つぶらな瞳と細長い顔が特徴のワイアー・フォックス・テリアは、とても活発な犬種です。そんなワイアー・フォックス・テリアには、かかりやすい病気がいくつか存在しています。かかりやすい病気を知り、それに合ったペット保険を選んで万が一に備えましょう。

負けん気が強くて勇敢!典型的なテリア気質のワイアー・フォックス・テリア

ワイアー・フォックス・テリアの魅力

イギリス原産のワイアー・フォックス・テリアは、非常に古い歴史を持つ犬種です。あまりにも歴史が古いため、起源や誕生までの軌跡は明らかになっておらず、謎に満ち溢れています。

誕生してからは貴族の間で流行していた「キツネ狩り」のパートナーとして活躍し、18世紀頃から“フォックス・テリア”という名前で呼ばれ始めたそうです。20世紀に入ると、ドッグショーに出場するようになり、このことをきっかけに、ワイアー・フォックス・テリアは世界的に人気の犬種となりました。

世界各国で愛されるワイアー・フォックス・テリアは、小さくてコンパクトな体をしています。体高と体長がほぼ等しいスクエア体型で、美しいバランスを保っています。スラリと伸びた四肢は筋肉で引き締まっており、その筋肉を使って俊敏な動きを見せてくれます。

そんなワイアー・フォックス・テリアの特徴といえば、シャープで細長い顔でしょう。細長くて全体的に丸みを帯びているため、まるでコッペパンのような形をしています。細長い顔にあるウルッとしたつぶらな瞳はとても愛らしいです。また、ワイアー・フォックス・テリアは立ち耳でも垂れ耳でもない“半折れ耳”を持っています。走るたびに耳がピョコピョコと揺れるところもとてもかわいいです。

ワイアー・フォックス・テリアは典型的なテリア気質です。テリア気質には、活動的で遊び好き、勇敢、独立心が強いなどが挙げられます。一筋縄ではいかないと言われるテリア気質ですが、しつけさえ行えば非常に良いパートナーになってくれるでしょう。

飼い方の注意点

ワイアー・フォックス・テリアは、とても警戒心が強いです。知らない人とは必ず距離をおき、飼い主の後ろに回って様子を伺う姿がよく見られます。また、自分のテリトリーである自宅にいるときは小さな物音にも敏感に反応し、吠え立てることもしばしば。

番犬としては優秀ではありますが、この警戒心の強さがトラブルを巻き起こすこともあります。例えば配達に来た人を敵だと思って噛んでしまった、物音がするたびに吠えるので隣人と騒音トラブルになってしまった、など様々なトラブルが挙げられます。

トラブルを起こさないためには、子犬の頃からしっかりしつけすることが重要です。かわいいからといって甘やかさずに、ダメなものはダメと教えてあげましょう。

また、ワイアー・フォックス・テリアは小型犬ですが、かなりの運動量を必要とします。そのため、毎日60分程度の散歩を2回行いましょう。毎日の散歩に加えて、定期的にドッグランへ行って自由に遊ばせることも大切です。走ることが大好きですので、ボールやロープなどを投げて遊んであげると良いでしょう。

ただ、ワイアー・フォックス・テリアには喧嘩っ早い一面がありますので、多数の犬がいるドッグランを利用する際は細心の注意が必要です。必ずワイアー・フォックス・テリアから目を離さないようにし、喧嘩が始まりそうであればすぐに飼い主の元へ呼び戻しましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

ワイアー・フォックス・テリアも気を付けなければならない病気もあります。
ここでは、ワイアー・フォックス・テリアがかかりやすいといわれる「皮膚炎」「関節炎」「チェリーアイ」についてご紹介します。

皮膚炎

ワイアー・フォックス・テリアは皮膚疾患が起こりやすいと言われています。
原因として添加物が多く含まれたドッグフードによるアレルギー、エアコンなどの機械から排出されるハウスダストといったものが特に多く、飼育する上では環境の管理に配慮しなければなりません。
激しいかゆみと痛みがあるため、しきりに同じ個所を気にしているようでしたら皮膚疾患を疑ってみましょう。
基本的に原因が幅広い皮膚疾患は、はっきりと原因を特定することが難しく完治に時間がかかることが多いので、早期発見が重要となります。
毎日ブラッシングなどの手入れをすることで皮膚を清潔に保てるほか、早期発見にもつながります。ストレスでも発症する場合があるので、しっかりとケアを心がけましょう。

【治療費について】
細菌感染が原因の場合は、抗生物質を含む内服薬や塗り薬を与え、痒みが強い場合は抗炎症剤を投与します。
アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定する検査も行われます。
暖房器具は綺麗に掃除をし、加湿器などで乾燥を対策してください。

通院(通算5~10回)
治療費3,000~5,000円/回

完治するまで、定期的に通院が必要になり、最終的に1~5万円の治療費が必要になります。
免責金額がなく長期の通院を補償してくれるペット保険を選ぶと、家計の負担も抑えられるでしょう。

