他に類を見ないような美しい毛並みを持つ小型犬・ヨークシャーテリアは、強気で好奇心旺盛な性格です。そんなヨークシャーテリアのかかりやすい病気を確認しながら、適切なペット保険を選びましょう。

まるで「動く宝石」可憐な容姿を持つヨークシャーテリア

ヨークシャーテリアの魅力

光沢のある長い毛に覆われたヨークシャーテリアは、その気品あふれる姿から「動く宝石」ともいわれるそうです。そんな可憐な容姿を持つヨークシャーテリアですが、もとはイギリス・ヨークシャーの工業地帯で、工員の家を荒らすネズミ捕りの目的で作られた犬だというのですから意外です。
子犬の頃は体の大半を覆っていた黒い毛が、成犬になると、後頭部から尾までは青みのグレー、頭部はタン(黄褐色)と、成長に合わせて毛色が変わるのも特徴です。
地面に届くほど毛を長く伸ばすのがドッグショーなどで評価される理想の姿ですが、ペットとしてよくみられるのは毛を短くカットした状態で、こちらはぬいぐるみのような可愛らしさがあります。
小型犬の中でも小柄なヨークシャーテリアですが、性格は大胆で気が強く、好奇心旺盛でとても活発です。
「ヨーキー」という愛称で親しまれ、古くから世界中で愛されている犬種です。

飼い方の注意点

気が強い性格からか、無駄吠えが心配される犬種です。しかし、頭がよいので、トレーニングをすればきちんと効果が出ることが多いようです。早めのしつけが重要です。
長毛のため、ブラッシングはかかすことができません。また、すぐに毛が長く伸びてしまうため、定期的なトリミングは必須となります。
好奇心旺盛なため、家の中でも外でも縦横無尽に動き回ります。ケガをさせないように注意しながら、根気よく遊んであげるようにしましょう。

かかりやすい病気とその治療費を知っておこう

好奇心旺盛でよく動き回るヨークシャーテリアは、ケガに気を付けたい犬種です。ほかにも、気を付けたい病気があります。ヨークシャーテリアがかかりやすいといわれる「気管虚脱」「歯周病」「膝蓋骨脱臼」についてご紹介します。

気管虚脱

気管が変形してしまった状態で、空気の流れがよくない状態を「気管虚脱」といいます。よだれをたらしたり、呼吸困難や口の中の粘膜が紫色に変色する「チアノーゼ」があらわれたりします。
ヨークシャーテリアのような小型犬は特にかかりやすいと言われています。また、肥満の犬にも起こりやすいため、体重管理にも気を付けてあげましょう。

【治療費について】
気管の変形の程度によって4つのグレードに分かれ、それぞれ治療方法が異なります。
軽度の場合は気管を広げる薬や咳止めの薬の投薬による内科治療を行いますが、症状が重度の場合(グレード2以上)の場合は外科手術を行います。

通院手術・入院(5日)
治療費2,000~5,000円/回10万~50万円

気管虚脱のグレードによって費用は異なりますが、通院をする場合は5,000~5万円程度、手術や入院の場合は15~25万円と高額になると考えられます。
高額な治療費に備えてペット保険への加入を考える方が多いかと思いますが、気管虚脱が補償対象外項目になっているものもあるので注意してください。

(参考)【獣医が解説】犬の気管虚脱の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

歯周病

犬の口の中に存在する細菌が炎症を引き起こす病気です。歯そのものではなく、歯肉や歯の周りの組織に影響が出ます。歯についた汚れを細菌が食べることで、歯垢という塊ができ、数日たつと石灰化して歯石となります。この歯垢や歯石が歯周病菌の巣になります。
歯肉の腫れや出血が起こる歯肉炎にはじまり、最終的には歯を支える骨が溶けて歯が抜けたり、口中に穴が開いてしまったりします。
歯周病菌が内臓に及び、病気を引き起こす可能性もあるため、放置するのは危険です。
小型犬に発症しやすく、年を取るほどリスクが高まります。日頃から愛犬の歯を磨く習慣をつけ、口臭や口内に異常がないかチェックも怠らないようにしましょう。

【治療費について】
症状が軽ければ内服薬で炎症を抑えるにとどまりますが、根本的な治療のためには歯周病の原因となる歯石を除去する必要があります。犬の歯石除去は人間と違い、全身麻酔下で行うため、高齢などの原因で麻酔を使えない場合は治療を受けられないこともあります。
また、歯周病は再発する可能性もありますので、予防目的での通院(ペット保険の対象にはならない)も必要になるかもしれません。

