその中でも手術の補償内容が充実しているプランを選ぶ必要があります。

ペット保険の中には「1日に支払う保険金の限度額」と「1年に支払う保険金の限度回数」が決まっているものがあります。手術費は数十万円と高額な費用がかかってくるので、それらの制限が低いと十分に補償してもらえません。

手術の補償を充実させたい場合には、最低でも手術の日額制限が10万円以上、限度回数が2回以上の補償があるプランがおすすめです。

また、限度額・限度回数に制限がない商品の場合は、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」まで補償を受けることができます。

基本的にこの「年間補償限度額」が高いほど補償が手厚いといえるので、80~100%補償のプランの場合は最低でも80万円以上の設定になっているペット保険を選ぶといいでしょう。

ポイント3:股関節形成不全を補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したワイマラナーがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「股関節形成不全」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<股関節形成不全を補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ワイマラナーに適したペット保険の補償内容と保険料

紹介した3つのポイントでワイマラナーに合うペット保険を選んでみましょう。
まず、ポイント1の「通院・入院・手術を80%以上で補償するペット保険」は7つありました。0~15歳までに支払う保険料の合計金額が安い順に一覧にしています。

そこから残りのポイントで絞っていきます。
ポイント2の「手術の限度額が10万円以上、限度回数が2回以上、年間補償限度額が80万円以上」ではアニマル俱楽部の各プランが候補から外せます。

ポイント3の「股関節形成不全を補償する」では、日本ペットプラス(ガーデン)が補償対象外項目に指定しているので除外できます。

会社名商品名補償割合生涯保険料(大型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
PS保険100%補償プラン100895,000 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
日本ペットプラス(ガーデン)プラチナ90%プラン901,034,710 円90万円制限なし制限なし制限なし
アニマル俱楽部オレンジプランⅡ100692,760 円63万円5,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間30日まで
30,000円/回
年間2回まで
アニマル俱楽部プレミアムオレンジプランⅡ100766,320 円72万円5,000円/日
年間60日まで
10,000円/日
年間30日まで
60,000円/回
年間2回まで
アニマル俱楽部グリーンプランⅡ100917,640 円126万円6,000円/日
年間60日まで
12,000円/日
年間60日まで
90,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※アニマル俱楽部の各プランは11歳までの保険でその後別プランに移行されるため、0歳から11歳までの年間保険料の合計を表示しています。12歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ペット保険選びの3つのポイントで考えると、PS保険の100%補償プランに絞ることができました!PS保険は手術を手厚く補償してくれるほか、通院や入院の補償も十分なのでおすすめです。
では最後に、PS保険はどんな特徴があるのか確認してみましょう。

ワイマラナーにおすすめ!「PS保険の100%補償プラン」の特徴

PS保険の特徴をまとめてみたところ、注意する点もあることが分かりました。メリット・デメリットを理解したうえで、ペット保険を選ぶようにしましょう。

PS保険の100%補償プラン

  • 手術を年2回まで補償するので安心。通院も補償するが少し控えめな設定。
  • 年間補償上限金額が100万円と業界トップクラス。
  • 保険金の支払いが早い。
  • 同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外。
  • 生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病、皮膚炎など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償。

(参考)PS保険の補償の落とし穴

※PS保険は「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」という制約があります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、根本的な治療方法のない心臓病や腎臓病や再発しやすい外耳炎などを発症した場合には十分な補償が受けられないことがありますので、それを理解したうえで選んだ方が良さそうですね。

まとめ

かかりやすい病気に合わせてペット保険を選ぶと納得のできるプランを見つけやすくなります。以下のポイントを参考に、ワイマラナーに合った商品を探してみてください!

通院・入院・手術を高い割合で補償すること

特に手術の補償が充実していること

股関節形成不全を補償すること

ワイマラナーにおすすめのペット保険は「PS保険の100%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。