関節炎

関節炎とは膝関節や肘関節、後ろ足の付け根にある股関節など、体の節々にある関節が炎症を起こす病気です。この病気は、性別や年齢を問わず発症してしまいます。発症の原因としては、加齢によるものや肥満、先天性のものなどが挙げられます。ワイアー・フォックス・テリアは発症しやすい傾向があるので気を付けてください。
関節炎にかかると関節に傷みが生じる、関節が動かしづらくなる、骨が変形するなどの症状が起こります。同時に歩くことを嫌がる、足を引きずるようになる、散歩中に座り込むなどの行動も見られるようになります。このような行動が頻繁に見られる場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
血液の循環が悪くなる冬場は、関節炎が悪化しやすいといわれているため注意が必要です。

【治療費について】
関節炎の治療には、内服薬を使用した治療や食事療法などが挙げられます。痛みがひどい場合には鎮痛剤を投与します。関節炎が重症化してしまうと薬の治療だけでなく、手術が必要になります。手術には様々なリスクが伴うため、獣医師とよく相談してから決めましょう。

通院(通算2~10回)手術・入院(1~5日)
治療費2,000~1万円/回3~15万円

関節炎は慢性的な病気であるため、継続的な通院が必要になります。さらに、骨が変形してしまった場合は手術や入院が必要になります。
これら全ての費用を合計すると、かなり高額な治療費になります。そのため、長期の通院を補償してくれることに加え、手術や入院にも備えられるペット保険を選びましょう。

チェリーアイ(第三外眼瞼腺逸脱)

チェリーアイとは目頭にある第三眼瞼と呼ばれる腺組織が飛び出し、炎症により赤く腫れあがる病気です。
サクランボのように赤く腫れることから、チェリーアイと呼ばれるようになりました。
チェリーアイになると目が赤くなり、涙を流すなどの症状が出ます。
そのほかにも前足で目をこすったり、まぶしそうに目を細めたりといった行動が見られます。
ワイアー・フォックス・テリアはこの病気にかかりやすい犬種です。遺伝性のため、残念ながら防ぐ方法はないため、目の異常に注意し、早めに動物病院を受診することが肝要です。

【治療費について】
チェリーアイの治療方法は、その症状の重症度によって変わります。
症状が軽い場合は、抗炎症薬の点眼を行い、症状が重い場合は外科手術で元に戻す手術を行います。
チェリーアイの症状に気付いたら、できるだけ早めに病院を受診して悪化を防ぎましょう。

通院(通算3~5回)手術・入院(1~3日)
治療費2,000~5,000円/回3~8万円

点眼薬の投与から入院・手術までを合計すると8万円~10万円ほどがかかってきます。さらに通院による治療も必要になる可能性もあるため、通院、入院、手術をすべて補償してくれる保険に加入すると安心です。
またペット保険は、チェリーアイを補償対象としているものを選びましょう。

ワイアー・フォックス・テリアにおすすめのペット保険を選びのポイントは3つ

かかりやすい病気を見てみるとワイアー・フォックス・テリアにどんなペット保険が合っているのか見えてきますね。
ペット保険を選ぶポイントを3つにまとめてみました!

ポイント1:免責金額が設定されていないこと

ペット保険はプランによって免責金額が設定されているものがあります。
免責金額があると、設定されている金額分は補償されません
例えば、免責金額が5,000円で、1回の治療が3,000円なら一切補償が受けられないということになります。そんなことになるとペット保険に入っている意味がないですよね。

 1日にかかる平均治療費
通院¥8,000
入院¥12,000
手術¥100,000

1日にかかる平均治療費を調査したところ、このような結果になりました。
通院の1日にかかる平均治療費は8,000円ですが、通院は診察と処置だけだと1,000~4,000円になることもあります。
ワイアー・フォックス・テリアは皮膚炎で通院が多くなりがちなので、しっかりと補償を受けるためにも免責金額がないペット保険をおすすめします。

ポイント2:長期の通院・ある程度の手術を補償すること

ペット保険の補償内容には1日に支払える限度額と1年に補償できる限度回数が決められているものがあります。
その場合、目安として通院の限度額は平均治療費の8,000円以上、また、回数はできれば無制限、最低でも20日以上あるものを選ぶとよいでしょう。

また、関節炎やチェリーアイで手術をすることを考えて、手術補償は最低でも1回につき10万円以上補償するペット保険がおすすめです。

さらに、年間で支払われる保険金の上限金額「年間補償限度額」のチェックも欠かせません。
限度額・限度回数に制限がないペット保険の場合は、年間補償限度額まで補償を受けることができます。
基本的に年間補償限度額が高いほど補償が手厚いといえるので、最低でも50%補償の場合は50万円以上、70%補償の場合は70万円以上の設定になっているペット保険を選びましょう。

ポイント3:チェリーアイを補償すること

ペット保険にはもともと補償されない病気(補償対象外項目)を設定しているものがあります。
もし、かかりやすい病気がその補償対象外項目に指定されていると、受診しても保険金は補償されません。

今回紹介したワイアー・フォックス・テリアがかかりやすい病気が補償対象外項目に指定されていないか確認してみたところ、「チェリーアイ」がいくつかのペット保険で補償対象外になっていることがわかりました。
受診する可能性を考えるとこのペット保険は選ばない方が良さそうです。