通院(通算2~5回)手術入院(1~3日)
治療費2,000~5万円/回3万~10万円1万~5万円

複数回に及ぶ通院や手術が必要になります。通院や手術をしっかり補償してくれるペット保険を選ぶことがポイントです。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨とは、後足の膝前面にある骨のことで、いわゆる「膝のお皿」です。これが正常な位置からずれる状態が膝蓋骨脱臼です。膝蓋骨脱臼の状態になると、脱臼した側のうしろ足を地面に付けずに、ぴょんぴょんと飛び跳ねるように歩いたりします。症状が軽いうちは、自然にもとに戻るため、飼い主もさほど気に留めずに放置してしまい、重症化して手術が必要になることがあります。
転倒などの外的要因で脱臼を起こすこともありますが、小型犬の場合、生まれつき膝周りが脱臼しやすいつくりになっている場合が多いため、より注意が必要です。

膝蓋骨脱臼は症状の重症度が4段階に分けられ、「グレード1」では普段の生活にはあまり影響は出ませんが、「グレード4」になるといつも脱臼した状態になるので歩行困難になってしまいます。

【治療費について】
症状が軽ければ、痛み止めの投与など、内科的治療を行うこともありますが、グレード3以上になると基本的に手術を行います。

通院(投薬治療)手術・入院(4日)
治療費2,000~1万円/月15万~30万円

手術をする場合、完治までの治療費は15万~30万円と多くの費用が必要です。手術後はリハビリを行う場合もあるので、治療費は多めに見積もる必要があります。手術費は高額になるので、手術にも備えられるペット保険に入っておくと安心です。しかし、膝蓋骨脱臼を補償しないペット保険もあるので注意してください。

(参考)【獣医が解説】犬の膝蓋骨脱臼の症状・原因・予防・対策・治療方法と治療費まとめ

ヨークシャーテリアにおすすめのペット保険を選ぶポイントは3つ

かかりやすい病気から、ヨークシャーテリアに適した保険を探してみましょう。
ヨークシャーテリアに合ったペット保険を選ぶポイントを3つにまとめました。

ポイント1:気管虚脱・膝蓋骨脱臼を補償すること

保険会社によっては、始めから約款で補償対象外の病気やケガを定めているペット保険もあります。もしこの補償対象外の傷病にかかってしまった場合は、治療費が補償されずすべて自己負担になってしまいます。
チワワがなりやすい膝蓋骨脱臼と気管虚脱は、先天性の異常である可能性が高いため多くの保険会社が補償対象外と指定しています。万が一に備えてこれらの保険は避けた方がいいでしょう。
(参考)ペット保険のトラブルを避けるには?保険がおりない、更新できないことも!?

<膝蓋骨脱臼を補償対象外にしている保険会社>

  • ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部
  • SBIいきいき少短

<気管虚脱を補償対象外にしている保険会社>

  • あんしんペット
  • ガーデン
  • アニマル俱楽部

ポイント2:通院、入院、手術を補償すること

ペット保険の中には、通院のみ補償、手術のみ補償というように、補償の内容を限定することで保険料を安く設定しているプランがあります。しかし、ヨークシャーテリアのかかりやすい病気は手術が必要になる可能性の高いものや、ある程度の通院をともなうもののどちらも存在します。そのため、通院だけ、手術だけに備えたのでは不十分だと考えられます。
ヨークシャーテリアの保険を選ぶ際には、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型のプランを選びましょう。

ポイント3:手術をある程度補償すること

重症化すると手術が必要になる気管虚脱、膝蓋骨脱臼など、ヨークシャーテリアには、できるだけ手術に備えられる保険が安心です。
あまりにも手術の補償を手厚くすると、保険料自体が高額になってしまい、家計の負担が増えてしまいます。そこで、最低限、手術の平均治療費である10万円/回以上の補償があり、年間補償上限金額が50万円以上ものを基準に選ぶと良いでしょう。

ヨークシャーテリアに適したペット保険の補償内容と保険料

それでは、3つのポイントからヨークシャーテリアに合ったペット保険を探しましょう。

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気の治療方法を見てみると、通院や手術での治療を行われます。そのため、通院のみや手術のみといった補償を一つに絞らず、通院・入院・手術を幅広く補償するトータル補償型の商品を選ぶのがおすすめです。
その中でも今回は保険料が安く抑えられて十分な補償が受けられる50%補償のペット保険を見てみましょう。

通院、手術、入院すべてを補償するタイプの保険は、11種類です。15歳までに支払う生涯保険料の安い順に並べた一覧がこちらです!