<チェリーアイを補償対象外にしている保険会社>

  • 楽天少短(あんしんペット)
  • 日本ペットプラス(ガーデン)
  • アニマル俱楽部

(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

ワイアー・フォックス・テリアに適したペット保険の補償内容と保険料

ワイアー・フォックス・テリアに合うペット保険はどれなのでしょうか?先ほど紹介した3つのポイントで探してみましょう。

ワイアー・フォックス・テリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療が必要になります。
通院・入院・手術の全てを補償し、ポイント1の「免責金額がないペット保険」がおすすめです。ペット保険の補償割合は、50%~100%補償のものまでさまざまですが、今回は一般的な補償割合である50%補償、70%補償のペット保険から選んでみましょう。

候補のペット保険を15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです。

50%補償するペット保険

会社名商品名補償割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん50%補償プラン50%392,250 円85万円12500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン50%435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード50%442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラスプラチナ50%プラン50%455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット5050%563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン5050%584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン5050%619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン50%699,140 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子50%プラン50%905,540 円72.8万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース50%920,160円50万円制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

70%補償するペット保険

保険会社名商品名割合生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償限度額通院入院手術
FPCフリーペットほけん70%補償プラン70490,700 円8512,000円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000 円/回
年間1回まで
PS保険70%補償プラン70555,250 円10010,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン70スタンダード70619,360 円70制限なし制限なし制限なし
楽天少短(あんしんペット)あんしんペットL70635,260 円70制限なし制限なし制限なし
日本ペットプラスプラチナ70%プラン70637,040 円 70制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン7070740,550 円70制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット7070760,140 円60制限なし制限なし制限なし
アクサ損保プラン7070815,770 円70制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ70%プラン70964,770 円8414,000円/日
年間20日まで
14,000円/日
年間20日まで
140,000円/回
年間2回まで
アイペット損保うちの子70%プラン701,192,240円12212,000円/日
年間22日まで
30,000円/日
年間22日まで
150,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ70%コース701,243,960円70制限なし制限なし制限なし

※表は横にスクロールできます。

ポイント2の「通院は限度額が8000円以上、限度日数が20日以上、手術は1回10万円以上、年間補償限度額が50万円・または70万円以上」では、イーペットのe-ペット70は年間補償限度額が60万円なので候補から外せます。

ポイント3の「チェリーアイを補償する」では、楽天少短(あんしんペット)、日本ペットプラス(ガーデン)が除外できます。

その結果、50%補償は9種類、70%補償は8種類の候補が残りました。
これらは補償内容を数字で見るとすべて十分な内容であるといえるので、もう一つ重要なポイント「保険料」で比較していきましょう。

ペット保険の保険料は、若いときは安く高齢になるほど高くなります。
そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50%補償なら50万円以下、70%補償なら70万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすいペット保険と言えます。

そう考えると「FPC」「PS保険」「SBI」がおすすめの3つのペット保険となりますが、PS保険とSBIは気になるデメリットがあります。

PS保険

PS保険のデメリットは「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病や皮膚病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というものです。

病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、同一原因による皮膚炎などの再発については、審査内容によっては20日を超えた分の通院補償がされない可能性があります。

ワイアー・フォックス・テリアがかかりやすい皮膚炎は、長期の通院が続くことが多い病気のため、これらを発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
たとえ生涯保険料が安くても選ばない方が良さそうです。

(参考)PS保険のペット保険“格安で高補償”の裏にあるデメリットとは?口コミ・評判は良い?

SBIいきいき少短

SBIでは膝蓋骨脱臼などが補償対象外項目として指定されています。
今回かかりやすい病気で紹介した傷病は補償対象外項目に該当していませんが、ワイアー・フォックス・テリアも膝蓋骨脱臼などにも気を付けなければならない病気の一つです。
膝蓋骨脱臼などを発症する可能性を考えると、補償対象外項目が多いSBIもあまりおすすめできません。

このように、ペット保険にはあまり目立っていないデメリットが隠されている場合があるので、それぞれの特徴をよく確認したうえでペット保険を選ぶ必要があります。
なおFPCについては、ワイアー・フォックス・テリアがかかりやすい病気で紹介した病気も補償してくれそうなのでおすすめです。

ワイアー・フォックス・テリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」の特徴

ワイアー・フォックス・テリアにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」は、どんな特徴があるのでしょうか?
ポイントをまとめたので、こちらも保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい。
  • 通院を手厚く補償するが、手術補償は年間1度のみ。
  • 年間補償限度額が85万円と高額に設定してある。
  • カスタマーサービスにも定評がある。

まとめ

ペット保険の種類が多くどれにするか決めかねているという方は、ペットがかかりやすい病気に合わせてペット保険を選んでみてもいいかもしれません。以下のポイントを参考に、ワイアー・フォックス・テリアに合った商品を探してみてください!

免責金額が設定されていないこと

長期の通院・ある程度の手術を補償すること

チェリーアイを補償すること

ワイアー・フォックス・テリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん50%補償プラン、70%補償プラン」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。