会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで
SBIいきいき少短プラン50スタンダード442,400 円50万円制限なし制限なし制限なし
ペティーナまとめてプラン451,000 円20万円100,000円/請求100,000円/請求100,000円/請求
ガーデンプラチナ50%プラン455,150 円50万円制限なし制限なし制限なし
イーペットe-ペット50563,290 円60万円制限なし制限なし制限なし
ペット&ファミリーげんきナンバーわんプラン50584,660 円50万円制限なし制限なし制限なし
アクサ損保いぬのきもち保険プラン50619,260 円50万円制限なし制限なし制限なし
アニコム損保ふぁみりぃ50%プラン676,280 円60万円10,000円/日
年間20日まで
10,000円/日
年間20日まで
100,000円/回
年間2回まで
au損保通院ありタイプ50%コース412,810 円50万円制限なし制限なし制限なし
アイペット損保うちの子50%プラン905,540 円73万円12,000円/日
年間22日まで
12,000円/日
年間22日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。
※au損保の「通院ありタイプ50%コース」は10歳までの保険料しか公開されていなかったため、0歳から10歳までの年間保険料の合計を表示しています。11歳から15歳までのおおよその年間保険料を加えた位置にしています。

ポイント1の「気管虚脱・膝蓋骨脱臼を補償する」では、気管虚脱または膝蓋骨脱臼、あるいは両方を補償対象外項目に指定しているガーデン、SBI、ペット&ファミリーは除外できます。

ポイント3の「手術の補償が10万円/回」はすべての保険が満たしていますが、「年間補償上限金額が50万円以上」では、ペティーナの年間補償上限金額が20万円なので候補から外せます。

ペット保険の保険料は、若いときは安く、高齢になるほど高くなります。そのためペット保険の保険料を比較する際には一生涯にかかる保険料で比較することが重要です。
それぞれの生涯保険料(0~15歳までの保険料の合計)を比べてみると、50万円以下のものが比較的リーズナブルで継続しやすい商品と言えます。

生涯保険料が50万円以下のペット保険は下の表の2つになります。

会社名商品名生涯保険料(小型犬・15歳まで)年間補償上限額通院入院手術
FPCフリーペットほけん392,250 円85万円12,500円/日
年間30日まで
125,000円/入院
年間3入院まで
100,000円/回
年間1回まで
PS保険50%補償プラン435,950 円100万円10,000円/日
年間20日まで
20,000円/日
年間30日まで
100,000円/回
年間2回まで

※表は横にスクロールできます。

ペット保険選びの3つのポイントと保険料の手ごろさで見ると「FPCのフリーペットほけん」「PS保険の50%補償プラン」の2つが残りました。

ただし、PS保険のペット保険は「生涯にわたって継続的に行っていく慢性疾患(心臓病など)の治療の場合は、最大でも一生涯20日まで補償」というデメリットがあります。
病気が完治したと判断された場合には日数がリセットされるようですが、歯周病や気管虚脱などにかかると、長期の通院が必要になる可能性があります。そのため発症した場合には十分な補償が受けられないことがあります。
さらに、「同一原因による手術は、2回目以降は補償の対象外」という制約もあります。たとえば、歯周病が治療後に再発し、再度手術を行うことになっても、もう補償を受けることができないのです。
たとえ生涯保険料が安くても、デメリットが大きいと感じます。

(参考)PS保険(ペットメディカルサポート)の通院・入院補償の落とし穴

一方、手術が年1回しか補償されないという不安はあるものの、「FPCのフリーペットほけん」をおすすめします。

ヨークシャーテリアにおすすめ!「FPCのフリーペットほけん」の特徴

ヨークシャーテリアにおすすめのペット保険として選ばれた「FPCのフリーペットほけん」はどんなものなのでしょうか?
特徴をまとめたので保険選びの参考にしてみてください!

FPCのフリーペットほけん

  • 高齢になっても上がりにくい料金設計になっているので継続しやすい
  • 通院を手厚く補償する。入院と手術もカバーするが、手術補償は年間1度のみ
  • 年間補償上限金額が85万円と高額に設定してある
  • カスタマーサービスにも定評がある

まとめ

ペット保険の中には、かかりやすい病気の治療費を十分に補償できないものもあります。
以下のポイントを参考に、ヨークシャーテリアに合った商品を探してみてください!

  • 気管虚脱・膝蓋骨脱臼を補償すること
  • 通院・入院・手術を補償すること
  • 手術をある程度補償すること
  • ヨークシャーテリアにおすすめのペット保険は「FPCのフリーペットほけん」

当サイトではほかの犬種・猫種におすすめのペット保険についても紹介しています。
よろしければ以下のページも参考にしてみてください。